2014年3月31日月曜日

カーラ・ドゥー 室内

数年前新オーナーに連れられMdR(マリーナ・デル・レイ)からカリフォルニア中部の内陸部に移動しリストア、アップデートを受けていた [カーラ・ドゥー]

角型のプラステッィク製ポートライトはブロンズ製に換装された。

例によりブロンズ製ポートの厚みに合わせるため木製(恐らくティーク)のスペイサーを仕込んである。










ギャリー・アイスボックスの蓋は良く見る [1枚式][二つ折り式] ではなく、周辺部に嵌めこむ様になっており、少し小型。


左に見えるサイド・テーブルは [220番艇ジブシー・レイディー(ショーティー、ベッキー・アン)] と同じ仕掛けだろうか。


下の写真、バルクヘッド上部にはスウィング・アームに載せたGPS。その隣は鏡、並びにコンパスの裏側。

下部には陸電コンセントや何かのスイッチが仕込まれている。








画面奥、コックピットには船外機仕様艇にある [燃料タンク置き場の蓋] が立てた状態で写っている。

(写真はPSC製434艇中、047番 Kara Du です。)
フリッカのスペック

2014年3月30日日曜日

トゥレター 室内

[2012年9月] の写真と極似しているがもう少し室内を見てみる。

コンパニオンウェイから見下ろしたところ。

テーブルはイクステンション部分が除去され以前の姿に戻っている。



ギャリー手前、クォーター・バース入り口のテープル(カウンター・トップ)も外されている。

***

この艇はオープン・レイアウト型なのでヘッド(トイレ)の位置は正面Vバースのフィラーの下。

ポータ・ポティー(持ち運び式簡易トイレ)ではなく、常設のマリーン・ヘッドだ。







ホールディング・タンクや配管などは不詳。個室ヘッド型と同様、右舷クォーターの収納スペース下にホールディング・タンク、そのインボード側のエンジン・ルームとの仕切り板に沿って、喫水線より上に登らなくてはならない [ヴェント付きループ] の配管があるのかも知れない。 [ヴェント付きループ] がないとヘッドへ汚物が逆流してしまう。

画面左奥が右舷クォーターの収納スペース。










さもなければVバース下にホールディング・タンク、ヴェント付きループはバウのチェイン・ロッカー内にある可能性が大きい。

(写真はPSC製434艇中 066番 Tuuletar、旧 American Pie です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2014年3月29日土曜日

トゥレター ポートライト

トゥレターのポートライトは [2012年] までは一等後ろの大型ポートのみプラスティック製だったが2013年以降ブロンズ製に換装されている。

初期フリッカでは一等後ろの大型ポートはその後の艇と比べ一段と大きい。その大きさにピッタリ合ったものに換えてある。



1990年代のPSC製フリッカに見られる角型ポート同様、外側に水が溜らない様、ドレインが鋳込まれているタイプ。




超大型ポートなので室内からの視野も広い。










この写真は昨年(2013年) [11月に見た写真] と極似している。








しかし換装時にブロンズ製ポートの厚みに合わせて壁を厚くする必要があり、その時に入れ込んだスペイサーが陰影の関係で良く分かる。

(写真はPSC製434艇中 066番 Tuuletar、旧 American Pie です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2014年3月28日金曜日

トゥレター フォアデッキ

シンプルなフォアデッキ。

バウスプリットはファクトリー製ではなく何代目かのオーナーが換装したもの。







ガナルにはティークのキャップレイルではなくアルミ板が張られているのでデッキとハルの結合部であるブルワークスの様子が良く分かる。

フォアワード・ハッチも換装したもの。










その向こうに見えるのがこの艇のトレイドマークのビレイング・ピンズ。左舷側には以前 [ラトリンズ] も仕込まれていたが、今でもあるのだろうか。

(写真はPSC製434艇中 066番 Tuuletar、旧 American Pie です。)
フリッカ・データベース

2014年3月27日木曜日

トゥレター エンジン計器盤とコックピット周り

この艇のエンジンは以前見た通り2気筒の [ウェスタービーク12C]

ダッシボードのプレキシグラスもファクトリー製なのだろう。









右下のキー差込口には内側に円形のプレキシグラスが仕込まれている。ネジを支点にスウィングさせることができる様だ。

アワー・メーターはタコ・メーターと一体化されている。









ダッシボード下にある木板のカバー。

単なるアクセス口なのだろうか。






この時代の旧型モールドによるコックピット・ソール(床)は全体が取り外しできる様になっている。

コックピット・ロッカー内のバッテリー2個は通常のインボード・アウトボード並びではなく前後に置いた珍しい配置。




(写真はPSC製434艇中 066番 Tuuletar、旧 American Pie です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2014年3月26日水曜日

トゥレター スターン

トゥレター(旧アメリカン・パイ = 当ブログ内を 066番 で検索され度)は過去何回も登場したが、昨年11月掲載のものと同時期の撮影と思われる写真が出て来たので見てみよう。

この艇のバックステイはミニ・バンプキンに装着されたオフ・センター型だが、左右両側にあるデュアル・タイプ。




同じ1979年製の [ブラック・スワン] と同一のコンフィグだ。しかし例えばハル番号100番台でも右舷側1本だけのものもある。1本か2本かはオーナーの好みやファクトリー・スペックの変更によるものではなく、エンジンのオプションに由来する様だ。

つまり、船内機の場合両側に設置可能だが、船外機の場合左舷側にエンジンを装着しなければならないので右舷側だけにならざるを得ないということらしい。バックステイがチェインプレイトに装着される様になってからは船外機艇でもバックステイは2本になっている。

(写真はPSC製434艇中 066番 Tuuletar、旧 American Pie です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2014年3月25日火曜日

セレニティー 本年の Newglass II 塗布 トップサイド

同土曜日、例年どおりデッキにニューグラスII を塗布。

塗布後はピカピカに光る。











しかしニューグラスII の塗布も他の全ての塗料同様、最も大切なのは下地の準備。






洗剤を付けてノン・スキッド部分をブラシでゴシゴシ洗った後、その方法では汚れの落ちないノン・スキッドの無い平面部をメラミン・スポンジで隈なく清掃。メラミンでないと落ちなかったのは古いスキッド・マーク(靴やラインが擦れた跡)や油性の物が飛んで来て付着し染み状になった汚れ、中でも一等広範囲に被っていて時間を取ったのが微粒子状の陸からの土ぼこりがこびり付いた状態のもの。

今オフ・シーズン雨が極端に少なかった事、またマリーナの緩衝帯の一角で大きな樹木を何本も切り倒して他種の小さな苗木に植え替えたため緩衝帯の向こうの土ぼこりがマリーナに吹き込みやすくなり艇に被さる日が多かった事が影響している様だ。

またこの日はあまりにも好天のため、落ちた汚れを直ぐ水洗しないと汚れの流れた跡がまた汚れとして固まってしまう程だった。


水道のコックとデッキを何回も往復しながら3時間かけてようやく清掃を完了。続くニューグラスII の塗布は2層塗りで約2時間。

夏場のシーズン中は毎週水洗するので汚れは付着し難い。








このオフ・シーズンは半年で2回しか水洗しなかった。定期的に洗っていたら下地準備ももっと楽だったに違いない。



来たる3月最終週末はハルを清掃しニューグラスII の塗布を行う。








尚、以前にも書いた様にニューグラスII はジェルコートに塗布するもの。Awlgrip などで塗装しているハルやデッキはワックスでケアーされ度。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2014年3月24日月曜日

セレニティー 帆走シーズンへの準備 その他 3

前週、艇の右舷への傾きを無くすためコックピット・ロッカーからスターン・アンカー用チェインとラインを取り出し、陸揚げしたが、もう少し右舷を軽くする必要がありそうなので3月22日土曜日、さらに調整を行った。

先ず個室ヘッド後方スペースに積載のボックス・アンカー風 [三角アンカー] を取り出す。






上の箱2個を取り除くと現れる救命リング。三角アンカーはこの下にある。







段ボール箱に取り出した三角アンカー(短いチェインとライン付き)。

チェイン等込みで13ポンドはあるだろう。



加えて [先週整理済み] のコックピット・ロッカーからさらに250ftラインともう1本長めのラインも取り出した。




左の2巻きが250ft ライン。取り扱いやすい様に2つに分けてコイルしてあるだけ。

これらのラインはエンジェル・アイランドのムーアリング・ボール(常設アンカー)に繋ぐ時など用途が非常に限られているのでその目的で出航する時以外は奥に仕舞い込んでいても不都合はない。(コックピット・ロッカーには他にラインが6本入っている。)

写真は左舷側クォーター・バース。





ヨガ・マットを剥がすと小さな収納スペースがある。手前の清水タンクの後ろにある極小スペースだが、長期クルーズに出るならまだしもアクセスが悪いので使っていない。











そこに重い250ftラインを仕舞う。

仕舞った後はマットの上に [このリンク先] の写真にある3個の箱などを収める。











三角アンカーともう1本のラインを入れた箱は取り敢えず此処。








コックピット・ロッカーは前週整理後よりさらにスペースが出来たがもうこれ以上何も入れない。






(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2014年3月23日日曜日

ノー’スター・フリッカ17番艇 近影

(日本のヤフー・フリッカ・グループ・サイトに収録されていた写真の掲載は一休み。4年程前に大掛かりにメンテ、アップデートの行われたPSC製360番艇 [トトロ] のオーナーM氏の手による撮影の興味深い多数の写真を残すだけとなったが、それらは今後順次ポストさせて戴こう。)

***

さて、本日のタイトルのノー’スター・フリッカ17番艇は以前 [Wishing Star] と呼ばれていた艇で、今は現オーナーのケヴンがテキサスの内陸部に住んでいることからDesert Stenella(砂漠のイルカ)と改名されている。

プライマリー・ウィンチは外付けスタイルのベースに装着されている。






コックピット・コーミングが一枚板で作られていた昔の木造船ではスタンダードの装着法だが、この艇と比べると在アラミダの [マンチキン] の造作の頑丈さが良く分かる。

改修中のデザート・ステネラの作業場所は小型飛行機も置かれたハンガー(ガレージ)。





形としてはこの飛行機の方が [スジイルカ] に似ているが、同じ名前が付いているのかも知れない。

(写真はNor'Star製20艇中017番目 Desert Stenella、旧 Wishing Star です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2014年3月22日土曜日

セレニティー 帆走シーズンへの準備 その他 2

フォアワード・ハッチのレキサン(ポリカーボネイト板)のワックス掛け。レキサンは非常に割れ難いがカットなどの加工はしやすい。つまり表面にスクラッチ(微小な傷)が付きやすい。それらの傷を隠すためにワックス掛けをしたい。

表面(手前左側など)にある無数の細いスクラッチを目立たなくしたい。







プレキシグラスなどのアクリル製品は小さな傷が付いてもサンディングとバフィングで分からないように直せる(アクリル系の眼鏡レンズはスクラッチが付いてもカー・ワックスを付けて何回も根気良く強く拭き込んで行くだけで消すことができる)。一方レキサンにはその方法は無効と言われている。しかし、ともかくワックス掛け(即ちワックスをコンパウンドとしたバフィング)を試してみたい。

今回手元にあった [金属研磨用ペイスト] を使用。









このペイストはワックスを含んでいる。電動バッファーは使わず、手拭き。それでも傷は見えなくなった。

***

ということは、このハッチ板はレキサン等のポリカーボネイト材ではなく、プレキシグラスその他のアクリル材だという事だ。確認のためLewmar のサイトを見ると成る程アクリル材と書いてある。これまで勝手にレキサンと思い続け、いつも水洗だけで済ませて来たが、これから毎年一回はワックス掛けをしようと思う。

尚、レキサンはプレキシグラスよりも割れ難く、不燃性でもある。だからハッチには持って来いに思えるが、レキサンが壊れないのは打撃に対するショック吸収性が高い、つまりフレキシブルだからと言う。このため人が乗った場合等常時フレイムに密着させて完全防水にしておく事が難しいのだそうだ。Lewmar やBomar 製ハッチでアクリル板が使われている訳はレキサンが高価という事よりもこのフレックス性にある様だ。

アクリルはポリカーボネイトに比べ、フレイムに密着させてシールしやすい、安価、という利点の他、UV に強い(と言っても比較上の問題)、スクラッチが付き難い(と言っても簡単に付いてしまう)、等の特徴がある。ただ、アクリルは可燃性なのでその点要注意。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2014年3月21日金曜日

セレニティー 帆走シーズンへの準備 その他 1

ハルの喫水を見ると艇が若干右舷側に傾いている。小型艇はどちらかにヒールしやすいが、フリッカでは右舷側に傾きやすい。右舷側にストアレージが多い事、左舷側でバランスを保っているのは主に清水タンクでその中の水量の増減に左右されやすい事、が理由に挙げられる。

セレニティーでは清水タンクは常時殆ど満タン。逆に右舷側のホールディング・タンクは殆どいつでも空っぽにしておくが、それでも傾いているのは右舷側に入れている諸品の量が多いためだ。

検討の結果、コックピット・ロッカー中のスターン・アンカー用ロード(チェイン+ライン)を艇から降ろすことにした。



今のところ錨泊は年にせいぜい2回、しかもSF湾ではクリッパー・コウヴのすぐ岸辺近くにショアと平行に停める時以外スターン・アンカーは使用しない。年中載せて置くのは意味が無い。

ドック・ロッカーを整理し、その一番底部にバケツを置いて先ずチェインを入れ込む。






この上にライン(ロープ)部分の入った青いバッグをそのまま載せて保管。その上に常備の艇メンテ用品を多数仕舞い込み、ドック・ロッカーはたちまち満杯となった。三角形なのでスペースに無駄が出ない様工夫しながら仕舞い込むがいつももう少し広ければと思う。

これでもコックピット・ロッカーは艇のバッテリー2個+ライン8本(中2本は250ft等長い)など重量物が残っている。




ライン中最重量の250ft コイルとハイドロバブル・アンカーを左舷側クォーターバース中に移すことも検討中。

***

尚、当分の間以前の様にこの [ハイドロバブル・アンカー] をバウのプライマリー・アンカーとして使用、クリッパー・コウヴでスターン・アンカーが必要な場合は個室ヘッド後方のストアレージ・スペースに入れてあるボックス・アンカー類似品( [ 1 ][ 2 ] )を使う予定。[フォートレスFX-16] はSF湾外へのクルーズに出掛ける時まで [CQRと並んで] ガレージ置き。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック

2014年3月20日木曜日

セレニティー 今年のセトール塗布

春の好天が続き、帆走シーズンがそこまで来ている。3月15日、残っているメイジャーな準備事項のひとつ、室外木部へのセトール塗布を行った。

木部の清掃、昨年までに塗った層が部分的に剥がれて来たところのサンディング等、下地準備は全てベター・ハーフがやってくれていたので二人での塗布作業は短時間で完了。

まだFRPのデッキやハルは汚いがティークにセトールを一層塗り重ねただけでコントラストが際立ち、艇全体がくっきりして来る。


ティークに何も塗らずウェザーに曝してソールティーな感じを楽しんでいる人にも薦めたい。

塗布したのは今年も昨年に引き続き明るめの [マリーン・ライト]








以前使っていた[ナチュラル・ティーク] は白いデッキやハルに対しては暗過ぎた。ティークの木目も見えなくなる。




セトールを初めて塗る場合、それなりの下地準備(ラベルに書いてある)が必要で、塗布も3層以上重ねる必要がある。その後は通常毎年一層を重ねる。











ハルやデッキは3月の残りの2週末を使ってニューグラスII を塗る。







将来新ジェルコート又はペイントでハル色を変えることがあるかも知れないが、それまではニューグラスII 塗布を続ける。



(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2014年3月19日水曜日

セレニティー エンジン・ダッシボード・ヴァイザーの木製フィラー

昨日の写真でも分かる様にエンジン・ダッシボード・ヴァイザーはスタート・ボタンやキー差込口など人が操作する部分はオープンになっている。しかし係留時はそこもウェザーから保護しておきたい。

そこで薄い合板で簡単なカバーを作ることにする。

サイズに合わせてカット、色の薄いステインを吹き付けた。


裏にはレッドウッドの小さなブロックを2個貼り付けてある。









大はイルミネーション・スイッチのある場所、小はキー差込口の場所。

真上から見たところ。

大には穴を掘り、小には針を付け、カバーを留める手掛かり足掛かりにしたい。



ところが3月15日これを艇に持ち込んで擦り合わせを行った結果、一筋縄では行かないことが判った。思い描いたシンプルなものでは済みそうにない。他案に切り替えても良いが、この品は急ぐものではないのでこのままもう少し作業を進めてみる積もり。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
フリッカ・パッセージのページ

2014年3月18日火曜日

セレニティー アワー・メーター用カバー Version 2.0 装着

3月15日土曜日、細木の枠組みにセトールを塗ってVersion 2を装着。

ケース全体が明るく、数字を読み取りやすい。

細かく言えば色々あるが当座はこれで良しとする。



数字が見やすくなったのは表面が薄い平面グラスになり数列が原寸のまま見える様になったからではないかと思う。ドーム状ガラスの場合、幾分小さく、少し歪みも入って見えていた様だ。

せっかくなので文字盤にPSC製フリッカのセイル・マークも配置。








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尚、1週間前イルミネイション・スイッチに巻いておいた [ビニール・テープ] は既に剥がれ始めたので完全除去し、代わりに問題箇所に液体ビニールを塗布した。















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(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)