2014年3月22日土曜日

セレニティー 帆走シーズンへの準備 その他 2

フォアワード・ハッチのレキサン(ポリカーボネイト板)のワックス掛け。レキサンは非常に割れ難いがカットなどの加工はしやすい。つまり表面にスクラッチ(微小な傷)が付きやすい。それらの傷を隠すためにワックス掛けをしたい。

表面(手前左側など)にある無数の細いスクラッチを目立たなくしたい。







プレキシグラスなどのアクリル製品は小さな傷が付いてもサンディングとバフィングで分からないように直せる(アクリル系の眼鏡レンズはスクラッチが付いてもカー・ワックスを付けて何回も根気良く強く拭き込んで行くだけで消すことができる)。一方レキサンにはその方法は無効と言われている。しかし、ともかくワックス掛け(即ちワックスをコンパウンドとしたバフィング)を試してみたい。

今回手元にあった [金属研磨用ペイスト] を使用。









このペイストはワックスを含んでいる。電動バッファーは使わず、手拭き。それでも傷は見えなくなった。

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ということは、このハッチ板はレキサン等のポリカーボネイト材ではなく、プレキシグラスその他のアクリル材だという事だ。確認のためLewmar のサイトを見ると成る程アクリル材と書いてある。これまで勝手にレキサンと思い続け、いつも水洗だけで済ませて来たが、これから毎年一回はワックス掛けをしようと思う。

尚、レキサンはプレキシグラスよりも割れ難く、不燃性でもある。だからハッチには持って来いに思えるが、レキサンが壊れないのは打撃に対するショック吸収性が高い、つまりフレキシブルだからと言う。このため人が乗った場合等常時フレイムに密着させて完全防水にしておく事が難しいのだそうだ。Lewmar やBomar 製ハッチでアクリル板が使われている訳はレキサンが高価という事よりもこのフレックス性にある様だ。

アクリルはポリカーボネイトに比べ、フレイムに密着させてシールしやすい、安価、という利点の他、UV に強い(と言っても比較上の問題)、スクラッチが付き難い(と言っても簡単に付いてしまう)、等の特徴がある。ただ、アクリルは可燃性なのでその点要注意。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ