2013年10月31日木曜日

オーストラリアのハート・オブ・ゴールド

大学生の青年がニュージーランドからオーストラリアまでノー’スター(ノース・スター)製フリッカ1号艇 『ハート・オブ・ゴールド』 をシングルハンドした様子は [以前紹介した]

これはニュージーランドで同艇を購入し、同国で馴らしのクルーズをしていた時の1枚。

日本の太平洋岸同様、潮の干満差があるのでこのような姿も見られる。

フリッカは喫水が1m未満(3'3")のフルキール艇なので、この様にドック(のパイル)に身を寄せ、干潮時に船底を掃除することも可能だ。





[フリッカ・フレンズ最新号] には、この写真も含め、同青年の手記が出ている。同号には他にも記事や写真が満載で楽しめる。目を通され度。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年10月30日水曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ 帆走


当シリーズ最後に帆走姿を1枚。











多少スターン・へヴィーになっているのは、(キャビントップの1人はともかく) コックピットの大人3人と船外機の重さのせいだろう。重量艇とは言え20フィート艇だから中・大型艇に比べ前後方向のトリム(艇の傾き)が変わりやすいのは無理もない。

(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
フリッカ・ホームページ

2013年10月29日火曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ マストヘッド

[以前書いた] 様にPSC製フリッカのマストは前半はキニヨン製、後半はルフィール製、1979年製のこの艇はキニヨン製のはず。

キニヨン製マストヘッドにはスピネイカー用ベイル(U字型金物)が標準で付いていると思ったが、この艇には見えない。



真ん中に立つマストヘッド・ライトはファクトリーのスタンダード品だが、風向計、風速計の装着はカスタムと思われる。

(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2013年10月28日月曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ 船外機


船外機は何代目か分からないが、現在はニッサン・マリーンの9.5馬力エンジン。






昇降用のエンジン・ブラケットがあるとは言え、これほど大きいエンジンになると一人で引き揚げるのは結構難儀に違いない。

ガソリン・タンクは所定位置(コックピット後方)。









だが、カバーは自作らしく、両舷の壁の出っ張り部分にきちんと乗っていない様だ。

(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2013年10月27日日曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ 室内フォアと左舷側

シンプルな造りだ。

Vバース正面のドアはチェイン・ロッカーへのアクセス口。








ヘッド(トイレ)はVバース手前のフィラーの下。

ギャリーのアウトボード側の棚は自作かも知れないが、大小のボックスを設えて使い勝手は良さそうだ。




右手前に見えるドロップ式テーブルも特製。

ギャリー・シンクの両側の蓋(右=アイスボックス、左=収納)も特製の様だ。







調理時にはアウトボード側の棚に仕舞ってある一口の非圧式アルコール・コンロ(オライオン製)を取り出して使う。

この艇はボックス型収納の使い方がうまい。










クォーター・バース・クッションの上に置いてあるのはコックピット・クッション2枚。

(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2013年10月26日土曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ アフト右舷側の室内

この艇は個室ヘッドの無いオープン・レイアウト型。

フォアからアフトを望む。

両舷ともバルクヘッドに中空きのボックス型収納を設けている。





周知の様に初期艇では配電盤が右舷側にある。

エレクトロニクスもそれに習って右舷側。




クロースアップ。

右上の白いものはコンパスの裏側だが、その左下の円形のものは何だろう。




[外側から見る] とその場所に何やら長方形の物が見える。

(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
フリッカのリグ

2013年10月25日金曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ  ポートライト

ポートライト(窓)は当初からそうだったのか、何代目かのオーナーが付け替えたのかは分からないが、長方形のブロンズ製。

右舷後方の大型ポート。

開閉はコック式なのでネジ込み式のものに比べて簡単だ。




前方2個の小型ポート。

マスト下のコンプレッション・アーチのヴァイニール・カバーが切れているのが気になる。


デッキからのリークでもあったのだろうか。

左舷側前方2個のポート。











マスト下コンプレッション・アーチのヴァイニール・カバーにジッパーが見られないようだ。初期艇の特徴かも知れない。

左舷側後方の大型ポート。

上部の色の違いは何を意味しているのだろう。





(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
フリッカのスペック

2013年10月24日木曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ トップサイド

必要な手入れはその都度行われて来た様な印象を受ける。

メインシートはスターン・プルピット・レイルに装着の初期型。








プライマリー・ウィンチはセルフ・テイリングではないが、ライフラインは2本。ハルヤード等のラインはコックピットまで引いていないのでマストまで行ってコントロールする。















アンカー・チェインは通常のフォアデッキ右舷側のパイプからチェイン・ロッカーに入るのではなく、チェイン・ストッパーらしきものを経由して左舷側に設置されたパイプから中に入っている。

バウスプリットは合板部の剥離が目立っている様だが、そろそろ交換時期だろうか。






(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2013年10月23日水曜日

1979年製ミルウォーキーのフリッカ

ウィスコンシン州ミルウォーキー、1979年製のフリッカ。

34年前の造船だから方々少しづつ直して行く必要があるだろうが、US$ 16,500 で売りに出ている。














CQRアンカーがバウ・プラットフォームのアンカー・ローラーから垂れているのが気になる。






ボブステイはPVCパイプで保護してある様だが、いつもこの位置で固定しているのだろうか。





(写真はPSC製434艇中、番数、艇名不詳、1979年製フリッカです。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2013年10月22日火曜日

セレニティー 10月19日土曜日の風 (Video)

殆ど無風に近い北東風。



セイルがバタつかない様、タイで固定して漂流。

最初の30分はマリーナから0.24マイルのスポットで艇速0ノットと動かず。その後15分で潮がスラック(停め)からエッブ(引き)に変わったため北西方向(スターン方向、湾の少し窪んだ方向)へ加速度的に0.45マイル流された。

北へ真っ直ぐ持って行かれると思っていたが、風のあるシーズン中には気付かないこの小さな海域での実際の潮の方向が分かった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2013年10月21日月曜日

カワバンガ! 近況 (?)


今年 [1月11日] から15日に渡ってシリーズで見た時のカワバンガとは係留場所が異なる。





もしかしたらそれ以前の写真かも知れない。

(写真はPSC製434艇中171番目 Kawabunga! です。)
フリッカ・データベース

2013年10月20日日曜日

フロリダのホヌ 再びその他

モニター・ブランドのウィンドヴェインはまるで新品の様だ。

右舷側の緑のカバーを被ったバーベキュー・セットは2012年に新品に換装。







ソーラーパネルは以前のものが健在と見える。

以前から気になっていたSS製のバー。両舷共、真ん中のスタンションからフォアのスタンションの間に渡してある。




この艇はライフラインもダブル(2段式)だが、それでも過去の経験から安全のために必要と考えたのだろうか。

* * *

さて、良く分からない写真が1枚。

この艇のアンカーは [ブルース・アンカー] (リンク先3枚目の写真)で、 [昨日の写真] でもまだブルース・アンカーのままだ。










ところが、yachtworld.com では15ポンドのメイスン・ボスという最新型のアンカーをこの艇のアンカーとして載せてあり (15lb. Mason Boss anchor - new 2013)、この写真も掲載されている。特製のアンカー・ローラーをプラットフォームの先端に付け、アンカーを載せているという訳か。

しかし、前述の様に昨日見た写真を含め、yachtworld.com に載っているこの艇の他の全ての写真ではまだブルースのままだ。ジブ・ファーラーもこの写真のものとは異なる。またこの写真のアングルならフリッカのティーク製プラットフォームの両肩が見えてもおかしくないのに見えない。バウスプリット、プラットフォーム、ジブ・ファーラーもすべてこのアンカー搭載に合わせて造り直したというのなら、その全体像の写真があっても良さそうだが、1枚も無い。不可解だ。

* 後日註:艇名 Honu を当初カタカナでホウニューと書いていたが、これはハワイの長寿のシンボル、緑色の亀の名に由来していることが分かったのでハワイ語の発音に沿ってホヌと表記を変更した。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Honu、旧名 Celtic Turtle、Leprechaun, Turtle です。)
フリッカ・ホームページ

2013年10月19日土曜日

フロリダのホヌ 再びフォアデッキ

フォアデッキには [以前見られなかった] SS製サムソン・ポストが設置されている。

この艇は後期の艇(413番)で、フォアデッキのクリートは平行2本仕立てなので、それで充分と思われるが、このオーナーにとっては明らかに不足だった様だ。











係留ラインはマリーナでは過分のダブル・アップかと思っていたが、右舷側はトリプル・アップ。




以前から付いている頑丈な大型フェアリードを100%活用している。各ラインはゴムホースで擦れによる磨耗から保護。

* 後日註:艇名 Honu を当初カタカナでホウニューと書いていたが、これはハワイの長寿のシンボル、緑色の亀の名に由来していることが分かったのでハワイ語の発音に沿ってホヌと表記を変更した。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Honu、旧名 Celtic Turtle、Leprechaun, Turtle です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年10月18日金曜日

フロリダのホヌ 再びドジャー

内側からの写真は [何枚もあった] が、外側からの写真は遠景ばかりだったので本日は近くから撮影したもの2点。

両サイドには円形の窓。











窓の上にはサイドデッキへの出入りのためにSSパイプ製の頑丈な手摺り(グラブ・バー)がある。

スターン・プルピット・レイルにはブームギャローズとしても使えそうな、やはりSSパイプ製のバーを装着。




本来は日除け雨避け用の [オーニングを被せる] ための骨組みらしい。

* * *

尚、ジェリー・キャン(ポリ・タンク)の色は以前触れた様に、ディーゼル燃料(軽油)は黄色、ガソリンは赤、灯油は青、廃油は黒、清水は白(明るいグレー)というのがカラー・コードだが、一等上の写真では青が二つ。これほど灯油を使うはずが無いので清水用として使っているのだろうと思われる。しかし、カラー・コードはカラー・コード、守らないと予期せぬ時に事故に結びつき兼ねない。

* 後日註:艇名 Honu を当初カタカナでホウニューと書いていたが、これはハワイの長寿のシンボル、緑色の亀の名に由来していることが分かったのでハワイ語の発音に沿ってホヌと表記を変更した。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Honu、旧名 Celtic Turtle、Leprechaun, Turtle です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2013年10月17日木曜日

フロリダのホヌ 再び登場

ホヌ(セルティック・タートル)は過去何回も登場した。多数の写真をシリーズで掲載したのは2011年10月。早いものでそれからもう2年。

今回の写真はいつ撮影されたものか分からないが、yachtworld.com でまたホヌとして売りに出されている。

フォアデッキには以前の写真には無かったインフレイタブル・ディンギーの姿。







ボブステイはアンカー・チェインが当たって音を出したり、ロード(ライン)が擦れたりしないよう、PVCパイプで保護。



係留ラインはマリーナではやり過ぎかとも思えるダブル・アップ。

* 後日註:艇名 Honu を当初カタカナでホウニューと書いていたが、これはハワイの長寿のシンボル、緑色の亀の名に由来していることが分かったのでハワイ語の発音に沿ってホヌと表記を変更した。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Honu、旧名 Celtic Turtle、Leprechaun, Turtle です。)
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2013年10月16日水曜日

セレニティー 10月12日土曜日の風 2 (Video)

風帯域のコアを横切った後、引き返して北西に向かっている。



15+ノットの風、パフは18.2ノットと予想通り。寒くも暑くも無い10月半ばの秋の一日。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2013年10月15日火曜日

セレニティー 10月12日土曜日の風 (Video)

例年シーズン先駆けの早春、および幕尻の秋には、マリーナの出入り口一帯から東~東南に伸びる海域だけが風に恵まれることが多い。



予報では12+ノットの風だったが、マリーナの出口で18+ノットのパフが吹いていたのでセイルをホイストしてすぐにメインをダブル・リーフした。

11~12ノットの風(パフ14~15ノット)、対地艇速4.9~5.2ノット。針路東南。風帯域の端部から18+ノットの風が吹いている帯域中心部に向かっている。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2013年10月14日月曜日

カリア インテリア PORTサイド


ギャリー周りは固定式小型ポートライトを除きスタンダードな造りの様だが目立たない工夫も垣間見える。




アイスボックスには特製らしきスノコが仕込まれている。









これは標準的な非圧式2口アルコール・レンジ。










クォーター・バースを望む。











バルクヘッドの装着物はティーク製コート・フックの様だが、サイドデッキ下の黒や白のものは何だろう。





ギャリーのコーナー辺りにギンボル式プロパン・コンロも付けられる。

クォーター・バース入り口に渡した垂木に装着するようだ。

上の写真にはバルクヘッドに垂木装着のためのベースが見えるが、ギャリー側にも何かあるのだろう。垂木の両端をどのように固定するのか興味が湧く。




(写真はPSC製434艇中250番 Kalia です。)
フリッカのリグ

2013年10月13日日曜日

カリア インテリア STBサイド

オープン・インテリアは室内が広い。

手前右の長いセッティーには大人一人が横になれる。















一等後ろの大型ポートだけは開閉式だ。










バルクヘッドには頑丈なブロンズ製コート・フックと鏡。









個室ヘッドのある艇では後ろのウェット・ロッカーの床部分がホールディング・タンクになっているが、オープン・レイアウト艇ではそれが無い。しかしこうして見ると、ハルの形に沿って斜めにどんどん狭くなっている床部分を利用したホールディング・タンクの容量が如何に小さいかが良く分かる。

オープン・レイアウト艇では配電盤は右舷側にある。









(写真はPSC製434艇中250番 Kalia です。)
フリッカのスペック

2013年10月12日土曜日

カリア Vバース


外から見ると殆ど分からないが、この様に前二つの小型ポートライトは締め切り式だ。






Vバース手前下にポータ・ポティーがあるので室内はオープン・レイアウト型だと分かる。

両舷の棚にはティークの柵の代わりにネットを張ってある。








右舷側の棚に乗せてあるのはいずれもポータブルのパラフィン・オイル・ランプとシップス・ベル。





(写真はPSC製434艇中250番 Kalia です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2013年10月11日金曜日

カリア エンジン

1GM 。外観だけからの感想だが良くメンテされているように見える。

画面右、ポート側の壁の灰色の器は外付け燃料ポンプに見えるが、燃料フィルターだろうか。

気になる。



その上のコンパニオンウェイの切り込みは深い旧型。









(写真はPSC製434艇中250番 Kalia です。)
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2013年10月10日木曜日

ワシントンのカリア

パシフィック・ノースウエストは Sail、Power を問わず Boating の盛んなところだ。昨日見た Nordic Tug もワシントン州で造っている。フリッカの数も多い。このオレンジ色のハルのフリッカは以前 [クルーズで係留中の姿] を見たカリア。

隣り(奥)に写っているのもフリッカ([フェイアウェイ])だ。

奥の艇は1978~79年頃、カリアは1983年の造船。


クォーターから見た姿。












レイルはアルミ製、スライディング・ハッチの入るシーフッドはない。

ジブはハンク式。

バウスプリットやプラットフォームにもカバーがある。雨の多い地方なので有用だろう。



(写真はPSC製434艇中250番 Kalia です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)