2015年3月31日火曜日

セレニティー 3月28日土曜日の風 2 (Videos)

干潮のスラック・タイド(潮止まり)前後を狙って実に多くの釣りボートが出ている。



風は北西に変わって7ノット。この日は南から東、北、北西という回り方ではなく、珍しく南西、西、北西と、時計回りの変化。このためセレニティーはずっとポート・タックのまま北進を続けられて楽。対地艇速2.7ノット。



北西風は10~11ノットと伸びて艇速4.0~4.3ノット。

この後ゾーンの真っ只中1.54マイル地点では風13.2ノット、艇速は潮がフラッド(入り潮)に変わりつつある中で4.7ノットとなった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年3月30日月曜日

セレニティー 3月28日土曜日の風 (Videos)

2時少し前に出航。



2:15PM、マリーナのすぐ外、南風約6ノット。針路は東~東南。対地艇速2.6ノット。およそスラック・タイド(潮止まり)。



しかし0.2マイル程行ったところで北方向の海面がざわつき始めたので南へ時計回りにヘッドアップする形でタックした後一路北に向かう。往路を北に取れば復路は時間的にフラッド・タイド(入り潮)となり潮に乗れるからだ。



ドリフターをもう少しシート・アウトして南風に押してもらっているところ。このまま0.5マイル程行って風が西北~西に変わりビルドアップしてくれればまさに夏のパターンだ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2015年3月29日日曜日

ザンジバー エンジン 2

昨日で終わるはずだったザンジバー・シリーズ。本日はエンジン関係残りの写真。

このコンパニオンウェイ下の配管写真を [84年製セレニティー] と比較され度。






以前にも書いたことがあるが、後期艇では各スルー・ハルのシーコックが新型になった。また海水ストレイナー(ろ過器)を通過した後の水がエンジンの冷却水ポンプへ流れるホースがイナー・ライナーの手前フラットな部分に孔を開けて通してある。84年製セレニティーでは孔はエンジン下の一段低くなったパンの部分に開けてある。この変更はエンジン運転中にこのパンに溜まったエンジン・ウィープ・ホールからの水をエンジン停止後に拭き取りやすい様にとの配慮だろうか。

セレニティーでは運転時間にもよるがウィープ・ホールからの水は毎回10~20cc程しかない。少量の水なので拭き取る時にホースがパンを突き抜けていても邪魔と感じたことは無い。エンジン・オイル・フィルター交換時も何の不便もない。新型レイアウトではどうだろうか。

尚、開口部両脇にあるティークの木片はコンパニオンウェイ・ベースのティーク板の押さえで、この木片と下の白いファイバーグラスの間にベース板を滑り込ませる。新型ではベース板の着脱をやり易くするため木片の長さを約4割短くしてある。

バッテリーのマスター・スイッチはまだセレニティーと同型。(90年代艇では同機能の別モデル。)




コンパニオンウェイから見たコックピット・ソール(床)のエンジン・アクセス・ハッチ。

エンジンやエンジン・ルームが全体的に埃っぽい。ついエンジンの定期メンテは実行しているのかと疑ってしまう。

こういうところは特に常時クリーンにしておくことが肝要。いつもクリーンなら異常も見つけやすい。





コックピットから見たエンジン・ルーム。

画面上部、昨日書いた冷却水用ゴム管2本のレイアウトが見える。

尚、艇の喫水はミキシング・エルボーのエンジン側取り付け部、管の底辺あたり(昨日の写真では画面右側、マリーン合板の下辺と白いファイバーグラスのイナー・ライナーの上辺が合うあたり)。




(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカのスペック

2015年3月28日土曜日

ザンジバー エンジン

今回のザンジバー・シリーズ最後はエンジン関係の話し。

船内機は1GM10。

実はこの写真1枚が筆者の長年の疑問を解いてくれた。





これまで1GM/1GM10 の写真も多数載せて来たが、冷却水経路がこれ程はっきり分かる様に写っている写真はこれが初めてだ。画面中央エンジン正面にある黒いゴムの冷却水排水管。下から上に伸びてサーモスタットに接続、サーモスタットの出口(上)側に繋がれたゴム管が画面左(即ち右舷側)の合板に沿ってアフトへ走り、途中で合板にある孔を抜けてコックピット・シート下に出て行き、もう1本のゴム管が戻って入って来てエンジンのミキシング・エルボーに繋がれている。

つまり、セレニティーのエンジン・ルームの壁に [使われずにぶら下がっている] 2本のゴム管はまさにこの冷却水用配管なのだ。決してエンジン・ルームの通気用ではない。セレニティーでは2006年2月購入時、ファクトリー搭載の1GM がフリーズしていたので新品の1GM10 に換装した。その時インストーラーがこれら2本のゴム管を使わず、新エンジンに付いて来たサーモスタットからエルボーへの直結管をそのまま使用するようにしていたという訳だ(この2本の管についてのお話は [こちら] 。)

***

2本の管がエンジン・ルームに出入りしているのはコックピット・シートの下、常時喫水線より高い位置にヴェント用ループが仕込んであるからだ(上のリンク、5枚目の写真参照)。エンジンを停めた時、ハルの取水口からエンジン内を経てエルボーに至り、さらに排気排水用ウォーターロックへと流れる冷却水がサイフォン効果でエンジン停止後も流れ続けるのを防止するのが目的に違いない。これが無いと流れ続けた水がエルボーまで上がってエルボーからエンジンのシリンダー内に入り、エンジンがお釈迦になるという危惧から装着された仕掛けだ。サイフォン効果での水流があればエンジンだけでなくエンジンから出た水が艇内に溜まり長く放っておくと沈船の危険さえ無いこともない、ということだろう。

***

セレニティーでは新エンジンに換装してから9年以上(その間エンジンは殆ど毎週運転)このヴェント・ループ無しの直結アレンジで運転して来たが、エンジン停止時のサイフォン効果が有るにしろ無いにしろエルボーからシリンダーへ水が流れた形跡は無い([このリンク先] 3~4枚目の写真参照)。エンジンは着岸していつも5分間アイドリングでクール・ダウンさせた後停める。直後に必ずスルー・ハル取水コックを閉める。しかしセイリング中は機帆走からエンジンを停めて純帆走に入っても取水コックを閉めたことは無い。いつも最低1時間、通常2~3時間、最高4~5時間は帰港前に再度エンジンをかけるまで開けっ放しだ。

エンジン停止時の水流は冷却水ポンプのインペラのおかげでポンプ内で断ち切られているのではないかと思う。

尚、直結式の配管は上のリンク先一等上と一等下の写真を参照。他のフリッカでも直結式の艇は無いかと探したところ [フロリダの赤いフリッカ] の例が見つかった。セレニティーでは今でも2本の管は壁にぶら下がったままなので、今年のシーズン後にでもそれらをエンジンに繋ぎ直して運転してみようかと考えている。ヴェント・ループはオーバー・キル(やり過ぎ)かも知れないがそれがあれば心配事がまた一つ減る。

さてこのエルボーの前にヴェント・ループを入れる処置はフリッカ(またはPSC)特有のものではなく、ABYC (American Boat and Yacht Council) やロイドでも規定されているのではと思うがどうだろうか。フリッカやフリッカ以外の艇をお持ちの方はぜひ自艇をチェックされ boatlife2go @ yahoo.co.jp (@の前と後ろのスペースは削除され度)までご一報下さればありがたい。うろ覚えだが関東のフリッカの一オーナーの方には既に数年前この事をお知らせ戴いた様な気がする。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2015年3月27日金曜日

セレニティー 3月21日土曜日の風 4 (Videos)

風の変化は止まらない。



北東の風はまたまた北風に変わる。マリーナから北に約2マイル地点で南東に転針した時既にこれから以降は帰り路と決めていたが、北風になったのを機にジャイブしてスターボード・タックで真っ直ぐ南に向かう。



暫くすると右舷側(西)に風のありそうな海域が見えたのでヘッドアップしてそこに向かう。風域に達したら再び南進を開始する積もり。



北西の風約7ノットの風域に入り南に向かう。対地艇速3.2ノット(緩い逆潮)。このままマリーナまで真っ直ぐ... 春らしく目まぐるしい午後だったが夏に着実に近づいている気配が感じられた。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年3月26日木曜日

セレニティー 3月21日土曜日の風 3 (Videos)

8~9ノットの風、艇速4.7~4.8ノットの帆走が暫く続く。



しかし...



やはり春の風、ゾーンの幅が狭くそこを抜けるとまた風向きも変わり、北風2.7~3.0ノットとなる。それに合わせ針路を再び東に変え艇速1.7ノットで進行。エッブ・タイド(出潮)が始まった様で少し逆潮。



風はさらに東、北東、東、北、北東とめまぐるしく変化。ポート・タックの針路もそれに合わせて変化させる。上空の霧のため太陽の周りに虹が見える。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2015年3月25日水曜日

セレニティー 3月21日土曜日の風 2 (Videos)

風が変わる。



風向が東から北に変わり、セレニティーは東に転針してポート・タック。風力も落ち、海面はまた鏡に戻る。ここに見えるうねりは暫く前に沖を走って抜けたパワー・ポートのウェイク(曳き波)。



まもなく鏡の様な海面の前方に漣の立った海域が現われる... そこに入り込むと風がどう変化するかご覧あれ。

入って程無く艇速3.9ノットとなる。風はさらに北西へと移動中。2時過ぎまでにどんどん西風が強くなる夏の日と風向きの変化が似ている。セレニティーは針路を少しづつ北に向けて行く。



風は西に移動し7.8~8.6ノットとなる。針路は真北。昨年から極力ヒールをしないセイリングを試しているセレニティー、ここで早くもメインを畳む。艇速はドリフター1枚で4.3~4.5ノットと快調。時刻は2:30PM過ぎ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2015年3月24日火曜日

セレニティー 3月21日土曜日の風 (Videos)

予報は午後から西~南西の風約7ノット。まだ春だが風向だけは夏と同じだなと思って出航。



マリーナの外、2時15分前だがまだ東風1.7~2.0ノットで北に向かっている。ドリフターとフル・メインで対地艇速1.5ノット。メインスルを揚げるのは実に昨年8月末以来。



コックピットからセイルを仰いで様子を見る。風は少し落ちて艇速は0.5ノットまで落ちた。



2時を回る頃ようやく少し風が出始める。風の弱い状況では僅かな変化も体に敏感に伝わるが、無論ドリフターの張り、メインスル後辺(リーチ)に付いた赤いテルテイル(風見テープ)、海の上の漣にも如実に変化が現れる。

艇は1.0、1.7、1.9、2.0~2.1ノットと見る見る加速。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページ

2015年3月23日月曜日

ザンジバー インテリア Vバース下

昨日の写真とは別の日の撮影らしくVバース棚には二つのコンテイナーとプラント1個が乗っている。

今日はVバースのクッションを外してその下にある燃料タンクと収納スペースを見る。





基本形は1983年末に新デッキ・モールドになって以来変わっていない。

手前の二つは所謂イナー・ライナーに作り込まれており、ハルとは隔離されている貴重なスペース。




真ん中の二つはアクセス口が二つあるだけで実際のスペースはひとつ。ここはハルから隔離されていないのでビルジや軽油の臭いが直接伝わって来る。

良く見るとこの艇のオーナーは此処に入れるものがハルを擦らない様に気遣い、プラスティックのマットを敷きその上に黄色い陸電コードその他を収納している。

一等前、フォア・ピークにある船内機用アルミ製燃料タンク。







セレニティーにはインスペクションやクリーニング時用の [小さなポート(ハッチ)] が付いている。燃料メーターも型が異なっているのでタンクのサプライヤーが変わったのだろう。この新型ではタンク内にアクセスする時はメーターの付いているプレイトの8本のネジを外す必要がある。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2015年3月22日日曜日

ザンジバー インテリア STBサイド

右舷側を見ていこう。

Vバース正面の収納から首を右に振って...










セッティー側の棚の端と読書灯。

(並んでいるのは推理小説。)







そのアフトのセッティー・クッションを外して下の収納を覗くと...

フェンダーが3本程+太陽光反射布など此処も収納物は極く少数。







コンパニオンウェイ横の個室ヘッドのドアを開ければヘッド後方のスペースにPFD(救命胴衣)が見える。その下にあるのはセイル・バッグかも知れない。

壁には何がしかのマスター・スイッチとコンセントが見える。さらにその対面、収納箱の側面には青い電気器具。

この青い電気器具は係留中に陸電で艇のバッテリーを充電するバッテリー・チャージァーだそうだ。



充電時はこのチャージャーのプラグを壁のコンセントに差し込み、上のスイッチをオンにする。




無論この2口コンセントは陸電用の他の製品を艇で使う際にも重宝する。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
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2015年3月21日土曜日

ザンジバー インテリア ポートサイド 2


アイスボックスに蓋を戻し、2口コンロにも蓋(まな板)を被せたところ。

コンパニオンウェイ横のグラブ・バーは前期艇ではオブション。







この時期(1989年)には既に90年代艇同様標準仕様だったのもかも知れない。

配電盤がキャビン左舷側壁からこの様にバルクヘッドに移ったのも同時期だ。






クリック拡大してバッテリー電圧表示用のボルト・メーターの数字を見て欲しい。11.6V~14.4Vがグリーンになっている。

バッテリー電圧チェック時の#1、#2各テスト・スイッチは新型。配電盤自体も時代を反映してGPS用配線がある。その右は12Vシガレット・ライター(周知の様に電源として使用するのに便利)と電動ビルジ・パンプ用スイッチ。これも後期艇ではスタンダードの様だ。

クォーター・バース用クッションを外すと見える清水タンクの蓋。

白いプラスティック製のポート(小ハッチ)はインスペクションや掃除の時外す。ポートが前後に2個あるのはタンクの中間に隙間のある仕切りを仕込んであるため。無論その仕切りは大量の水が一つのタンク内でバシャン、バシャンと大きく騒ぐのを防ぐのが目的。

此処でも水注入口のブロンズ製蓋はウィンチ・ハンドルが使えるタイプになっている。


タンクのトップ部分がこの様にプラスティック製なのも後期艇の特徴。殆どの80年代艇ではマリーン合板を使用している。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
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2015年3月20日金曜日

ザンジバー インテリア ポートサイド 1

ザンジバーの室内は [昨年9月] に垣間見たが、今回多数の写真があるので改めて見てみる。

室内読書灯の取り付け位置、2枚折りアイスボックスの蓋も含め、後期艇の典型的スタイル。




コンプレッションポストに付いたブラス(真鍮)の長いフックはオイル・ランプを吊るすためのものだろうか。

Vバースにフィラー・クッションを置いたところ。









オライゴの非圧式2口アルコール・コンロを含め、お馴染みの標準ギャリー。






棚をハンドヘルドのVHFやGPS、小さなエンタテインメント・センターなどの充電センターにしている模様。

シンク下スペースにはウィンチ・ハンドルの他には木のプラグを含む非常時のセットが置かれているだけ。




殆どデイ・セイリング艇として使っているので必要最小限のものしか載せていないのか、それとも艇を売るための写真という事で私的なものは全て整理してしまった様だ。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
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2015年3月19日木曜日

セレニティー 3月14日土曜日の風 4 (Video)




第3 レグ。風はさらに北西にシフトして7.5ノットとなり、対地艇速は3.4ノットとなった。真下りとはいかなかったが、ドリフターを少しシート・アフトした状態でマリーナまで0.35マイルの地点に到着。

***

さて先日話しに出したセイルの汚れの件だが、下3枚はこの日出航前に撮影の写真(いずれもメインスル)。

汚れはブームの上に畳んであるセイルの上部表面に集中。セイル・カバーに面していた部分だ。





畳んである部分をめくるとこの通り。










隠されていた下段の表面には灰色の点々は見られない。めくった段の裏側も畳んだエッジ部分を除いて殆どきれいな状態。汚れはやはり雨季の湿気によるものだろう。

試しにこのエリアの汚れを薄い液体の漂白剤を付けたスポンジで擦った後水拭きしてみたが思った程効果は無かった。



しかし今年の真夏日の暑い日にシンプル・グリーンなど他の洗剤も使って本格的にゴシゴシ洗った後、セイルをホイストして水道の水で全体を水洗いしてみようと思う。

***

(ビデオ、写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック

2015年3月18日水曜日

セレニティー 3月14日土曜日の風 3 (Videos)

このレグの途中、試しに針路を真西に取って北風でのビーム・リーチにしてみる。



風は6+ノットで対地艇速2.8ノット。ヒール角はわずか3~5度。



コースを再び西北西に戻してキャンドル・スティックに向かう。マリーナでは係留したままセイルを揚げている艇が3杯。シーズンに備えての虫干しか、洗った後乾かしているのだろう。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2015年3月17日火曜日

セレニティー 3月14日土曜日の風 2 (Videos)

0.5マイル程行って風が北寄りに変わった。針路を北東寄りに変える。フラッド・タイド(入り潮)ということもあり対地艇速は東に向かっている時に比べ0.5ノット落ちて約2ノット。



この時点で1.35マイル沖に到達したらタックして針路を北西に取り、さらにキャンドル・スティック・ポイント沖で南に向かう変形三角コースを走ることに決定。



1.35マイル(2.5km)ポイントでタックして西北西に向かっている。熱くも寒くもなく、海は穏やかで実に気持ちの良いセイリング。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年3月16日月曜日

セレニティー 3月14日土曜日の風 (Videos)

この日はセレニティー2015年シーズンの幕開け。午後1時過ぎマリーナ内は微風だったがとにかく外に出ようとドリフターを揚げる準備をして出航。



マリーナの直ぐ外。北東の風4.3~4.9ノット、針路は東。ドリフターのみホイストして艇速2.5ノット。



3ヶ月振りの帆走に艇もドリフターも喜んでいる様に感じる。ただのんびりセイリングをしようと決めているのでメインスルはカバーを外してはあるものの揚げる気持ちは皆無。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年3月15日日曜日

セレニティー セイルの汚れ

メインスルとジブを香港リー・セイルズ製の新品に換えて早や5年半。昨シーズンから汚れも目に付きやすくなった。

写真をクリック拡大すると分かるが細かい灰色のスポットも一杯付いている。







スプレイ跡の汚れか、カビか、その両方。










実はこれに似た細かい点々がハル右舷側(マリーナで係留中に風上の陸に向いている方)にも無数に付いていた。しかしセイルはカバーを被せているのでセイルの点々はハルに付着していたものとは別物の様な気がする。ともかく今週末少しでも洗い落とせるか試してみたい。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年3月14日土曜日

ザンジバー トップサイド 

右舷側キャビントップを走る3本のライン。

これはいずれもハルヤード(メインスル、ジブ、ステイスル用)らしい。

と言うのも [左舷側キャビントップ] に引かれたラインは皆無で、[マスト] にもウィンチが装着されている様子が無いからだ。









3日前にこの艇は1989年製で90年代の艇と諸ディテールのスペックが殆ど同一と書いたが、90年代艇では両舷共にラインを引ける様にデッキ・オーガナイザー、ウィンチ、クリート等が標準装備されているのでこの点明らかに異なる。

ウィンチ後方にクリートは無く、前方の3連ライン・クラッチを使用。これも初代オーナーのオプションだろう。



しかしコーミング・トップにあるデッキ・フィルのキャップは此処もさすがに時代を反映してウィンチ・ハンドルを使うタイプ。

一方90年代艇のダッシボードは周知の様にリセス(窪み)式装着でファクトリー製カバーも付いており、エンジン・アワー・メーターもキャビン内の配電盤横にある ([こちら] 下2枚の写真参照)のでその点古さを感じる。

ただ [昨年9月] にも触れたが、この様にエンジン・ストッパーが外にあるとロッカーの蓋を開けなくても良いので操作が楽。


手動ビルジ・パンプの横にはオートパイロット用電源。








カバーを開ける。

一等奥、左のビルジ排水用スルー・ハルにコックが付いている。




84年艇セレニティーでは此処にコックは付いていない。コックが付いていれば追波の時トランサムから水が逆流して来るのを確実に防止できる訳だ。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカ・データベース

2015年3月13日金曜日

ザンジバー バウ・プルピット

右舷側ティーク製トウ・レイルの上に小さなブロンズ製クリートが見える。

CQRアンカーのシャンク端を固定するラインを留めるために使う様だが、ラインは垂れている。




しかしラインをきっちり引いて留めると帆走中シャンク端が左右に動くのを防ぐのに有効だろう。(一等上の写真をクリック拡大すると分かるがこの小さなクリートは以前はもっとフォアにあり、しかも両舷に付いていた様だ。ネジ孔が残っている。元々の位置では使い辛かったのだろうか。)

白くペイントされたバウ・スプリットをデッキに留めるスルー・ボルトは後期艇に特有の2本。

バウ・スプリット根元の左舷側、デッキ・フィル(燃料注入口)のキャップは84年製 [セレニティーの物] と異なり、開閉時に専用ツールを必要とせずウィンチ・ハンドルを差し込んで回せるタイプ。

デッキ・フィル自体の位置も若干インボード側(バウスプリット側)に移動したことがはっきり分かる。


左舷側プラットフォーム先端にあるボルト付きチョックは市販品なので後付けの様だ。





此処にも良く別のアンカーを通した様でアンカー・ロード(チェインやライン)との擦れ合い防止のためウィスカー・ステイにテイピングが施してある。

余談だが潮の干満の無い五大湖のドックは全て固定式。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカ・ホームページ

2015年3月12日木曜日

ザンジバー再訪 STBサイド

バックステイは逆Y字のスプリット・ステイではなく各舷側のステイが別々にマストヘッドまで到達するデュアル・ステイズ。

スターン・プルピット・レイル、ライフライン、バウ・プルピット・レイル、全て2段式。





両舷共スターンのティーク上、バックステイのアウトボード側(外側)にブロンズ製チョックが装着されている。ファクトリー装着品かも知れない。

コックピット・コーミング上にあるパンプ・アウト用デッキ・フィルは84年製のセレニティー同様、未だ右舷側にある。



90年代の艇では左舷側。

マストやブームは既にキニヨン製ではなくルフィール製に移行している。















フォアデッキ・クリートは平行2本の後期フリッカ仕様。

しかし、89年でもスライディング・ハッチを格納するシーフッドは未だオプションだったらしくこの艇には付いていない。



バウスプリット先端のクランズ・アイアン(写真はクリックで拡大)の上のヒレにある2つの孔は後ろをジェノア用として使い、前はスピネイカー用に開けてある。(クランズ・アイアンについては [こちら] 。)

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
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2015年3月11日水曜日

ザンジバー 再訪

昨年10月 [3代目オーナーの手に渡った] ザンジバー。今でもミシガン湖に居て名前もザンジバーなのか不明だが、昨秋時点での写真が何枚かあるので見てみよう。

先ずはポートサイドから。










艇が正しくトリムされている(前後左右に偏った積載が無く、喫水線の白いブーツ・ストライプが水平)。



左舷クォーターのスプリング・ラインがティーク・レイルに擦れる可能性のある箇所には黄色の分厚いテューブを通してある。


素材は不明。

アスターンから見るとフリッカが結構ビーミーな(船幅の広い)ボートであることが分かる。





それにしても何と印象深いブルーだろう。

尚、この艇は1989年製で、90年代の艇と諸ディテールのスペックが殆ど同一。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
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2015年3月10日火曜日

セレニティー ハル清掃 + NewGlass2 塗布

3月7日土曜日、ハルを [3Mスコッチ・ブライト・パッド] とメラミン・スポンジで清掃した後 [ニューグラス2] を塗布した。

2人で5時間近くの作業だった。











毎春恒例のメンテ項目だが今年は特に塗布前の清掃に力を入れた。








前年までのニューグラス2の残滓、近くで見ないと分からない無数の黒っぽい微小な点状の汚れ、ティーク用セトールを塗った時のスプレイや雫等を落とす。艇の作業面がドックに近く、しかし近すぎてドックに当たったり体を挟まれたりしない様にベター・ハーフに艇をホールドしてもらっての作業。ニューグラス2塗布時も然り。

喫水近くを塗る時には艇の反体舷側に乗ってもらったりなど、全てティーム・ワークだ。






トランサム右舷側は排気・排水口からの煤でかなりグレイになっていたので時間を掛けて落とした。





日々どんどん暖かくなり、3月8日からは時計を1時間早めてデイライト・セイヴィング・タイム。

気分はもう夏。


今オフ・シーズンのメンテは一通り終了したので今週末にはセレニティーの2015年帆走シーズンを開幕させる。帆走を楽しんだら帰港後セイルを洗いたい。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年3月9日月曜日

ノー’スター製フリッカ19番艇 アイキス       Sailing into Sunset

先ずは下の写真を8枚連続でご覧あれ。

















































































































此処は南カリフォルニア北部、サンタ・バーバラ・マリーナの外。2015年1月、UCSBキャンパス近くの浜沖に一晩錨泊するために出航して行く姿を撮影したもの。マルコーニ・リグだがフォアステイのトップ・エンドがマストヘッドより幾分下にある所謂フラクショナル・リグ。メインスルに見えるノー’スター製フリッカのセイル・マークにも注目。

サンタ・バーバラはフリッカ設計者ブルース・ビンガム、並びに父フレッド・ビンガム(やはりヨット・デザイナー)のオフィス・家のあった街で、ノー’スター製フリッカのハルが造られた場所。サンタ・バーバラ・マリーナにはノー’スター製最後の20番艇 [ルーミン(旧モトゥ)] も居る。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中19番目 Eykis です。)
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