2014年3月16日日曜日

沖縄の頼(たのもし) 室内

[PSC製104番艇] (ハルID: PCS201040779) のこの艇は1979年6月11日にパシフィック・シークラフト社から 「セイラー・コンプリーション・キット」、つまりキット・ボートとして販売された。長年 VEINTE2 の名前でサンディエゴをホームポートにしていたが、アメリカズ・カップで当地を訪問された舞鶴のMさんの手で1992年に大阪港着で日本に個人輸入され、先ず若狭湾で活躍。輸入から4~5年後、Mさんの手から、山口県秋穂(あいお)の新オーナーの手に渡り、以来約8年瀬戸内をヴェニューとした。

本日の写真は全て2005年後半頃、大分県別府のブロウカーを通して売りに出されていた時のもの。

キット・ボートなのでキャビンはユニークな造り。これは右舷側のテーブル付きNAV ステーション。





その前方には個室ヘッドがあり、さらにVバースへと続く。

左舷側もコンロ、カウンタートップ、シンクと独特のギャリー構成になっている。







Vバースには向かい合って座れるテーブルがあり、就寝時はテーブルを降下させ背もたれクッションを置いてVバースが完成する仕掛け。



以上全てが20フィート艇の中にあるのだから今更ながら驚く。しかもVバース部を除き、真っ直ぐ立ったまま歩ける高さも備えている。

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同艇は2006年1月に沖縄の現オーナーTさんご夫妻により頼 (たのもし)丸と改められた。早いもので既に8年が過ぎたが、毎年入念なメンテやアップグレイドを受け、暖かい南の海で幸せに暮らしている様だ。

(写真はPSC製434艇中104番目、沖縄の Tanomoshi です。)
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