2011年10月31日月曜日

ボックス・アンカー (+類似品)

アンカーの種類も色々あり、先日も [アンカーの比較テスト結果] を持ち出した。しかし今ひとつ、そのテストには入っていなかったが、スライド・アンカーという会社が製造している [ボックス・アンカー] という興味深いアンカーがある。

先ずは [このビデオ] を観て欲しい。構造や使用法が分かると思う。

名前の通り四角で上面と下面に歯が4枚づつ。ホールドダウンのためのチェインは不要 でラインのみでOK。スコープは何と水深1に対しロード2の割合(アメリカではロード長を先に言うので2:1という言い方をする)でも良いそうだ。砂、泥、海草、小石などボトム(海底)の種類は問わないという(無論、岩盤や野球ボール程の大きい小石の堆積ボトムは無理だろう)。

使用法も簡単でセットの仕方は文字通り投錨するだけ。揚錨は他のアンカー同様、艇をアンカーの上に持って来るとボトムからスポンと抜ける。錨泊中、潮、風その他の変化でアンカーがフリップした場合、反対面の歯が利いて停まる。艇上に仕舞う時はロックを外して棒状に平たく畳める。

スターン・アンカー(またはセカンダリー・アンカー)として便利かも知れない。大きさは4種類あり、フリッカの場合最低でも2番目に小さいSサイズ(19ポンド)、できれば一段上のLサイズ(22ポンド)が欲しいところ。Lサイズならプライマリー(主)アンカーとしても使えそうだ。

しかしチェインが無いとラインが直接海底の異物に擦れてカットされる恐れがあるので要注意。

***

実はセレニティーにはこのボックス・アンカーに似た、言わば三角形のボックス・アンカーがセカンダリー・アンカーとして乗せてある。

3フィートのチェインと約22フィートのライン付き。重量は約10ポンド。超小型だ。(20ポンド、せめて15ポンドは欲しい)。


ニューポートには [ミニーズ] という南カリフォルニアのボーツメン(セイル、パワーを問わず)なら知らない人は居ない有名な中古の船具屋さんがある。12ドルという値段がマジックで書いてあるので恐らく初代オーナーがそこで購入したのだろう。(ここには古物から未使用の新品まで多種多様実に色々な品物がある。ミニーズの [ブログ] の写真参照。)

このアンカー、本物のボックス・アンカーのように箱を平たくすることはできないが、画面右の三角形先端部を左側に畳んで保管する。これは先端部を伸ばしたところ。

ボックス・アンカーと違い、片面にしかフルーク(歯)がない。しかも歯は見ての通り3枚のみ。





しかしフリップしても食い込めるように後ろの2枚中の1枚は面の表裏が反対になっている。

フリップのデモンストレーション。

これがアンカーが利いている状態と思って欲しい。(撮影の便宜上、アンカーの向きを上の写真2枚と反対にさせてもらった。)


艇をアンカーの上に持って来るとこの様にボトムからポンと立ち上がるので揚錨は簡単。






錨泊中に潮の向きが変わったりしてアンカーがフリップすると、先ずこのように先端部のフルークがカチャンと反対側を向く。



(アンカー下のチェインとラインは無視、アンカーに注目。)

続いて底部の2枚もガチンと向きを変える。

180度向きが変わってもボトムに食い込む、というアイデアだ。



(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity のものです。)
フリッカ・ホームページのフリッカ・データベース

2011年10月30日日曜日

オフショア用セイル

PSC製フリッカ434艇中434番目フライト・オブ・イヤーズ(現パール)が数年前世界一周を考えていた時に作ったセイル4枚中のジブとメイン。(ジブは同サイズがもう一枚ある。2枚のジブはハンクのポジションをずらしてあるのでヘッド・ステイに互い違いにハンク・オンして同時ホイスト、左右両舷に展開したダブル・ヘッスルでダウンウィンド・セイリングが可能。残りの1枚はジェノア。)

いずれのセイルもヘビーなクロース(生地)にヘビーなコンストラクション(縫製・縫合)。生地はオランダの [コンテンダー] から取り寄せたもの。セイルメイカーはシアトルの [シャトアー・セイルズ] 。オフショア・クルージング用の一級品だ。

ハンク式ジブのヘッド。











同クルー。













4年前にこの艇を購入し、艇をパールと改名した現在のオーナーは当初メインだけを残してヘッスルは全てファーリング式のものを新作し、このセット(当時はニュー)は売り払おうと考えていたが、実際にこのセイルで帆走してみてカットの良さに感服。そのまま全てキープすることにしたという逸話がある。

メインのヘッド。












同全体像。













細部も気を抜かず、例えばセイル両面に下がっているリーフ・ライン全てのエンドには下の図の様に丁寧な解れ止めが施してある。(この解れ止めを 『セイルメイカーズ・フイッピング "Sailmaker's Whipping" 』 と呼ぶ。)














(写真のセイルはいずれもPSC製434艇中434番目 Pearl、旧名 Flight of Years, Morgan Le Fay のものです。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2011年10月29日土曜日

ワークボートになったフリッカ ?

漁船やバージ(台船)などのワークボートをヨットに改造する話しは良く聞くが、ヨットをワークボートにするのは人間が犬に噛み付くような話しで実に珍しい。

操舵ステーションはバウ近くに在り、コックピットが広い。蟹やロブスター漁に使えそうな風情。





スターンの葡萄のスクロールワークがバウのものと同等に大きいデザインなので、1972年にデザインが発表されて以来の自作艇(造船所でのワン・オフを含む)か、ノー’スター製20艇中のフリッカ1艇かも知れない。数は極めて少ないがPSCの極く初期のフリッカもノー’スターのハル・モールドを使っていたのでその中の1艇の可能性もある。

しかし、これは本当にフリッカだろうか。艇長は20フィートではなく25~6フィートあるようにも見える。ハルのラインは確かにフリッカと同一だ。しかし、ラビング・ストレイク、ブルワークに仕込まれたブロンズ製のポート型フェアリード、フォアデッキにあるサムソン・ポストなど、どれもこれもヨット用の生半可な大きさのものではない。最初から機走だけのワークボートとして造られた艇ではないのだろうか(ただし、この写真撮影時には既にプレジャー・ボートに転用されていたかも知れない。)

ともかくこの艇はセイルボートではないものの、フリッカの原型であるロードアイランド州のワークボート、ニューポート・ボートの姿、かくありなんと思わせる姿だ。

スターンの外付けラダーを保護するバンパー(バンプキン)は参考になる。

(写真はフリッカと近縁のワークボートです。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年10月28日金曜日

淡路島のデイドリーム

PSC製フリッカ#416、デイドリーム。

濃い目のタンバーク色セイルが白いデッキ、ダーク・グリーンのハルにマッチしている。

ジブのエッジ部分(UVストリップ = 巻き取った時の紫外線除け)とセイル番号がハルと同色と凝っている。




サントピア僚艇4艇とのラリー。上左はヤマハ25II。

今年春、 [サントピア・マリーナ] から南隣りの [由良港南端] まで往復された時の様子。




この楽しそうなグループの詳細は下のリンクをクリック。

(写真はいずれもPSC製434艇中416番目 Daydream です。)
B&Gサントピア海洋クラブのブログ

2011年10月27日木曜日

セルティック・タートル オン・ザ・ハード

この艇のシリーズ最後は上架され売りに出されている姿。

スタンドの数はサイドが3x2=6本、バウに1本、計7本。サイドに3ペアは珍しい。






フリッカは通常2ペアでサポートできる。しかし余分のペアがあれば船底塗り替えの時便利。

バウのクロースアップ。板張り(を模したライン)の角度が良く分かる。







(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年10月26日水曜日

セルティック・タートル その他

ギャリー排水用とトランスドゥーサー用のスルーハルには各々浸水緊急時のプラグを用意。ベスト・プラックティス。

トランスドゥーサーはノット・メーター(速度計)用だろう。








Port側キャビン・バルクヘッド。左デプス・ファインダー(水深計)、右ノットメーター。





***

話しは飛んでアンカー。

この艇のプライマリー・アンカーは10kg(22ポンド)のブルース。




ちなみに#304 [ミスティー] のオーナーはつい先日メキシコ・クルーズを前に [アンカー比較テスト結果] を見て自艇のブルース(同テストでは同型のLewmar製クローを使用している)が不安になり、USフリッカ・グループの仲間に訊ね、15ポンド・ブルースから22ポンド・デルタに換装した。

確かにテストではクローはCQR等と並んで食いつきが悪く良い結果が出ていない。良い結果を出しているのはデルタ、フォートレス、ハイドロバブル、ロックナ、スペードの5つ。

しかし、同テストではフォートレスに見かけの似たダンフォース型ウエスト・マリーン・ブランドが惨めな結果に終わっているので、クローではなく純正ブルースをテストしていたらどういう結果が出ていたか分からない。

いずれにしてもフリッカの場合どんなタイプのアンカーでも最低20ポンドはあった方が良いようだ(軽量で済むハイドロバブル・アンカーと純正フォートレスは例外 )。尚、セレニティーには20ポンドCQRが搭載されていたが、このテスト結果を見て3年半前に軽くてパフォーマンスの良い [ハイドロバブル] に取り変えた。

後日註: 当初ハイドロバブルだけを例外として書いていたが、純正フォートレスを追加した。純正フォートレスもハイドロバブル同様、軽量アルミ合金製。純正フォートレスはCQRに比べると1/4、ブルースに比べると1/6の重量で同じ係留力を発揮する。詳細は純正フォートレスと他アンカーの [比較表] を参照。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
フリッカの歴史

2011年10月25日火曜日

セルティック・タートル ドジャー内側

係留時はキャンヴァス・カバーで紫外線から [窓部分を保護] している。(外した時の姿は [こちら] 。)

カバーを掛けたセンター部。

濃く見えている部分はブームの影。






STB側前方。

ドジャーの中まで伸びたティーク・ハンドレイルにもカバーが見える。





Port側。













キャビントップ・ウィンチはいずれもファクトリー・スタンダードのLewmar製シングル・スピード#8。





ついでにコーミング上のプライマリー・ウィンチ。

シングル・スピード#16。






セルフ・テイリングは当初オプションだったが、90年代ではスタンダードになっている。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
フリッカのスペック

2011年10月24日月曜日

10月22日土曜日の風 (Video)

この日は北の風3~4ノット、対地艇速0.6~1.7ノット。とうとうオフ・シーズン入りだ。



こうなるとドリフターが欲しくなる。0.75オンスの薄いナイロン生地のドリフター、フリッカでは140%ジェノアと同サイズでオーダーする人が多い。しかしまずニュー・セイルを買う前に1/10位の値段で中古セイルを買って試してみようか、と思う。無論サイズのピッタリ合う物はまず無い。例えば大型 [ケッチ][ヨール] がミズン(ミゼン)に揚げていた微風用ステイスル等を転用する訳だが、予算100ドル以下で探してみようと思う。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2011年10月23日日曜日

セルティック・タートル エンジン

エンジンは1GM10。エンジン周りは特に変わったところはない。

ハル内側に並んだ四角い出っ張りは貴重な足場。









この足場の有無はエンジンや駆動系のメンテ(例えばスタッフィング・ボックスのナット締め)作業の安全性、効率に大きく影響する。

エンジン・ルーム左舷側。

画面左は外付けの燃料ポンプ。







以前にも書いたがポンプは燃料経路でこのようにフィルターの後に来るのが正しい。(フィルターは出口から燃料を吸い出されるように作られており、入り口から押し込まれるようには出来ていない。)

キャビンからの一枚。オイル・フィルターにはオイルとフィルターを交換した日付と稼動何時間で交換したかの数字が書いてある。


一目で交換時期が判断出来て良い。(艇にはアワー・メーターが付いているはずなので、交換した日の下の数字は同日のアワー・メーターの数字でも良いと思うが。)

コックピット右舷側にあるエンジンのリモート・コントロール(白=前後進ギア、黒=スロットル)はいずれも84年製セレニティーと同じ物。


尚、セレニティーでは将来#423キャラウェイのように [1本式コントロール] (リンク先13ページ目)に変えることも考えているが具体的なスケジュールはまだ無い。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年10月22日土曜日

セルティック・タートル スターン周り

クルーズ仕様らしくセンターに自動操舵装置のウィンドヴェイン(係留中なのでトップにあるヴェイン=風板は外してある)。両舷には京セラのソーラー・パネル。

カバーを掛けてあるのはディンギー用船外機。






ディンギー用船外機の下には海中・海面からの昇降用ラダー(Ladder=梯子)が見える。しかし下方にウィンドヴェイン装着用のSSパイプがあるのでこの位置では伸ばせない。舷のブルワークに掛けて使用するものを単に保管のためにレイルに掛けてあるだけのようだ。ディンギー用船外機と梯子は共に下船時に使用するものなのでこれで良いのかも知れない。

ソーラー・パネルは常時太陽に直角に向いていることが重要なので適宜角度を変えられるのが理想。





しかしこのレイル・マウントはどうやら固定式のようだ。

ウィンドヴェインはアメリカでは一番良く見かける [モニター・ウィンドヴェイン] 。悪天候に強い事を強調しているメーカーだ。

使用しない時はラダー部は上げておく。










話しがズレるが、ヨーロッパでは [エアリエス] に人気があるという。他にもフレミング、ネプチューン、ノアヴェイン、ウィンドパイロットと色々あるが、エアリエスによるとこの4つはいずれも1960年代の古いエアリエスの [コピー] で、時化て風波の強い時にはコントロールできない状況に陥るという(⇒ Bad Weather Problem)。

中には自作する人達もいる( 例 A例 B )。

尚、アメリカから長期クルーズに出るセイルボートでウィンドヴェインだけで出る人はいてもオートパイロットだけで出る人は殆どいない。主機がウィンドヴェインでオートパイロットを補機として用意する人もいるが、ノイズを出さず静かで、何といってもバッテリーの電気消費量がゼロ、万が一修理が必要な時も交換用パーツを使って自分でその場で直せるウィンドヴェインの魅力は大きい。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年10月21日金曜日

セルティック・タートル コンパニオンウェイ周り

コンパニオンウェイのポート側は [以前見た] (リンク先3枚目)ので、今日はスターボード側から。

まず個室ヘッドのドアを開けたところ。このようにドア内側にミラーを張ってあるフリッカは結構あるようだ。

(余談だがセレニティーでも以前ポート側バルクヘッドに在ったミラーを今年のオフ・シーズンに個室内に付けようかと考えている。)

個室の中は...





格別変わったところはないが、ヘッド後方、ウェット・ロッカーアクセス口の上に電気器具。






DC/ACインヴァーターか、陸電(AC)による2バンク・バッテリー・チャージャーか、ACマスター・ブレイカーか、アイソレイターか。この写真では良く分からないが何かACに関連したもののようだ。

画面左、青いエッジの板2枚が立ててある。ここにコンパニオンウェイの差し板を同じ様に収納する人は少なくないが、この2枚の板の用途は何だろう。

コンパニオンウェイの梯子のステップには滑り止め [トレッドマスター・ノン・スキッド] が張ってある。




尚、キャビンへの出入り時はノン・スキッドの有無に拘わらず、コックピットに出る時だけでなく、キャビンへ降りる時も体の正面をコックピット側に向けて昇降する方が安全だ。横に見えるボックスは [差し板収納箱]

GPSプロッターはポート側からスウィング・アウトする。









個室ヘッドの壁にあるボックスは双眼鏡入れ。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年10月20日木曜日

セルティック・タートル ポートライト・カバーとコーヒー・テーブル

昨日の写真を見てポート(ポートライト=窓)がなぜ真っ白なのだろうと不思議に思った人もいるだろう。

セルティック・タートルのポート6個にはすべてこのような [スライド式シャッター]が仕込まれている。





開閉のメカニズムは昔々日本の民家にあった木製シャッターと同じ。しかし無論エアーは通らない。装着は一見レンズ(ガラス)の外側にサクション・カップ(吸着盤)で付けてあるように見えるが、実際はガラスのキャビン側に3Mの [ベルクロ式テープ] で留めてある。

尚、この艇では以前 [キャンバスのポート・カバー] を使っていた。

スターボード側セッティーに座って使えるコーヒー・テーブル(兼ノートブック・パソコン・テーブルだそうだ)。




一人での簡単な食事ならわざわざメインのドロップ式テーブルを展開しなくてもこれで間に合うかも知れない。使わない時は立ててラッチ2個で留め、パソコン収納ラック、マガジン・ラックになる。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
フリッカ・ホームページのフリッカ・データベース

2011年10月19日水曜日

セルティック・タートル ギャリー

大掛かりな改善はないが、やったところはきれいに仕上げてある。

Vバースから見たギャリー。

手前に箱が見える。








ビンやシャモジなど調理用具をひょいと立てるのに便利。

ブロンズの取り付け金具。

手前にスイングさせることもできそうだ。






後期フリッカ・ファクトリー・スタンダードの折り畳み式アイスボックスの蓋を持ち上げると、12Vの冷蔵装置(アイス・トレーはこの形では使えないと思う)。

横のティークの仕切りは自作。

透明プラスチック板もフィットするように切り込んである。





手前のコンロ奥の上下2段の棚には置いたものが転倒・落下しないよう着脱自在のストレイクが嵌め込まれている。



きれいにメンテされている。手前のタオル・ラック兼手摺りは400番台のフリッカではスタンダードかも知れない。




(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
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2011年10月18日火曜日

セルティック・タートル Vバース

Vバース両脇の棚の下に吊るされたキャンバス・バッグ。ひとつの長いバッグが幾つかのコンパートメントに仕切られ、各コンパートメント毎にフタが付けられているようだ。

クルージング時、衣類や小物を整理して収納するのに便利。








キャンバスの色はセイル・カバー、ドジャーと統一してある。シートとも同色なので目立たなくて良い。(電器製品はCD/FM/AMステレオ、これに今年iPodのリモートコントロールを追加したそうだ。)

バースやセッティーのカバーはそろそろ交換時期か。









この艇は2006年冬~2007年春頃フロリダからカリブ海対岸の [ベリーズ] まで往復クルーズしている。カバーだけではなくバースやセッティーのコアも草臥れて居るかも知れない。

Vバース上の収納スペース。奥のチェイン・ロッカーへのアクセス口にはボルト・ロック付きボードを嵌めこんである。




これなど、どのフリッカでもオフ・シーズンの小プロジェクトに良いのではないだろうか。

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2011年10月17日月曜日

10月15日土曜日の風 (Videos)

例年は9月末で日中の風はパッタリ無くなるのだが今年はSFベイエリアのセイリング・シーズンが長い。10月半ばでもまだ吹いている。寒くないのも不思議。1PM出航。



ここサウス・ベイでは7.1~9.7ノットの北風、潮はスラックで対地艇速3.4~4.3ノット。2時になると北西~西風となった。



この夏の名残りは今週も続いてくれるだろうか。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年10月16日日曜日

セルティック・タートル ジャックラインとシー・アンカー

言うまでも無くジャックラインとは艇外に落ちること(落水)を防ぐため、身に着けたハーネスのテザーをフックするためのライン。バウからスターンまで両舷に渡してあり、踏んで転ばないように通常ウェビングという平たいラインを使う。(参考: [ハーネス、テザー]

フリッカではジャックラインの先端をフォアデッキ・クリートに付けるのが普通。

しかしこの艇ではデッキにジャックライン専用のアイを装着してある。







両サイドをアスターンに伸びたライン。スターン・エンドは恐らくコックピット・コーミング上にあるクリートに留めてあるのだろう。



右舷スタンション間に渡したステンレス・パイプに装着してあるのはコア(レイル・ローラー)に巻き取ったライン(200フィート)とシー・アンカー。

ラインとシー・アンカーをベルクロ付きカバーで固定してあり、悪天候時にすぐさま展開できる設定。無論、展開後のラインはチョックを通してバウ・クリートに固定するが、チョックはボルト付きの頑丈なものに換装されている(一等上の写真参照)。






シー・アンカーにも [パラシュート型][コーン型] 、小型のコーンを直列に並べた [シリーズ・ドローグ型] など色々有るが、これは[パラテック] 製直径9フィートのパラアンカー。

尚、以前にも取り上げたがUSコースト・ガードのテスト結果によると波の壊れる大荒れの暴風の中ではハンドリング、パフォーマンス、さらに耐久性の面から [シリーズ・ドローグ型が最も良い結果] を出している。またシー・アンカーはバウではなく、スターンから展開することが推奨されている。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu、Leprechaun、Turtle です。)
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2011年10月15日土曜日

セルティック・タートル

本格的なクルーズ仕様で知られるセルティック・タートルが売りに出た。現オーナーは5代目、4年前に購入。代々のオーナー同様大切にメンテや改善を加えてきた。

チェサピーク湾、メリーランド州 [アナポリス] に係留中。









この艇には航行時の安全性、便宜性、居住性向上の面から様々な改善がなされている。明日から細部を見ていこう。



船籍登録と係留場所はメリーランド州だがホームポート名はオーナーの住んでいるペンシルヴァニア州の街の名前になっている。

(写真はいずれもPSC製434艇中413番目 Celtic Turtle、 旧名 Honu, Leprechaun, Turtle です。)
当ブログ、同艇の過去の記事