2011年5月31日火曜日

クリッパー・コウヴ到着

ベイ・ブリッジのウエスタン・スパンを南から北にくぐってSFサウスベイから [セントラル・ベイに入った]

右がヤーバ・ブエナ・アイランド、左の平べったい島(人工島)はトレジャー・アイランド。






二つの島は細い陸地でつなげてあり、そこが入り江になっている。手前が陸地なのでこれからトレジャー・アイランドをぐるっと回って向こう側から入る。ちょうど真ん中にタワーが立っている辺り。尚、タワーはここ数年進行しているベイ・ブリッジ・イースタン・スパンの架け替え工事用のもの。

トレジャー・アイランドの東側に回りこんでクリッパー・コウヴの入り口に近づく。これは架け替え中のイースタン・スパン。



こっち(イースタン・スパン)をくぐるコースを取っていれば約30分節約できたと思うが、作業中かもと大事を取った。




しかし週末は工事も休みのようだ。










右舷に旋回してコウヴに入っていく。










アンカーを打って食い込みを確認した途端、シャワー(小雨)。急いでセイル・カバーを被せてキャビンで退避。

島のビーチから10フィート以内に錨泊中の34~37フィート艇2杯。干潮時水深5フィートしかないところ。




一等静かで良い所だがビーチ側の1艇はデイ・フックだったようでまもなく立ち去った。残り1艇も翌朝6時には姿を消していた。

錨泊はセレニティーを含め都合11艇。










スモール・クラフト・アドヴァイザリーに恐れをなしたか、曇り気味の空に嫌気が差したか、空いている。セレニティーは島から約70~80フィート、水深20フィートの所にチェイン45フィート、ラインのロード50フィートを出して停まっている。 [ハイドロ・バブル・アンカー] はいつも一発で食い込み、揚錨も実に簡単。大変満足している。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2011年5月30日月曜日

5月28日からの3連休 (Video)

28日土曜日2時半頃、ベイ・ブリッジの真ん中にある島、ヤーバ・ブエナ・アイランドとその北隣りの人工島トレジャー・アイランド間にある入り江、[クリッパー・コウヴ] に機帆走で向かっている最中。



画面の島がヤーバ・ブエナ。、そこから西はベイ・ブリッジのウエスタン・スパンでサンフランシスコ市街につながり、東は同イースタン・スパンでオークランドにつながっている。

出航時、赤い三角旗ひとつのスモール・クラフト・アドヴァイザリーが出ていたので、ジブもメインもシングル・リーフを入れて出て来た。しかし、それほどの風はなく、早くクリッパー・コウヴに着いて良いアンカリング場所を確保したい思いが強く、エンジンをかけて機帆走。とは言え、セントラル・ベイでは吹きまくっている可能性無きにしも非ずなのでリーフはそのまま、という可笑しな光景になってしまった。

これは出航前のスナップ。一晩とは言え、荷物は結構増えるもの。








寝巻き、翌日用の着替え、三食分の食糧(無論ワイン含む)、プロパン・コンロなどに加え、使わないとは思うがインフレイタブル・ディンギーやスターン・アンカー用200フィート・ライン、小さいプロパン・ボンペで燃料を供給する暖房器具なども用意すると運搬用大型ドック・カート満杯の量になる。幸いフリッカはクルーザーなのでキチンと整理すればこれ位無理なく入る。

(ビデオ、写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年5月29日日曜日

円形ポートライトのフリッカ - ウィンドラス

手動ウィンドラスがバウスプリットの根元近くに付けてある。Simpson-Lawrence 社の Anchorman モデル。

ウィンドラスとしてだけでなく、係留時にドッキング・ラインを掛けるサムソン・ポストとしても利用できる。




台座も立派で、バウスプリットやプラットフォーム、レイルとの統一感もある。(ティークに塗ってあるのはセトールのハイ・グロス。)

しかしフリッカに手動ウィンドラスがあってどれほど有用なのか疑問を投げかけるアメリカのフリッカ・オーナーたちも少なくない。


(電動ウィンドラスを付けているフリッカのオーナーも、付けるなら電動に限ると言っている。ただし使用時はエンジンを稼動させておき、バッテリーがあがるのを防止しているそうだ。)

ウィンドラスに投資するよりも揚錨時にチェインが逆戻りするのを停めるシンプルな [チェイン・ストッパー] で事足りるという意見が多いので、歳を取ってもまずそれを装着するのが良いかも知れない。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Lelia Byrd です。)
フリッカ・ホームページ

2011年5月28日土曜日

2GM

フリッカの船内機は古い方から順にYS8、1GM、1GM10と続く1気筒ヤンマー機がスタンダードだが、リリア・バードは15馬力の2GM だという。(恐らく2GM20だろう。) 換装して21時間しか経っていないというからまだ馴らし運転の段階だ。

この写真は [自作ブリッジ・デッキ] 中の収納スペースを空にしてエンジン・アクセス用ハッチを開けたところ。




写真上がフォア、下がアフト。下に見えるのはコンパスの裏側。このエンジン・アクセス用コックピット・ハッチは2週間程前に見た [フェアウィンズのもの] にそっくりだが少し手を加えた形跡がある。フェアウィンズもPSC作成初代モールドによるフリッカだが、この艇と同じ1980年産かも知れない。当年の艇が全て(または殆ど)こういう小型ハッチだった可能性もある。

尚、プロペラは2枚羽根でクルージング艇速は6ノット、最速7ノットだそうだ。しかし、2気筒だと燃料消費が1気筒エンジンの倍くらいになるはず。燃料タンクは15ガロンのSS製というから、エンジン換装に合わせ、タンクも容量を手当てすべく換装したらしい。外付け燃料フィルターも Racor のツインにしたそうだ。

***

ちなみに横浜YBM係留のフリッカ [オレンジ・ブロッサムII] も昨年2YMに換装済みとのこと、30ノットの向かい風で6ノット出るそうだ。プロペラは3枚羽根だろう。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Lelia Byrd です。)
フリッカのリグ

2011年5月27日金曜日

円形ポートライトのフリッカ - コンパニオンウェイ

ギャリーの項で触れたが、このコンパニオンウェイは初期の古い型で切り込みが深い。その底部を白い板で塞いでいるのだが、造作の詳細は不明。

[外から見る] とコンパニオンウェイ両側のバルクヘッドとこの白い板が一体化され、しかもティークの枠まで付いている。



この写真ではそのティークの枠が白い板の上部に外側から付けてある様子が分かる。シングル・ピースの差し板はこの白い板のトップにバット・トゥー・バットで乗せるように出来ているようだ。しかし、差し板に当たった雨や水は何処をどう通って艇外に出るのだろう。水処理の方法が気になるが、残念ながらそれが分かる写真はない。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Lelia Byrd です。)
フリッカ・スペックのページ

2011年5月26日木曜日

円形ポートライトのフリッカ - STB側セッティー

セッティーに背もたれのクッションは無いようだ。目立つのは整然と並ぶドアや引き出し。

ファイバーグラスのイナー・レイヤーとハルの間のスペースを使いやすい収納スペースとしてフルに活用できるようになっている。



これだけ収納スペースが小分けされていれば、長期航海でも艇内がきちんとオーガナイズできそうだ。




セッティー・クッションの下も収納スペースだ。一部清水タンクになっているかも知れない。

一昨日見たVバースのフィラーの下にもドアが見える。









とにかく使い勝手はすこぶる良さそうだ。自艇をここまで好みに仕上げるには大変な時間がかかったことだろう。このフリッカは今売りに出ているが、艇を手放さなくてはならない余程の事情ができたのではと想像する。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Lelia Byrd です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年5月25日水曜日

円形ポートライトのフリッカ - ギャリー

ドアは籐編みで統一してある。

カウンタートップ、アイスボックスやレンジの蓋、ドアの枠などグリーンを基調にまとめた個性豊かなギャリー。




流しには清水と海水、それぞれの蛇口。清水タンクは造り付けの16ガロン・タンクが2つあるという遠洋航海型。スタンダードのポート側タンクの他に、STB側にも仕込んであるようだ。尚、レンジはプロパン・ガス。

左にあるのは陸電110Vの冷蔵庫。壁にあるグリーンの板が単なる飾りなのか、補助テーブルなのかは不明。



冷蔵庫の裏の奥に密閉されたプロパン・ボンベ収納庫があり、コックピットからアクセスする。

シンク下、レンジ下へのアクセスは上の開き戸と下の引き戸の二段。







中がどうなっているのか見たいものだが、開いた写真がない。

興しろいのはコンパニオンウェイ。











このように内側から見ると、初期フリッカ特有の深いコンパニオンウェイがそのまま残されているのが分かる。その後ろには後付けした白い板が見えるが、ブリッジ・デッキのある83年末以降の艇では、ちょうどその白い板の真ん中あたりがコンパニオンウェイの底辺となる。

また、もう気付かれた事と思うが、この艇のキャビン・ソール(床)にティークの張り込みはなく、白いファイバーグラスのイナー・レイヤーそのままの仕上げとなっている。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Lelia Byrd です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年5月24日火曜日

円形ポートライトのフリッカ - Vバース

リリア・バードのインテリアはオーナーが自分で仕上げたもの。

Vバース両側の棚も自分で使い易い形にした。

まとまりも良い。






Vバース・クッションは縦割り2本+フィラー1個の3ピース式スタンダードではなく、横割り5ピース式。フィラー両側のバース下収納、フィラー前方の中央部バース下収納、奥の燃料タンク、と各部のクッションが別々に持ち上げれられ、アクセスに便利。寝心地も悪くなさそうだ。

正面収納二つのドア間には気圧計、時計、コンパス。

ドアは通気性の良い籐編み。枠はマホガニーとアッシ。



しかし開口部がこれだけ小さいとバウのチェイン・ロッカーへのアクセスが少し困難ではないだろうか。

ポートライト・シェイド(カバー)がうまく収まっている。ただの嵌めこみ式だろうか。






尚、この艇はVバース中央の横割りクッションの下にヘッドがあるタイプではないかと思われる。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Lelia Byrd です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年5月23日月曜日

円形ポートライトのフリッカ

サンディエゴのマリーナ係留中のフリッカ 『リリア・バード』 。1980年製。PSC製には珍しくポート(窓)が正円形。

フォアワード・ハッチの上には方形のオーニング(テント)。

ハッチを透かしていても雨は打ち込まない。



ポートには内側からカバーが嵌めてあり日光を遮っている。







キャビン・バルクヘッドにはクリートの代わりのビレイング・ピンが並んでいる。







1980年製はまだPSC最初のデッキ・モールドで造っていた。従ってブリッジ・デッキが無く、コンパニオンウェイの切り込みが深いはずだが、この艇は自分で内部がロッカーになっている幅広のブリッジデッキを造作。コンパニオンウェイもそれに合わせ、浅く小さくした。デイ・セイリングではなく、シングルハンド、またはダブルハンドによるクルーズ志向艇だ。

外洋クルーズ艇としては充分な大きさのコックピット。

正面ロッカーの壁に見えるのはコンパス。




コックピットが小さければ荒天時大波が来ても艇に入る水の絶対量が少なく、水はけも早いので艇の負担は小さくなり安全性が増す。ティラーはほぼストレート。このコックピットには少し長すぎるようにも思える。

スターンのダッシ・ボードはエンジン用パネル+時計か。









ポート側コックピット・シートに見えるのは特製のプロパン・ボンベ収納庫のハッチだ。

***

尚、写真には写っていないが、メインスルはトリプル(3)リーフできるフル・バトン式。トライスル、ストーム・ジブ、ジェネカー(クルージング・スピン)も装備。通常使用のヘッスルは87.5%ジブで、これもダブル・リーフできる。このセイル・インヴェントリーを聞いただけで外洋志向(または経験)が伺い知れる。

また、トップサイド(デッキ)には清水による洗い流しシステムを装備。自動操舵はラダー後端にカスタム・メイドのトリム・タブを付けたラトクリフ(Ratcliff)製ウィンドヴェインと、ナヴィコ・シムラッド(Navico/Simrad)のオートパイロット(ティラーパイロット)だそうだ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1980年製 Lelia Byrd です。)
フリッカ・データベース

2011年5月22日日曜日

テキサスのフリッカ - デッキの下

昨日見たフリッカのインテリア。

プラスチックのポートライトに、ギャリー前のカボード(ドア付き収納)や棚もない簡素な作り。





ギャリー横のポスト(柱)が丸い細工物なのは1980年代半ばのフリッカの特徴。

Vバース横の棚には落下防止用の桟が無く、バース上前方のドア付き収納も無い。






ヒューストンあたり(メキシコ湾岸)は蒸し暑いためか扇風機が合計4個もある。

アイスボックスの蓋は1990年代のフリッカと同じ二つ折り式。








ヘッドは個室。

コンパニオンウェイ横、個室ヘッドの壁に吊るした青い袋は刺し板収納用。




(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共に不詳 *、1983年製のフリッカです。)
* 後日註: この艇は後日その名も Springtidz として([2015年4月2日] から連続4日間取り上げた。

フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年5月21日土曜日

テキサスのフリッカ

テキサス州ヒューストン近辺はパシフィック・ノースウエストやカリフォルニアと並んでフリッカの多い地域だ。

フリッカはオプションのちがいでかなり印象が変わる。









この艇のポートライトはブロンズではなくプラスチック。トウ・レイルはティークではなくアルミ。ハルヤード・ウィンチはマストに付いているタイプ。キャビントップにはウィンチもラインのオーガナイザーもないのですっきりしている。

コストを削減したと思える一方、ハッチのシー・フッドは付いているし、コックピットにはクォーター・バースのポートライトも見える。



ステムの航海灯の位置(一番上の写真)やブリッジ・デッキの存在から1983年後期に新しいモールドに変更された後の造船だと分かるが、現オーナーによると1983年製とのこと。当時はオーダー時にオーナーの予算と好みによって選べるオプションの幅がまだかなり広かったことが伺える。尚、コンパスがブリッジデッキに付いているフリッカは珍しいが、他に例がない訳ではない。

バックステイはスプリット・ステイではなくデュアル・ステイ。

船外機仕様。機種はニッサン9.8馬力のロングシャフト。


ティラーの姿が見えない。換装のため新しいティラーを待っているのかも知れない。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共に不詳 *、1983年製のフリッカです。)
* 後日註: この艇は後日その名も Springtidz として([2015年4月2日] から連続4日間取り上げた。

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2011年5月20日金曜日

ヴェンチュラのフリッカ - ハル塗装

船底塗料を塗った後、ハルもペイント。

まずはワックスなどを徹底的にクリーナーで落としてきれいにした後、サンディングしたハルにプライマー(下塗り用塗料)を塗った。


ハル・ペイントの塗り一回目。ムラがあるがこの段階では気にしない。







2回目を塗り終わるとムラは無くなり、光沢も出てくる。















下は4回めのファイナル・コートを塗り終えたところ。上はプライマーを塗る前の状態。

この後、さらにスクロールワークやラインを塗って仕上げる。彫り込みになっている部分を塗っていく細かい作業だ。







(写真はいずれもPSC製434艇中、番数、艇名いずれも不明、PSC作成初代モールドによるフリッカです。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2011年5月19日木曜日

ヴェンチュラのフリッカ

ロサンジェルス近郊 [ヴェンチュラのフリッカ] はレッスンが終わって新オーナーは一度パシフィック・ノースウエストまで帰ったそうだ。約1ヶ月後再来訪して艇をシアトル向け陸送するまでの間、依頼を受けた者がハルの手入れをしたという。

カリフォルニアの海上に長期間係留しっ放しにしている艇で良く見かけるボトム。







船底塗料のはげ易い喫水の辺りだけ海草が付いて伸びる。船底自体はスライムに覆われる。海水が夏でも泳げないほど冷たいせいかフジツボは付かない。

まず海草をカット。












船底のスライムをパワー・ウォッシで吹き飛ばし、その後軽くサンディングした。







船底塗料はローラー塗りではなくブラシで塗ったらしい。









2~3回塗り完了。












(写真はいずれもPSC製434艇中、番数、艇名いずれも不明、PSC作成初代モールドによるフリッカです。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年5月18日水曜日

木造艇

フリッカに良く似たボート(Flicka Look-alike)。

こういう木造艇を造れる船大工がいるのはどの国のどの地方だろう。








[サノマジック] だったらこういう艇もきちっと建造出来ること間違いなしだろうが、末四郎氏の技量にマッチする注文主がなかなか出てこないのは哀しい。

(写真はフリッカではないが、フリッカと同コンセプトのセイルボート。建造者不詳。)
フリッカのリグ

2011年5月17日火曜日

セレニティーのジブ (Video)

クラブ(ブーム)付き。シート1本のシングル・シート・コントロール。



ハンク9個中、下の4個はジブのラフではなく、ラフに付けたコントロール・ラインに装着してある。ダウン・ウインド(真下り)では追い風を捕捉する機能を増大させるためコントロール・ラインを緩め、セイルのキャンバー(カーブ、膨らみ)を大きくする。

リーフはシングル。夏のSF湾は風が強い。2本目も付けておけば良かったかなと思っている。

***

5月13日土曜日は前週末と打って変わって静かな一日だった。のんびりセイリング。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・スペックのページ

2011年5月16日月曜日

フェアウインズのフォクスル

Vバース。

バース前端にチェイン・ロッカーへのアクセス口があるのはユニーク。







バース手前、バース下収納スペースへのアクセス口も然り。








いちいちクッションを持ち上げなくてもアクセスできるのは利点だが、これだけの開口部が果たしてどれだけ有用なのかは疑問。

クッションの上に置いてあるのはコンパニオンウェイ・ハッチの開口部をカバーするメッシの虫除けのように見える。

こちらはウォッシ・ボード(差し板)の代わりに差し込む網戸。








フェアウインズ・シリーズは本日で終わり。写真撮影時はフロリダ船籍だったが、今はすでに他所の州に移っているかも知れない。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、PSC作成初代モールドによる Fairwinds です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年5月15日日曜日

フェアウインズのギャリー

オーナー・コンプリーション・ボート(キット・ボート)としての特徴はギャリーにも見られる。

コンロはフォース10と思われる2口のプロパン・コンロ。









コンロの下の引き出し(最下段はドア付き収納)は珍しい3段式。右側のドロップ・リーフ式テーブルはかなり小さめ。



シンク下のドアがルーヴァー付きであるにも拘わらず、そのすぐ上に通風孔が付いているということは、ドアを後で付け替えたのかも知れない。

Vバースとの間にはバルクヘッド。

その手前には陸電用コンセント。コンセント下のスペースはただの空間。



バルクヘッドのポスト(柱)はマストを支えるアーチの下ではなく、バルクヘッドと並んで完全にアーチ前辺に沿って装着してある。ギャリーのインボード面ともフラッシ。

PSCスタンダードのポストはちょうどこのポストの一つ半位アスターンに位置している。






それはポストがアーチの下(アーチ中央より少し前)を下から支える形になっているためだ。従ってコンパニオンウェイ側から見るとギャリーのインボード面より [出っ張った形] になっている。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、PSC作成初代モールドによる Fairwinds です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ