2012年3月31日土曜日

ミスティー コルテズ海クルーズ

ミスティーの [コルテズ海(メキシコ)クルーズ] の続き。

バハ・カリフォルニア側にある [ダンザンテ島] 北端に近いコウヴ(入江)。







コルテズ海クルーズでは人気のあるアンカレッジ(錨泊地)だ。








ドラフト(喫水から船底まで)が1m弱のフリッカは浅瀬ぎりぎりのところに錨泊。






この辺りの陸地はすべて殺伐とした砂漠だ。










宇宙船で見知らぬ惑星に来て停泊しているような感じ。

後でやって来た大型艇は深い所に投錨。




(写真はPSC製434艇中304番 Misty です。)
フリッカ・データベース

2012年3月30日金曜日

ニュー・イングランドのパピヨン トップサイド+インテリア

このコックピット・クッションも2009年に新調したもの。

コックピット・シート間にはティーク・ボックスがある。








ボックス上のクッションを外したところ。









キャビンは個室ヘッドの無いオープン・レイアウト型。室内のクッションも2009年製。

Vバース・クッションのコアは体の形に合わせて凹み、体を優しくサポートしてくれる [メモリー・フォーム]



体を離して暫くすると元のフルの状態に戻る。写真ではデモンストレーションとしてSTB側クッションの一部を押して凹ませてある。

それも良いが、STB側セッティーのデザインが目を引く。背もたれ部を縫い込みで二つに分けたことや、シートのエッジ部分を膨らませたことで座り心地は抜群。クッション新調時に使えそうなデザインだがどうだろうか。

(写真はPSC製434艇中246番 Papillon です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2012年3月29日木曜日

ニュー・イングランドのパピヨン オン・ア・トレイラー

現オーナーがこの艇を売りに出したのはパシフィック・シークラフトのより大きい艇(艇種不詳)に乗り換えたからだと言う。

今日の写真は最近のもの。










[Triad] の2009年製タンデム・アクスル(2軸)トレイラーの状態も極めて良い。トライアッドは元々のPSC指定のトレイラー・メーカーで、既にフリッカ用の設計図を持っているのでいつでも注文に応じてくれる。

特注したのだろうか、このトレイラーは停置用のサポート(ジャック/ジャッキ)付き。

木の土台の上に足を降ろして安定させている。








腐り始めていたラダー・チーク(頬板)は2010年に換装。船底は購入直後の2009年に塗料を全て落とし、エポキシのバリアー・コートを塗って再塗装したそうだ。

同じく2009年、20ポンドのCQRアンカー+アンカー・ロードを新調。ラニング・リギング、ダブル・ライフライン、ドックライン、フェンダー、エレクトロニクス(デプス・サウンダー、ノット・メーター、VHF、ST2000 ティラー・パイロット、ステレオ)、コンパスも全て新品に換装。

同時にスパー(マスト+ブーム)も点検・修理・再塗装を完了している。





(写真はPSC製434艇中246番 Papillon です。)
www.yachtworld.com キーワード欄に Flicka と入れてサーチ・ボタンをクリック。

2012年3月28日水曜日

ニュー・イングランドのパピヨン

パピヨンは今までに何回か登場したので当ページ左上の白いフィールドに Papillon と入れて検索すれば本日のポストの下に今までの全ての記事が表示されるが、この艇のオーナーは愛艇を3年半で手放そうとしている。

今日の写真は2枚とも購入時のもののようだ。この後メイン・ハッチが [改修] された。






この距離・アングルから見ると人が立てる大きさのキャビンがあるとは信じ難いかも知れない。




フリッカは小型艇ながら見た目のデザインと機能性がうまく融合しているので乗って動いてみると20フィート艇であることを忘れてしまい勝ちだ。デッキは25フィート艇、室内は27フィート艇の感じがする。

(写真はPSC製434艇中246番 Papillon です。)
フリッカのリグ

2012年3月27日火曜日

五大湖のモウジョウ オン・ザ・マーケット

現オーナーのビル・オウヴァーマンはフロリダに在った1982年製の白いフリッカ(209番艇)を購入、2005年に大々的にリストアし、艇名をMojoとした。Mojoはセックス・アピール、自信とかの意味のある言葉で、ブルーズ・シンガーのマディー・ウォーターズの [有名な歌] で知っている人もあるだろう。ビルも無論この歌を知っていたが、これを艇名にしたのには自分の娘と息子の愛称を合わせるとMoJoとなる、というもう一つの理由もある。

そのリストアされた [モウジョウ] が売りに出されたので近影を幾つか。

この写真に見えるティークの造作は全てビルの手になるもの。








コンパニオンウェイ前にはミッド・ブーム型メイン・シート用トラヴェラーも仕込まれているが、以前の [帆走の写真] ではシートをブーム・エンドから引いていたり、[係留時の写真] でもコックピート・シート間のティークのブリッジ自体は見えるのに未だトラヴェラーが仕込まれていないようでもあるし、ミッド・ブーム型にしたのは比較的最近なのかも知れない。

これだけ本を積んだフリッカは他にはないだろう。Vバースの棚の前半分は2段式でスペースを有効活用。




STB側手前は切り込みを入れて電子レンジも搭載。小型扇風機は3台装着。棚の下のスペースも袋を並べた収納。室内全体がコウジーな生活空間になっている。

オープン・レイアウト型なので配電盤やレイダー、GPSプロッター、VHFなどのエレクトロニクスは全てSTB側クォーターにまとめてある。


今年は何故か売りに出ているフリッカの数が多く、フリッカ・ホームページ(下のリンク参照)では20艇に昇っている。フリッカ購入後6~12年位のオーナーに自艇を売りに出している人が多いようだ。歳を取り過ぎたか、生活基盤が変わったのだろうか。フリッカを買いたい人には又とない好機かも知れない。

(写真はPSC製434艇中209番目 Mojo です。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2012年3月26日月曜日

セレニティー 3月23日金曜日の風 (Video)

10日過ぎからずっと雨の日が続き、予報では24、25日の週末もまた雨。ところがその前の23日金曜日だけは晴れ、昼頃には風20+ノットという予報だったので、迷わず休みをとってシーズンをオープンすることにした。



メインスルはマリーナでダブル・リーフして出航。しかし東~東南東風はいつまで経ってもせいぜい3ノット。結局この日はメインもフルにして両セイルを虫干ししながらのんびり暖かい海上の時間を楽しんで帰港した。

今の時期はまだ昼間より夜間に風が強い。しかし午後2時位から定番の強い西風の吹く夏のシーズンもそう遠くはないだろう。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック

2012年3月25日日曜日

セレニティー 乗下船用ラダー(梯子)収納

3月17日土曜、[修理したラダー] は今までのクォーター・バース内ではなく、邪魔にならず、必要な時すぐに取り出せるところに収納したい、ということで個室ヘッドの壁に掛けることにした。

仕掛けは極めて簡単。ねじ込み式の真鍮製フック2個を並べただけ。








木製の装飾フックを使ったり、このフックに木を被せたりすることも考えたが、自宅ガレージの壁でテストした結果、機能的にこの真鍮フックそのままが最適であることが判明。見かけより機能を優先。

フックが小さいのでラダーと壁を密着させられる。スノコ状のステップの孔にもぴったりフィット。





別アングル。












(壁に見える白っぽい小さな穴が幾つか見えるが、これらは壁の反対側=キャビン側からのオイル・ランプ固定用のネジ穴。これからウッド・フィリング・ペンスルでタッチアップする。)

アウトボード側の足のゴム・キャップだけがソール(床)に当たるように位置を設定した。






インボード側は浮いている。しかし掛けたラダーは艇がどう動こうともビクともしない。






全体像。

この後、小降りの中、ラダーの展開・設置訓練を実施した。コックピットに座った状態からコンパニオンウェイを降りてヘッドのドアを開け、ラダーを壁から外してコックピットに上げ、自分もコックピットに上がってコックピット内でラダーを展開、ライフラインの上からアウトボード側に渡して、サイドデッキのガナルに掛ける訓練。



ガナルに掛け終わるまで30秒以内 () が目標で、1、1、2、2、3、3... というように数字を大きく口にしながら行動する。ひとつの数字の反復がちょうど1秒。秒を口に出して数え続けることで、作業に集中し、あわてず落ち着いて行動できると共に時間の経過も分かる。2人とも1~2回のトライで30秒以内を達成。

 30秒以内を達成目標にした理由は海水の冷たさ。SFベイ・エリアではマリーナでドックから落水しハイポサミア(低温症)で死ぬ人が毎年1~2人は居ると言われている。夏でも海水は冷たい。ウェットスーツ無しで3~5分海に入っていれば泳ぎの達者な者でも体がしびれて自由が利かなくなる。冬場は夜から朝にかけドック上の水分が凍って滑りやすくなるので一層の注意が必要だ。まあ、一人の場合は仕方がないとしても、二人の場合は残った者がラダーを迅速に展開設置すれば落水者も助かるかも知れない。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2012年3月24日土曜日

セレニティー 乗下船用ラダー(梯子)修繕

去る3月17日土曜、予定していた個人的シーズン・オープニングは天候に恵まれず中止となった。(雨の少なかった今冬のオフ・シーズン、春3月に入りメンテの終わった翌日から毎日の様に降っている。)

しかしせっかくの週末なので艇の様子を見に行き、このような日のためにとってある小さなプロジェクトを済ませていく。

セレニティーのラダー(ladder = 梯子)は必要な時だけ室内から取り出してガナルに装着する着脱式。恐らく新艇の時からの装備品で27年もの。

昨年はアルミ・テューブ(直径1インチ)のプラスティック・キャップ側壁にヒビが入っているのを発見。





発見時とりあえずビニール・テープを固く巻いて補強しておいたが、今回そのキャップの上に直径1.25インチの新しいゴム・キャップを重ねることにした。上の写真はそれまでのキャップに新キャップを被せた状態。

テューブ2本に二重キャップを装着した状態。二重なのでデッキに当たる部分が厚くて具合が良い。





ボトム・エンドには何も付いていなかったが、こちら用には直径1インチのゴム・キャップを買って来た。





ぴったりフィット。水に浸かってもパイプに水が入らない。








Now this ladder is as good as new. ちなみにホーム・センターで購入の1.25インチ・キャップは2個一組で3ドル、1インチものは4個一組で4ドル。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2012年3月23日金曜日

ハート・オブ・ゴールド 新オーナーAU到着

夜明けまでダブル・リーフのメインとファールしたヘッスルでヒーヴ・ツーし港外待機した後の入港。

航海中は毎日衛星電話で家族と交信。入港時には10人程の出迎えがあった。






港内に入ってセイルを降ろす。










ちなみに海外から自分の船艇や航空機でオーストラリアに入港する時は必ず入港4~10日前の期間に入港予定を当局にFax、eメール、電話のいずれかの方法で知らせることが義務付けられている。

(以前は入港前にVHFで連絡すれば良かったが、テロリスト対策として2006年に新法が成立。VHFはアメリカのように無免許で使える国もあるためトラッキングが出来ず、この連絡手段から外されているので要注意。) 


入港後はまず入国管理を行う当局のガヴァメント・ブーイーに係留して係官の到着を待つ。

この写真では青年というよりまだあどけなさの残る少年。この艇が進水して15年後に産まれた若者だ。










フル・ドジャー、リー・クロース、ブーム・ギャローズ、そして件のウィンドヴェインなどソールティーな艤装。



造りつけ観音開きのドアには差し板のように外れて艇外に流されない、仕舞い場所に悩まされないという利点がありそうだ。強固なドアで、ブロンズのポートライトも付いている。

今後トレイラーに載せ両親の家まで運び、大学卒業まで艇の手入れを続け、卒業後にグレイト・バリヤー・リーフ等をクルーズしたい意向のようだ。ソールティーなフリッカがこのような若者たちに受け継がれていくのは嬉しい。

昨日のビデオ集に加え、ハート・オブ・ゴールド購入直後からの写真を集めたアルバムも公開されている。一等下のリンク参照。


[Latitude38の2008年3月号、Cruise Notes] によると、オーストラリアの新法施行を知らず、ヨットでオーストラリア到着の折、規定どおりの連絡をせず$2,000の罰金を課されたベルギー人カップル、また所定の方法で連絡しなかったのは 『オーストラリア領事館から間違った入国手続き情報を提供されたため』 と控訴し結局敗訴、罰金$4,000に加え裁判費用$15,000を徴収されたアメリカ人カップルもいるという。オーストラリア訪問時には注意。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
Heart of Gold - Richard Lawless フェイスブック NZ沿岸クルーズでは時折り家族や友人も訪れている。

2012年3月22日木曜日

ハート・オブ・ゴールド 新オーナーNZからAUへ

ニュージーランド沿岸で経験を積み、自艇と自分を共に信頼できる確信を得たこの青年は購入から2~3ヶ月後の今年2月、シングル・ハンドでオーストラリアまで1200マイルの帰国の途に付いた。

今日はその航海時の写真。










もっと北(赤道方向)の海域ではサイクロンが発生する時期だったが、1週間東風が吹くとの予報が出て、航路の半分近くまで順風航海ができるとの予測で2月2日 [ベイ・オブ・アイランズ] 出航。

ウィンドヴェイン(自動操舵装置)はナヴィック(Navik)製。







右舷側にはスターン・アンカー用のデッキ・パイプが見える。その下には小型ハッチ、画面左端にはステレオ・スピーカー。コックピット・シートに貼られた [トレッドマスター・ノン・スキッド] も新品同様。

トップの写真に見えるようにコックピット・シートは両舷ともにロッカー。エンジン・ダッシボードもコントロール・レバーも左舷側にあるユニークな配置になっている。

追波。












ニュージーランド出航3~4日後、 [北島] から約300マイル地点でウィンドヴェインが故障。しかし、追風で海も比較的穏やか。そのまま航海を続けることがベスト・オプションと判断、追風がなくなるまで自分で舵を取ったそうだ。

バウスプリット兼プラットフォーム。










数日して追風が消えSTB側からのヘッド・ウィンドになるとティラーから手を放しても艇は針路をそのままキープしてくれた。(風とセイルのバランスが取れていればフル・キール艇のフリッカは設定したコースをそのままホールドする。 [ 例 ] 。クルージング艇に望ましい特徴。)

赤いベルトは落水防止用に身に着けたセイフティー・ハーネスを掛けるジャック・ライン。





無論右舷側にもバウからスターンまで走っている。

太平洋に沈む夕陽。

洋上一人で眺める時はどんな気持ちだろう。






シドニーの南80kmにある [ポート・ケンブラ] まで19日間の航海だった。






後半途中一日は追風でスピネイカーを揚げ、日中体を休めたそうだ。航海中の天候はおおむね良好。苦労したのは最後の一昼夜。視界は悪く、沿岸を航行する本船の数やいくつものスコールに悩まされた。最後の2晩は不眠という。入港時の気持ちが想像できる。

この航海の様子は40本以上のYouTube 短編ビデオで見られる。 下のリンク参照。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
⇒ 当航海40本以上の [短編ビデオ] (一等下のものからスタート)

2012年3月21日水曜日

ハート・オブ・ゴールド 新オーナーのNZ沿岸クルーズ

昨年11月(南半球では夏)、ニュージーランドまで飛んでノー’スター製フリッカ001号艇を購入したオーストラリアの大学3年生、リディー。それまでのセイリング経験は砂浜発着の14フィート・カタマランだけだったという。

バラストの入ったキール・ボートに乗るのは初めて。そこでこの艇のそれまでの母港のある [ベイ・オブ・アイランズ] で艇に慣れるためのセイリングを重ねた。アンカリングやムーアリング・ボールへの係留は無論、セイルのリーフも初体験だったそうだ。

それに続き南のオークランドまでの往復260マイルで経験を積んだ(復路はオークランド北東沖にあるグレイト・バリヤー・アイランド経由)。

今日の写真はNZ沿岸各地での錨泊風景。









前オーナーもフィジー、 [トンガ] その他を航海してきたオールド・ソールトなのでボブステイはアンカー・チェインに擦られないようPVC(ビニール・パイプ)でカバーされている。

バウスプリット下に弓なりに垂れ下がっているのはチェイン。







[アンカー・スナッバー] を装着した本格的なアンカリングだ。

この艇のバウスプリットはユニーク。









従来のスプリットそのものは無く、U字型のスプリットとプラットフォームが一体化されているSS製。

ポピュラーな錨泊地ではフリッカのサイズが良く分かる。








フリッカはヘビー・ディスプレイスメント(重排水量)のマイティー(強靭)な小型艇としてシングルハンド、ショートハンドのクルーズには持って来いだと思う。

***

ダブル・リーフしたフル・バトゥンのメインスルで帆走中。

この艇はノー’スター製と言われているがメインにはPSC製フリッカのセイル・マークが付いている。

尚、ノー’スター製フリッカのセイル・マークは [こちら]








(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2012年3月20日火曜日

リサンダ PSCプレイト

リサンダ・シリーズ最後にこの一枚を出しておこう。

スーパーストラクチャー(ハウス)最後部、両舷に装着してあるパシフィック・シークラフトの社名プレイト。




このプレイトは90年代初頭にPSCが2代目オーナーに売られるまではオプションで、オーナー・チェインジを機にファクトリー・スタンダードになったようだ。フリッカだけでなく全PSC艇(セイル、パワー)に共通のプレイトだが、90年代まではこのように全てブロンズ製。

小生がセレニティーに付けようとPSCから購入した2006年にはブロンズ製に加え、ブロンズにクローム・メッキを施したものも出来ていた(セレニティー用にはクローム・メッキのものを選択)。今ではブロンズ生地そのままのものはなくなっているようだ。確かにクローム・メッキはメンテが簡単で、何年経っても新品のように輝いている。

これはポートライトやターンバックルも同じで [現在生産中のPSC艇] では全てブロンズのクローム・メッキ。パティナ(緑青)の張ったブロンズがソールティーで良いという好みは急激に時代の波に洗われ海の藻屑となりつつあるらしい。

(写真はPSC製434艇中430番、1996年製の Lisanda です。)
フリッカ・ニューズレターのページ 最近は写真やレポートなどを皆んなブログやフリッカのグループサイトで発表・報告するので新しい号はここ2~3年発行されていないが、アーカイヴは楽しめる。

2012年3月19日月曜日

リサンダ 室内艤装・装飾品

PSC(パシフィック・シークラフト)のフリッカ434艇中、最後の434番艇は1997年製だが、リサンダは96年製の430番艇。ちなみに日本には97年製の [432番艇] もある。

90年代フリッカのポートライトはこの長方形のブロンズ製(開閉できるオープニング・ポート)がスタンダード。




ギャリーとVバース間のポストに付けたパラフィン・オイル・ランプ。








90年代のフリッカのポストは角材なのでランプ装着には確かに便利だ。

そのアウトボード側には12Vの室内灯(読書灯)。

最近は電球だけLEDに交換する人も多い。




実はセレニティーでも計画中。

個室ヘッドのバルクヘッド。

バロメーターと円形ミラー。







バロメーター(気圧計)は通常 [クロノメーター] とペアで左右に並んで置かれることが多いが、この艇では右舷側の前後に分かれて相対していることになる。

ミラーは2週間程前に見たシアトルのフェアウェザーにも位置こそ違え [同型] が使われている。この [ティーク・フレーム] のようだ。

(写真はPSC製434艇中430番、1996年製の Lisanda です。)
当ブログに初登場した時のリサンダ

2012年3月18日日曜日

リサンダ 個室ヘッド

日曜朝のコーヒーを楽しみながらこれを読んでいる人には申し訳ないが、ヘッドの写真を少々。

ヘッド後方の収納スペース(セイル・ロッカーや濡れたファウル・ウェザー・ギアを置くウェット・ロッカーなどに使用)。




ホールディング・タンクの蓋は80年代の艇ではマリン合板製。96年製のこの艇では先日見た左舷の [清水タンク・カバー] 同様、プラスティック製となっている。

アウトボード側にあるコンパートメントのドアを開いたところ。

救急箱などを置くのに便利。




蓋を開いたヘッド。

マリン・ヘッドは航空機のヘッド同様、家庭用のWCより少し小さい。





日本のプレジャー・ボート(セイル、パワー)のオーナーにはマリン・ヘッドを家庭用のフルサイズ・トイレットに換装したり、ウォッシュレットにしたりしている人もいるが、フリッカではどうだろう。

(写真はPSC製434艇中430番、1996年製の Lisanda です。)
フリッカ・データベース