さて10月29日土曜日、フリップまではテストしないが、本当にこの三角のアンカーが使えるのか、マリーナのすぐ外で試してみた。ここのボトムは泥。テスト時の水深約10フィート。スコープは約2:1(ロード:水深)になる。
艇は殆ど停止しているがエンジンのrpmがミニマムでギアが前進に入っている状態でスターンから投錨。ラインを全て出したところでスナッバー・ラインを付け、ロードが艇のセンターライン上に伸びるようにした。
25分以上経過後の様子。微風で波も無く、潮も殆どスラックのため走錨する訳もないが、まさにこのような状況で短時間係留するために用意する、軽く小さくハンドリングしやすい 『ランチ・フック』 の定義にピッタリのアンカーだ。しかし何せ2:1のスコープ。風、波、潮のひとつが少しでも強かったらすぐ走錨したのではないだろうか。ラインも軽量の径5/16インチ(約8mm)の三つ撚りが付いているが、長さは充分なスコープを取るため100フィートは欲しい。
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尚、スターン・アンカーは通常セカンダリー・アンカーとして補助的に使う人が多いが、セレニティーではプライマリー・アンカーのハイドロバブル・アンカーをスターンから投錨して錨泊することも考えている。そのために新しいチェイン250フィートも購入したい。
本題の本物ボックス・アンカーについてはLサイズのものをプライマリーのバックアップとして用意することを考えたい。オフショア使用の場合、ボックス・アンカーも他のアンカー同様チェイン+ライン、または全チェインのロードを使用する。スコープもスペースの限られたタイトなアンカレジ(錨泊地)の場合を除き、2:1ではなく5:1~7:1にするのが賢明だろう。
(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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