2013年9月30日月曜日

SF湾のグッ・ニューズ インテリア

グッ・ニューズは1984年製で、ハルもデッキも新型モールドで造られている。本日の写真は新型モールドでもまだ個室ヘッドの無いオープン・レイアウト型インテリアの発注が可能だったことの証しだ。

個室ヘッドがないので配電盤を始め、エレクトロニクスは右舷側にある。






コンパニオンウェイ右舷側はソール(床)から立ち上がるセッティーの壁が長く延び、新型モールドながら個室ヘッド型とは別のイナー・モールドが存在したことを示している。

セッティー後端部がアフトのロッカーに少し潜り込む様な形で造作されているのが興しろい。





左舷側クォーター・バースの造りとのバランスを考えたのだろうか。

ギャリーは当時の艇としては極めてスタンダード。








Vバースも然り。











しかし、この時代クムやドリーム・キャッチャーのような [バルクヘッド型の室内] も発注することが出来た。PSC製フリッカは1980年代を通して、否、恐らく1990年代初頭に創業者がPSCをウォール・ストリートの投資家たちに売却するまでずっと、プロダクション艇でありながらオプションの幅が広く、自分なりの艇をファクトリーと共に創っていく半カスタム艇の趣があったことは確かだと思う。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1984年製 Good News です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2013年9月29日日曜日

SF湾のグッ・ニューズ トップサイド

同じ1984年製とは言え、セレニティーとはオプションが随分異なる。

バウ・プラットフォームはアンカー・ローラーが両舷左右対称に付いているタイプ。






両舷のブルワークスのキャップ・レイルはアルミ製。

シングルハンド・パッケージが付いていないのでライン・コントロール用のデッキ・オーガナイザーは無い。



両舷ともラインが走っていないのでキャビントップが実にすっきりしている。






コーミング・トップはティーク張り。










その上、キャビンサイドには何がしかのコントロール・ライン用アイとクラム・クリートが見える。右舷側も同じ設定になっているのだろう。

コックピット自体は新型モールドによるスタンダードだが、コンパスはブリッジ・デッキに付けてある。




スターンの円形エンジン・アワーメーターはお馴染みのもの。だがエンジン・ダッシボード(計器盤)が一風変わっている。これは果たしてオプションだったのだろうか。

明日はインテリアを見てみよう。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1984年製 Good News です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2013年9月28日土曜日

SF湾のグッ・ニューズ スターボード・サイド

拡大写真が無いので良く分からないが、ボブステイのブロンズ製チェインプレイトはトレイラーにバウを固定させるために使われるトレイラー・ウィンチ・ワイヤー・ロープ用のアイのベースとしても使われている様だ。

ボブステイ自体にはアンカー・チェインが当たることによるノイズや摩擦の問題をなくすためにPVCパイプを被せてある。


ハルの重量は殆ど全てキール・ベッドで受けている。ハルを安定させるためのハル・サポートはバウのジャック・スタンドは別にして両舷ともフォアが4輪バンク1個づつ()。

アフトはバランス・アームの両側に4輪バンクがそれぞれ2個づつ付いた大型。






直径1インチのシャフトに付けられたプロペラは固定式3枚羽根。防蝕亜鉛は俗に言うCジンク。




註: 昨日の1枚目の写真のトレイラーは船体を塗り替えた後の写真のトレイラーと極似しているが別物。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1984年製 Good News です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2013年9月27日金曜日

SF湾のグッ・ニューズ ポート・サイド

サン・ルイ・オビスポと思しき場所でトリプル・アクスル(3車軸)トレイラーに乗せられたグッ・ニューズ。

マスト両舷にウィンチが付いている。










ということは、ハルヤードやリーフィング・ラインがキャビン上をコックピット前まで引いてあるシングルハンダーズ・パッケージは付いていないということだ。

上の写真とは喫水の白い線の引き方も違う様に見える。








どちらが時間的に早い写真か分からないが、おそらくマスト付き写真の方が先。ハルもボタムもペイントし直した様だ。

コックピット・コーミングのトップはティーク張りになっている。







1枚目の写真の喫水線はプロの引いたもので横からみると(当然ながら)水平一直線に見える。

素人がハルの複雑な曲線の効果を考えずに引くと3~4枚目の写真の様に線が折れ曲がって見える。




バウからスターンまで比較的細いストライプを引いた結果だろうか()。

後日註: 喫水のストライプ(ブーツ・ストライプ)を引き直したというよりストライプの下半分以上を船底塗料で覆ってしまった、ということの様だ。喫水は海草が一番付着しやすいところなので、ブーツ・ストライプ全体に船底塗料を塗ることは良く行われる。セレニティーでもそうだ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1984年製 Good News です。)
フリッカ・データベース

2013年9月26日木曜日

SF湾のグッ・ニューズ

今年5月31日金曜日、ベイ・ブリッジの東南側を帆走する Good News 。

この艇はセレニティーと同じ1984年製。










昨年サンフランシスコとロサンジェルスの中間位のところにあるサン・ルイ・オビスポで売りに出ていた。希望価格は$34,000だったが、実際の取引価格は不詳。

SF湾のフリッカも馴染みの艇が買われて他所へ移動したり、新しい艇が入って来たり、忙しい。この艇も暫くこの辺りに居るのなら逢う事があるかも知れない。



(写真はPSC製434艇中、番数不明、1984年製 Good News です。)
フリッカ・ホームページ

2013年9月25日水曜日

セレニティー コックピット・テーブル ファイナル・タッチ II

セレニティーのコックピット・テーブル、[ファイナル・タッチの段階] でテーブルとしては良かったが、日常のドロップ・ボード(差し板)として使うには、突き出た小型クリート2本が収納・展開時に何かと邪魔になり都合が悪かった。

従ってクリート2本は除去した。

代わりに両舷側ともドリルで孔を開け、そこにラニヤードを通してレイルに固縛している。






右舷側クロースアップ。











同。下から見たところ。











孔は差し板を立てた時(画面右が上側)、水平な孔だと雨水が打ち込むので板の内側が少し高くなる様に約30度の角度を付けて開けてある。

左舷側。













ついでに明るすぎた板の色を表側のみ少し古めかしい落ち着いた色にした。







(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2013年9月24日火曜日

セレニティー 9月21日土曜日 船内泊

9月21日土曜日、午前中、秋冬の雨季の始まりを感じさせる結構な量の雨が降った。

陽が落ちると暖房無しではひんやり肌寒い。

灯りと暖房を兼ねるパラフィン・オイル・ランプ。




マリーナ係留なので翌朝は陸電のヒーターを使った。朝方は結露を一掃してキャビン内を乾燥させるためにヒーターが有効だ。


錨泊の場合、既に購入済みのポータブル型プロパン・ヒーターを準備しようと思う。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年9月23日月曜日

クム インテリア その他

居住性を高めるためだろうと思われる、歴代オーナーの工作例。

エンジン・ルームのポート側にある陸電120Vのアウトレット(コンセント)。







この艇では陸電配線は取り込み口など全てが後付けなのかも知れない。それにしてもなぜこの場所にコンセントがあるのだろう。

尚、120Vとは配線がその電圧に耐えるということであり、決して120Vでなければならないという意味ではない。米国内の一般的な110Vは無論、日本の100Vの陸電でも問題なく使える。

ヘッド後方には大容量のポリマー製後付けホールディング・タンク。








ドア内側の鏡は経年のため冴えが失われてしまっている。

(写真はPSC製434艇中265番 Kumu です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2013年9月22日日曜日

クム インテリア

[以前にも書いた] がこの艇はギャリーとVバース間にバルクヘッドがあり、右舷側にもコンプレッション・ポストのある珍しいインテリアをしている。

この左舷バルクヘッドと右舷ポストの組み合わせは[ドリーム・キャッチャー] など極く少数の例があるのみ。




Vバース側からのヴュー。

ヘッドのバルクヘッドにはForce10ストーブ(ヒーター)が見える。




(撮影者の脚はご容赦。)

ポート側バルクヘッドの上にあるプロッターとVHFは一昨日見たドロップボードの様なスウィングする板に装着してある模様。



(写真はPSC製434艇中265番 Kumu です。)
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2013年9月21日土曜日

クム ドロップ・ボード(差し板)

コンパニオンウェイのユニークな差し板。観音開き自体はユニークではないが、各ドアをコンパニオンウェイの外側に装着した事は他艇に例を見ない。

通常、ドアが蝶番で装着されている場所にはその下に見えるティーク板のトリムがずっと伸びている。





何代目のオーナーの作か分からないが、恐らく後付けだろう。

1983年当時のファクトリーの差し板は4枚式だったらしい。(84年製セレニティーでは3枚式、90年代艇では4枚式に戻っている。) 追い波などに対する外洋航行時の安全上の配慮か、一等下の板のみを残し、コンパニオンウェイを小さくしてある。逆に夏の錨泊時などにはこの板を外し、上のドアを閉めればプライバシーを保ちながら通風も可能。

(写真はPSC製434艇中265番 Kumu です。)
フリッカのリグ

2013年9月20日金曜日

クム フォアデッキ

クムのライフラインは2段式。1980年代に1段式のものをオプションで選んだ場合も、バウ・プルピット・レイルには2段目のアイはしっかり付いている。ただし、スタンションに2段目のライン用の孔は無い。

80年代フリッカのバウスプリットは3本のスルーボルトでデッキに留める様になっている。






しかし一等前の1本はバックアップ・プレイトもなく、殆ど飾り同様。このためか90年代のフリッカでは2本になっており、その2本の位置も最適の場所を選んだためか、3本式の後ろ2本の位置とは若干異なる。

(写真はPSC製434艇中265番 Kumu です。)
フリッカのスペック

2013年9月19日木曜日

クム ワシントン州で売りに出る

元々 [メイブル] の名でオレゴンに居た1983年製フリッカ。2008年夏、ユタのソールト・レイクの新オーナーに渡って手入れされ、[クム] の名を得て3年程後、昨年だったと思うがワシントン州のオーナーに代わった。

この写真の男がそのオーナーか否か分からないが、また早々と売りに出された。






船籍登録はユタ州のまま。1年程で売りに出されたということは、サン・ワン諸島等、パシフィック・ノースウエストのひと夏のクルーズだけを目的に購入され、使われたのかも知れない。

(写真はPSC製434艇中265番 Kumu です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2013年9月18日水曜日

セレニティー 9月14日土曜日の風 2 (Video)

ところがまた20秒程するとガクッと5~6ノットに落ちる、さらに1〜2分程すると突然20+ノットの風に切り替わる。つまり、強風のパフ(ガスト)と弱風のラルの繰り返し。しかし通常3〜4ノットしかない落差がこの日は何と13~15+ノットと劇的な開きがある。



廻りの30~40フィートクラスのセイルボートたちがこの劇的な変化に惑わされ、ファーリング・ジェノアを展開したりファールしたり、ヘッドアップしたり流されたりと、右往左往の光景を展開している。

シーズン初めの春風に似た気まぐれな風だが、これ程落差の大きい変化が何度も少しづつタイミングを変えながら襲って来るというのは極めて珍しい。この様な風の変化の激しい日は、マリーナに帰って来た時、セイリングしたな、という実感が残る。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2013年9月17日火曜日

セレニティー 9月14日土曜日の風 (Video)

今年の帆走シーズンも終わり間際になって妙な風が吹いている。マリーナの出口で18+ノットの風があったので、メインスルをシングル・リーフしたが、風はすぐに6~8ノットまでガクッと落ちてしまった。



ところがのんびりしているとこのビデオに見られる様に、電気のスイッチでも入れたかの如く、全く突然に18~20ノットの風となる。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2013年9月16日月曜日

ワシントン州ギグ・ハーバーのフリッカ インテリア Starboard サイド


セッティーのアウトボード側の棚(サイドデッキ下)にも物品落下防止用のリー・クロース(Lee Cloth)が仕込まれている。

バルクヘッド上にある白い四角い物は何かのコントロールの様だが、やはりディーゼル暖房機エスパーD2用のものだろうか。








上の写真でもかろうじて見えるが、個室ヘッドのドアには [ルーヴァー式通風孔] が嵌め込まれている。フリッカは収納等も含め、全体的に通風孔が少なすぎる嫌いがあるが、ヘッドのドアやギャリー・シンク下のスペースのドアに関しては、新艇オーダー時にルーヴァー式通風孔をオプションで付けられたのかも知れない。

個室ヘッドの中。

1984年製セレニティーと同じく、ポンプも配管も [インボード側] にあるタイプ。

サイドデッキ下に見える物は旧式のカセットデッキ付きラジオの様だ。









(写真はPSC製434艇中、番数・艇名ともに不詳、1985年製のフリッカです。)
フリッカ・データベース

2013年9月15日日曜日

ワシントン州ギグ・ハーバーのフリッカ インテリア Port サイド


フォアからアフトを望む。

配電盤もまだハウス側壁にある。

コンパニオンウェイ下に見えるのはディーゼル暖房 [エスパーD2] の暖気が入って来る孔かも知れないが不詳。









一等上のVHFを除き、GPSプロッター等のエレクトロニクスはスウィング・アームに装着。















(写真はPSC製434艇中、番数・艇名ともに不詳、1985年製のフリッカです。)
フリッカ・ホームページ

2013年9月14日土曜日

ワシントン州ギグ・ハーバーのフリッカ インテリア Vバース + ギャリー

1985年製のこの艇のインテリアは84年製セレニティーのインテリアと殆ど変わらない。

右舷側に見える読書灯の装着位置も同じ。









ただし、左舷側の大型オイルランプはオプションか後付け。

ギャリー・シンク前のハウス側壁にも後付けのティーク製収納。






シンクとコンロのインボード側にはティーク製の手擦りが見える。これはファクトリー・オプションの様だ。

コンロのアウトボード側の棚には上下共、棚から物品が転落しない様、リー・クロースが仕込んである。



(写真はPSC製434艇中、番数・艇名ともに不詳、1985年製のフリッカです。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2013年9月13日金曜日

ワシントン州ギグ・ハーバーのフリッカ エンジン

1985年は1GM10が生産され始めた年だからこの艇のエンジンもそうかも知れない。

キャビンから見たコックピット。

正面、エンジン・ダッシボードの横にエンジンのアワー・メーターがない。アワー・メーターはこの頃からキャビン内に移動したようだ。

バックステイは1984年製のセレニティー同様、逆Y字型のスプリット・ステイ。

ソール(床)一等手前はエンジン・アクセス用ハッチ。




ハッチを開けたところ。

ハッチは各コーナーをブロンズ製大型円形ナット各1個で留めるが、この写真にはその他何やらウォッシャーらしきものが多数写っている。











画面左側、白く見えるのは燃料フィルター(軽油と水のセパレーター)、その下は外付けポンプ。

この当時のフリッカの燃料経路については [こちら]

真ん中の薄茶色のものは排気排水経路のウォーターロック(マフラー)。






(写真はPSC製434艇中、番数・艇名ともに不詳、1985年製のフリッカです。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年9月12日木曜日

ワシントン州ギグ・ハーバーのフリッカ

つい先日まで [ギグ・ハーバー] で売りに出ていた1985年製PSCフリッカ。

この当時はまだこの様にオプションでフォア・ハッチやメイン・ハッチをティーク製にしたものも少なくない。



(写真はPSC製434艇中、番数・艇名ともに不詳、1985年製のフリッカです。)
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2013年9月11日水曜日

セレニティー 9月7日土曜日の風 2 (Videos)

マリーナから3マイル、ハンターズ・ポイントのクレーン沖でタック。



満潮のため、タック直後いつもの針路180度ではなく210~220度でより岸に近いコースを狙う。



風14.7ノット。フル・セイル、リーフィング・ドリルなしの帆走が続く。



この日のパフは最高16.7ノットだったが、殆ど14~15ノットの風。陸上の暑さを避けるための避暑帆走という感じの一日だった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2013年9月10日火曜日

セレニティー 9月7日土曜日の風 (Videos)

この日は7ノットの風、シーズンも終わりを感じさせる予報だった。



しかしいざ出航すると北方に風のありそうな海面が見える。そこまで機帆走してエンジンを切る。西風9~10ノット、若干の逆潮の中、対地艇速3.4ノット。



11~13.5ノットの風、艇速3.5~3.7ノット。



風12.8ノットながら、スラック・タイド(潮止まり)の効果が出始め、艇速4.7ノットとなる。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2013年9月9日月曜日

南アフリカのフリッカ 最新艇進水

南アフリカではフリッカのハルからモールドを造り、そのモールドからハル、デッキ、バルクヘッドをセットにしたオーナー・コンプリーション・ボートを販売していた。また完成艇の註文も受けていた。(興味のある人は当ブログ左上の白い検索欄に南アフリカと入れて検索され度。)

この艇の名はフリー (自由のFreeではなく、逃げる意味のFlee) 。

今年6月、進水時の写真。




帆走用の艤装はこれから。











南アフリカでフリッカを造っていたのはロイ・マックブライドの [CKD Boats] という会社で、建造の権利も取得していたそうだが、なかなか註文が無く、今はもう造っていないという。

しかし、ハルをストリップ・プランク工法( [例] )で建造するためのハルのテンプレート(型板)一式を約US$700で販売している。型板の素材は [MDF supawood] 。 この艇、フリーの建造にはエポキシ、ファイバーグラス、3Mマイクロ・バルーン、フュームド・シリカ(アンモニア・ガスでいぶしたシリカ)など、グラス積層のための素材も販売したそうだ。

(写真は南アフリカの自作フリッカ Flee です。)
フリッカのリグ

2013年9月8日日曜日

デイジー オン・トレイラー 2

デイジーのトレイラー上の姿は [以前にも登場] したが、今日の写真はいずれもトレイラー屋さんのサイトに掲載されているもの()。

トレイラー新車時のものだろう。艇も新しいペイントでぴかぴか。








こちらは長距離回送時の撮影らしい。









バウフプリット、プラットフォーム、前後のプルピット、スタンション、全てを外してデッキをラップ、前後に特製のマスト置きを仕込んだ姿。

通常牽引時の写真。

スペア・タイヤは臨時用の小径タイヤに変わっている。




* 後日註: 3枚ともデイジーと書いたが、1枚目はハルにティークのラビング・ストレイクがあり明らかにデイジーではない。船籍番号板をバウ・プルピット・レイルに付けた点からも433番艇 [バイヨ・リッチオ] と思われるので訂正。また2枚目の艇に見られるトレイラーのサポートは3枚目のデイジーのものと異なり各舷2本しかないのでこれも別艇と思われるが艇名は不詳。

(写真上はPSC製434艇中433番目 Ballo Liscio、中は番数・艇名共不詳、下は101番目 Daisy です。)
フリッカのスペック

2013年9月7日土曜日

フロリダのキット・ボート インテリア

内装のされていない、ベア・ハル状態に近いフリッカのインテリアを見られる機会はそうあるものではない。

未完成のインテリア。画面右(右舷側)、ビーム(バルクヘッドの端)が見える箇所がVバースとセッティーの境目の部分。


ファクトリー・フィニッシの艇ではファイバーグラス製の一体化されたイナー・ユニットがあり、それがハル内側に嵌め込まれ、インテリアのベースを形成しているが、この艇ではソール(床)を始め、全てがベア・ハルからオーナーの手で構築されている。

ギャリーを含む左舷側も自分の好みで作られ、ファクトリー製のレイアウトとは異なる。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、未完成のフリッカです。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真