2011年6月30日木曜日

2:30 pm (Videos)

2:30 pm、まるでこの時間が来るのを待っていたかのように風が出始める。



まだ8ノットの風、対地艇速3.4ノットだが、帆走らしくなって来た。(ジブは依然、リーフを入れたまま。)



フォア・デッキから。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年6月29日水曜日

トゥーカン再び水に浮く

新オーナー、ジェイスンの手に渡ったトゥーカン。ブリスター2、3個の修理、ラダーの小さく欠けた部分の埋め合わせ、新しい船底塗料の塗布などを終えて準備完了。












インテリアも自分の手できれいにしてやっと落ち着いたという感じ。





初めて浮かした自艇を前オーナーのロンと共にヤードからマリーナまで航行。




ジェイスンはキャメラマンなのでこれからもトゥーカンの姿はいろいろ楽しめそうだ。



尚、前オーナーのロンはステムからスターンまで艤装や操作法など全てにわたって細かく説明してくれたという。近くに住んでいてこれからもクルーが必要だったらいつでも足を運べるウィン・ウィン・シチュエイションらしい。

(写真はいずれもPSC製434艇中340番 Toucan です。)
[ジェイスンのブログ]

2011年6月28日火曜日

6月25日土曜日の風 (Videos)

赤い三角旗ひとつのスモール・クラフト・アドヴァイザリーが出ており、通常静かなマリーナ内でも15ノットの風が吹いていたのでメインにダブル・リーフ、ジブにシングル・リーフを入れて出航。強い風の吹きぬけるマリーナ入り口のアクセス・チャネルではさらに強い風が吹いており、警報は大当たり。



ところが1/4マイル北に行くと風がまるでない。

しかしまだ1:30pm頃。通常2:30pm~3:00pmになると西風がビルド・アップするのでセイルはこのままにしてのんびり帆走することにする。



20分程経過。西風が少し上がってきたのでメインをフルにしてももうセイルがバタつくこともないと判断、ジブのリーフはそのままながら、メインのダブル・リーフをシェイク・オフする。この時点で風4.5ノット、対地速度2.2ノット。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年6月27日月曜日

夕景

錨泊艇からの夕景。

一日の感謝と明日への希望。










この写真は昨日の3枚目にフォア・デッキに置いたチェアの姿も見えていたフリッカという名前のフリッカのマストの前に広がるスペース。

(写真はいずれも1973年製の自作フリッカ Flicka です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年6月26日日曜日

小さなフリッカ

小型フリッカ、と思ってしまうようなフリッカ。

乗っている二人が小柄ではないこともそう見える一因かも知れない。








バウスプリット全体像が写っていないせいかも知れない。

ハルはフェロ・セメント(鉄筋・鉄網コンクリート)だ。








こう見るとちゃんと他のフリッカと同じ大きさ。










周知のようにアメリカのセイリング雑誌 『ラダー』 に6回連載でフリッカのデザインが発表されたのが1972年、その連載には写真付きでフェロセメントのハルの作り方が説明してある。連載は好評でこの記事や設計者ブルース・ビンガムから直接購入したフル・セットの図面から、かなりの数のフェロ・セメント艇が造られた模様。

この艇は発表された翌年1973年作となっているが、上記雑誌にハル製作の写真が掲載された艇そのものではないか、との話もある。だとしたら1973年はデッキその他も完成した年ということになる。(完成したのは1975年との説もある。)

いずれにせよ、雑誌掲載のハルだったら正真正銘のフリッカ第1号だろう。

実はこのフリッカは以前にも 登場している ( [1][2][3] )。

ラベルはいずれも自作艇としているが、少なくともハルはプロ(ヤード)が依頼を受け造船した可能性が大きい。

(写真はいずれも1973年製の自作フリッカ Flicka です。)
フリッカの歴史

2011年6月25日土曜日

ミシガン西部のアリグラ

基本的にフリッカを引き伸ばしたデザインのアリグラについてはすでに2艇の写真 ( [ 1 ][ 2 ]) が出たが、この艇はミシガンのアリグラ。

受ける印象は3艇とも少しづつ違う。










印象の違いはハルの色、ハル・ストライプの有無、スーパー・ストラクチャー(デッキ上の造作物)特にコックピット・コーミングの造作やポートライトの配置や形の違いが原因だろう。しかし、無論ハルの形は同じ。

フリッカのフル・キールに対し、3/4カッタウェイ・キール(前1/4部分が切り取られている形)なのが特徴。これでタックがしやすくなる。

尚、アリグラの総数は少ないが、南カリフォルニアのサンディエゴにも1艇あることが知られている。

(写真はフリッカの兄弟艇アリグラ中の1艇、艇名不詳です。)
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2011年6月24日金曜日

430番艇

ノース・キャロライナ(NC)州の船籍になっているが、今売りに出ている場所はウィスコンシン州。名前はこの写真では読み取れない。

1996年製。産まれて15年ということだがこの写真が近影だとすれば状態は良いようだ。






湖での帆走・機走の期間が長いのと、陸上保管(トレイラー上)ということが影響しているのかも知れない。

ちなみに前後の429番艇はメイン州、431番艇はマサチューセッツ州にあるが、近いところでは426番艇と432番艇が横浜にある。

(写真はPSC製434艇中430番目、艇名不詳の1996年製フリッカです。)
フリッカ・データベース

2011年6月23日木曜日

沖縄の頼(たのもし)

沖縄、宜野湾(ぎのわん)マリーナの頼丸の近影。

背景の雲がいかにも夏を感じさせる。









今はオフ・シーズンなのだろうか。(宜野湾近辺は冬30ノットくらいの風があるというからフリッカには持って来いだ。)それとも本格的な夏シーズンの前にメンテということか。

頼丸はちょうど3年前に上架され、ブリスターの修理やハルの塗り替えなど、大掛かりなメンテを実施された。それ以来初めての上架なのか、それとも毎年この時期に揚げられているのだろうか。

ブリスターを修理した後は歴年塗り重ねた船底塗料をすっきり剥がして塗りなおす前に船底塗料を丸々剥がすといつでもこのようにはっきり見えるが、ブルーのペイント(非船底塗料)と共にブリスター痕が見えるということはまたブリスターの修理をやられたのかも知れない。セレニティーでも3年に一度の上架時は数と径は前回より小さくなっていくもののやはりブリスターの修理をしている。ブリスターとはずっと続く付き合いだと思い、その都度直していくだけの事だ。

それにしてもスパー、スタンディング・リグ、そしてバウ・プルピット・レイルまで完全に外してあるところを見ると、今回もかなり大掛かりなメンテのようだ。また洋上を走る頼丸の姿が見たい。

(写真はPSC製434艇中104番目、沖縄の Tanomoshi です。)
⇒ この写真は [小網代日記] から頂戴したもの。 三浦半島のSマリーナ、小網代辺りの様子が生き生き描かれているブログ。

2011年6月22日水曜日

消火器の移動

セレニティーには消火器が二つ設置してある。何代目のオーナーが設置したのか、ひとつは個室ヘッドの中。それは恐らく主にエンジン・ルームの火災消火用。

もうひとつは個室ヘッドの外、STB側セッティーとの境の壁、[パラフィン・オイル・ランプの隣] にある。しかし、その位置は美的に適わないのは無論、火元の隣ということで火が出たら取れない可能性がある。

そこでこの1本の設置場所を移動することにした。
















ホウルダーを付けていたネジ用の孔。反対側まで通っている。これは後でウッド・フィラーを使って埋める。













移動先はこちら。

VバースSTB側、セッティーとの境のニー(Knee)。ここなら日常何の邪魔にもならない。ギャリーやランプなどの火元からも離れているし、Vバースに横になっていたとしても手を伸ばして瞬時に消火活動に入れる。







問題はそこに消火器が収まるかどうかだが、ドライ・フィットしてみるとギリギリぴったりという感じ。早速ホウルダーの位置をマークしてドリルで孔を開ける。












ネジを通しホウルダーを固定。

壁の向こう側はキャップ・ナットを被せて締めてあるが、日常はセッティーの背もたれクッションの端に隠れて目にはつかない。

尚、このニーの壁は個室ヘッドの壁より若干厚く、ネジ(マシーン・スクリュー)3本とも長さ1インチのものから1+1/4インチのものに交換が必要だった。



底がクッションに触れているように見えるが実際は触れていない。クッションの脱着に不自由はない。上のスペースも消火器のホウルダーへの脱着には充分。

以上6月18日土曜日、セイリング前の一作業。








(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧

2011年6月21日火曜日

デイ・セイリング続き (Videos)

風がさらに西に回ったところで北に直進。手放し帆走を10分ほど続ける。



パフの時(一時的に風が強くなる時)は手放しのままメインをシート出ししてウェザー・ヘルムを減らしバランスを保つ。



タックして南行。若干の連れ潮で対地艇速は当初5.4ノット。その後5.8ノット、6.1ノットと伸びた。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)

2011年6月20日月曜日

6月18日土曜日の風 (Videos)

午後2時20分頃出航。マリーナの外は東風。その後程なく北風となり、針路を北東に取った。しかしマリーナから0.5マイルのポイントに来ると風はいつものように北北西~北西に回って10~11ノット。対地艇速約3ノット強で北に向かう。



暫くすると風は12.5~13.4ノットに上り、艇速3.6ノット~4.2ノット。フラッド・タイド(満ち潮)の終わり近くで若干の逆潮だ。



場所によっては少し霧が出ているが、涼しい風とともに爽やかな感じのする午後。先週末の船底掃除に艇も喜んでいるようだ。

(ビデオはいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2011年6月19日日曜日

スマグのインテリア

昨日見たフリッカのキャビン内。居住感のあるユニークなインテリアだ。

手前、通常2口コンロのある場所の木の板に付けてあるのはジンバル式のアルコール・コンロのようだ。




係留中は上の写真の形で使い、帆走中は下の写真に観られるドロップ・リーフ式テーブルに装着の専用ブラケットに板ごと差し込んで使うのだろう(恐らく板の裏にブラケットにマッチする差込が付いている)と思われる。

この艇のインテリア照明はパラフィン・オイル・ランプで賄っているようだ。





クォーター・バース上のバルクヘッドには大型、ギャリーには小型のものが見える。

蛇口は清水用、海水用、ひとつづつ。









Vバースから後方を望む。個室ヘッドの壁には大型ヒーター。

その横にもオイル・ランプひとつ。



ヘッドは取り払ってシャワー・ルームになっている。圧巻なのはこのタンク。タンクには配管が見えるが、水をどうやって入れて、どうやってお湯にするのだろう。プロパンか。それともソーラー式の湯沸しか。

床には排水口が開けてあり、サンプ・ポンプで直接、またはビルジ経由で艇外に出すようになっていると思われる。

トイレは恐らくバケツ。



(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1985年製 Smagu です。)
フリッカ・スペックのページ

2011年6月18日土曜日

パシフィック・ノースウエスト

シアトル近郊はフリッカの多い場所だ。この艇もワシントン州で売りに出ている。

ハルが青なのでカリフォルニアから移動した [カワバンガ!] (8~9頁)かと思ったがそうではない。




ジブ2枚のカター・リグだ。メインも含めハルヤード操作はすべてマストに付いたウィンチ、クリートで行う。サイド・デッキに装着したイナー・ジブ(ステイスル)用のセイル・トラックも目を引く。

バウスプリットをデッキに固定するスルー・ボルト3本の基盤になるSS製プレートは特製。





それにはイナー・ステイ用アイアン(フォア)、ハルヤードを仮留めしておくためのアイ(アフト)が仕込まれている。プラットフォーム上にもアイが1個あるが用途がいまひとつ分からない。もしかしてその向きからしてジブのダウシング・ライン用かも知れない。その場合、バウスプリット前方にブロックが装着してあるはず。

(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1985年製 Smagu です。)
フリッカ・ホームページ

2011年6月17日金曜日

消えたトゥーカンのブログ

シアトル近辺をクルーズしながら頻繁に錨泊を楽しんでいたトゥーカンだが、そのブログが消えてしまった。本人がどこかに移したのか、それとも何かの不手際で削除になったのか、不明。

もしかしたらトゥーカンを手放したのかも知れない。






この写真はやはりパシフィック・ノースウエスト在住のキャメラマンが写したらしい。その男のサイトは [こちら]

と思ったら、やっぱりトゥーカンはロンからこのキャメラマン、ジェイスンの手に渡ったそうだ。

売り渡し直前に双方立会いの下、上架した時の詳しい様子は [こちら]




(写真はいずれもPSC製434艇中340番 Toucan です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2011年6月16日木曜日

バイヨ・リッチオのボトム

今年の春、船底塗料の塗り替え時の写真。

まず、新しいペイントを塗る前の準備として船底に付いている全ての塗料(船底塗料+下塗りのプライマー)をサンド・ブラストで落とした。

続いて80番のサンディング・ブロックでサンディングした後、この白いInterlux 3000Eを3回塗り。



無論3000Eは湿気を遮断するバリヤー・コート。







3000Eの3層目が手で触っても付かなくなった頃に船底塗料Micron CSCを塗布。Micron CSCも3回塗り。



東海岸は日本の海岸と同じだ。夏は蒸し暑い。海水温度も日本列島の海と殆ど同じ。これでどの位保つだろう。

以前にも書いたがバイヨ・リッチオとはイタリア語でスムーズ・ダンシングの意。

(写真はいずれもPSC製434艇中、433番目 Ballo Liscio です。)
USヤフー・フリッカ・グループ

2011年6月15日水曜日

ダイビング・サービス

先月クリッパー・コウヴに錨泊してマリーナに帰着後プロペラを確認したら、シャフト・ジンクが脱落していた。ヤードで交換してもらうとネジの締めが緩いのか、いつもと言って良い程1年ちょっとで脱落する。またの早い上架をお待ちしています、と言わんばかりではないか、と勘繰りたくなる。自分で交換してネジ留めすると何年でも長持ちするからどうもジンクの消耗が原因とは思われない。

見ての通り、ジンクの姿がない。昨年1月の上架時に交換してから1年半、まだ落ちるのは早い。




いつもは予備に買ってあるジンクをドックから手を伸ばして装着するのだが、今回はポート側から嵌めこもうとしてもラダーが邪魔になってどうしても嵌らなかった。そこで2週末の間、浮遊電流対策として通常スターンから海中に吊り提げているジンク2個をプロペラに引っ掛ける形で固定して、横浜出張(6月3日~10日)から帰って来る当日(金曜)にダイヴァーを予約してSTB側から付けてもらうことに。空港とマリーナが近いので朦朧とした頭であってもとにかく帰米したその日に済ませたかった。

こっちのダイビング・サービスは1フットあたり$2.50で船底を擦って掃除してくれる。船底塗料やプロペラ、シャフト、ジンクなども同時に点検してリポートしてくれる。フリッカは喫水長が18フィート強だが20フィートで計算して$50.00。リーズナブルなサービスだ。

6月10日当日。このお兄ちゃんは福島など日本の原発のタンクにもメンテで入ってクリーニングをした経験のあるダイヴァー。



エアー・タンクとマキタ製の電動コンプレッサーを手引きトラック(台車)の上にセットしてある。






これならドックからドックへ、マリーナからマリーナへ移動しやすい。この日は他にもダイヴァー2人が同じようなセットアップを引いて同じドックで活躍中だった。南カリフォルニアは1ヶ月一度の定期クリーニングを依頼しているオーナーたちが多いが北カリフォルニアは水温のせいか、そこまでやる人は少ない。ここまで繁盛しているとは驚き。

前述のようにスターボード側からの挿入、装着を提言し、実行してもらう。







先日のポート側からのトライでは僅か1mm程のスペースが足りず、ドックから手を突っ込んでのジンク挿入はかなわず、何回も肩口近くまで濡れた右腕が水温のためしびれ、陽光で暖まったコンクリート・ドックに寝転んで暖をとるまで、その腕だけがハイポサミア(低温症)状態だった。いくら泳ぎが得意でもこっちの海に落ちたら3分で体は動かなくなる。日本の海とは大違い。

陸上でも海中でもこのようにラダーを片舷いっぱいに押して、ジンクを滑り込ませるスペースを作る。





ジンクは問題なく挿入・装着され、ただいまプロペラをウェット・サンディング中。







引き続き、船底を柔らかいブラシでスクラッブしてスライムを除去。

1回目はこのように水が濁り船底が見え難くなるので、スクラップはバウからスターンまで都合2回行う。




ジンクも付き、プロペラもボトムもラダーもきれいになった状態。一番上の写真と比較され度。





ダイヴァーの報告によれば船底塗料の状態も非常に良好。来年も上架せず、ダイヴァーにスクラッブを頼むだけにしようかな。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ

2011年6月14日火曜日

アリグラ、もう一艇 (インテリア)

デイナかと思うようなインテリア。

Vバース下中央の引き出し、その前のマストを支えるコンプレッション・ポストなどそっくり。




しかもテーブルがVバース下から出て来て、コンプレッション・ポストをラップするのも同じ。相違点はデイナではギャリーが左舷、ヘッドが右舷、と逆になっていること。

デイナではアイスボックスがコックピット・シート下まで伸びているが、このアリグラではどこに隠されているのだろう。


セッティー横に調理時用のイクステンション・テーブルが付いているのは同じ。

どうやらコンロ下のスペースに冷蔵庫/アイスボックスがあるようだ。

この艇のブロンズ製ポートライトはPSC製フリッカのものと全く同じ。











左舷セッティー、スターン側の端にはロッカーとマガジン・ラック。















そのアフト隣りは個室ヘッド。

壁には収納スペース用アクセス口が並んでいる。














エンジンはクボタ・ベースのユニヴァーサル2気筒。








(写真はフリッカの兄弟艇アリグラ中の1艇、Sara です。)
www.yachtworld.com キーワード欄に Allegra と入れてサーチ・ボタンをクリック。 Dana でも検索され度。

2011年6月13日月曜日

アリグラ、もう一艇

このアリグラもカター・リグ。

これもポートライトの数がフリッカと同数の片舷3個なので外観はフリッカと区別がつかない程良く似ている。特にブルース・ビンガムのデザインそのままの [ノー’スター製フリッカ] に極似している。







ポートサイド。











キャビントップ、2連の手摺りがキャビンの長さを暗示している。

スターボードサイド。











コックピット・コーミングのフォアの部分はPSC製フリッカ同様にカーブしている。






ラダー・チーク(頬板)が長い。バックステイはデュアルもしくはスプリット・バックステイだが、ステイスル用のラニング・バックスステイも装備されているようだ。

コンパニオンウェイは浅い。外航クルージング艇では波の浸入を防ぐためこの位が適当。





ハル両舷後端上部にはアリグラの頭文字Aが見える。

メインシートはミッド・ブーム型のセットアップ。

フリッカのコックピットはちょうどこのクッション位の長さだと思う。ブリッジ・デッキの幅も約30cmはありそうだ。

以上、ただ単にフリッカを引き伸ばしただけではなく、外洋艇として完成度の高い艇だという印象を受ける。






(写真はいずれもフリッカの兄弟艇アリグラ中の1艇 Sara です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ。(全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック。)

2011年6月12日日曜日

アリグラ24の写真

アリグラ (Allegra) はプロダクション艇ではなく、図面を購入した人たちが自作、またはシップヤードに依頼して造船したものだ。数は多くないが、時々売りに出されることがある。

これはその中の1艇。













尚、筆者は1987年当時サンタバーバラ近くに健在で数艇の図面の通販を行っていたフレッド・ビンガムと電話で話をしたことがある。そもそも雑誌に載っていた小さい広告にフリッカの図面と明示してあったのでそれを注文しようと電話したのだが、良く訊くとそれはこのアリグラの図面だった。その時フレッド・ビンガムはこれは24フィートだが、フリッカそのものだよと言い放った。結局小生はアリグラの図面は購入しなかったのだが、その図面一式も過去に購入していた人々から今でも時々クレイグズリストなどで売りに出されることがある。

(写真はフリッカの兄弟艇アリグラ中の1艇 Rebecca です。)
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