2013年3月31日日曜日

セレニティー Vバース左舷側クッション艇内へ

3月30日日土曜日、Vバース左舷側クッションを艇内に収める。

何度も書くようだが横になってみると実に心地良い。

元々のクッションはビニール生地だったので掃除は楽だったが、何せ固く、重かった。

それに今は横になっても嫌な臭いが衣服に付かない。以前はキャビン内にいるだけで臭いが付いていたので大いなる改善だ。





これで船中泊を含め船内の居住性は格段に良くなった。やった甲斐がある。

Vバース下、手前の収納スペースへのアクセスも楽になった。








長く重いクッションを持ち上げる必要が無くなった。

右舷側も同様。












フォアピークにある燃料タンクの軽油残量メーター(長方形の板の下)を覗くのも楽になった。





(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・データベース

2013年3月30日土曜日

セレニティー Vバース左舷側クッション完成

3月23日の週末に出来上がる。

フォアからアフトを見たところ。

手前がフォアピークの台形クッションに連なる側。

スナップは例によって5連。










クッション製作にも慣れて来たところで今回の第一フェイズ完了。








(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
フリッカ・ホームページ

2013年3月29日金曜日

ノース・カロライナのレインジャー

ノース・カロライナ州内陸部ウィンストン・セイラムのレインジャーが売りに出された。

オーナーのチャールズはこの艇で2010年春にノース・カロライナからバミューダまでシングルハンドで往復している。



それ以前にもバミューダまでの往復、フロリダ・キーズ(半島の先に繋がる列島)へのクルージングを楽しんでいる。



この艇にはどういう将来が待っているのだろう。









(写真はPSC製434艇中180番 Ranger です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2013年3月28日木曜日

モウジョウのラダー

昨日のヴァルアの新オーナーの呼びかけに即応じた人がいる。PSC製209番艇を購入して全面的にリストアした経験のある同艇モウジョウの前オーナー、ビルだ。

艇に付いているのはビルが新作したラダー、手前に置いてあるのがファクトリー製らしい。

ビルは長年乗っていたモウジョウを昨年7月に売却しており、ガレージに取って置いたというこのファクトリー製、幾分ファイバーグラスの補修が必要との事だがヴァルアに付けられることになりそうだ。





(写真はPSC製434艇中209番目 Nana、旧 Mojo です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2013年3月27日水曜日

フェロセメント・フリッカ ヴァルア On Trailer

昨日の写真も本日の写真も雪の残る今年2~3月に撮影されたもの。

欲しいという人に譲渡すべくハルだけは残しておいた前オーナーの心意気。







これからも新オーナーをはじめ何人ものフリッカ好きの人間の手によって命が吹き込まれて行くだろう。





船底は多数のフジツボが付着していた様子。しかし、ハルはプロの手で造られたらしく、今でも大変良好な状態と言う。



ただ、見ての通りこのフリッカからはりラダーが無くなっていた。








そこで新オーナーは早速アメリカのヤフー・フリッカ・グループにどうやって造れば良いか、手がかりが欲しい旨投稿した。

(写真は1970年代製、自作/ヤード製フリッカ・ハル Varua です。)
フリッカのスペック

2013年3月26日火曜日

フェロセメント・フリッカ ヴァルア Bare Hull

フリッカ・ホームページに無料で引き渡すという知らせの出ていたフェロセメント(鉄筋・鉄網コンクリート)ハルのヴァルアが新しいオーナーの手に渡った。

ハルにヴァルアの名前が残っている。










木造のデッキやスーパーストラクチャー(ハウスなど)は取り除かれ、所謂ハルだけ(ベア・ハル)に近い状態。



フォアピーク部分その他のフレイムやギャリーの造作はかろうじて残っている状態。














残っているフレイムはオークなどの腐り難い木製だろうか。








これを譲り受けた新オーナーは無論この状態を承知だった訳で、ハルの他は全て新造の艇を造る意気込みで居る。



何年もかかるだろうが、完工、進水までの過程が楽しみだ。

(写真は1970年代製、自作/ヤード製フリッカ・ハル Varua です。)
フリッカのリグ

2013年3月25日月曜日

ソーサリートのマリア インテリア その他

スタンダードな80年代半ばのインテリア。ある意味で一つの完成型に到達した状態と言っても良い。

ギャリー。

90年代艇ではコンプレッション・ポストが角材、アイスボックスの蓋が2枚折り、となる。



個室ヘッド内。

手前、ドア内側に付けた鏡は後付け。

この写真で目を引くのがヘッド後方スペース開口部のティーク・トリム。白いプラスティック製は良く見るが、このトリムがティークというのは大変珍しい。








(写真はPSC製434艇中、番数不明、1985年製 Mariah です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年3月24日日曜日

ソーサリートのマリア インテリア

先日書いた様に今回載せている写真は全て2006年にも YachtWorld にポストされたものなので、現在の艇の状態は分からない。

少なくとも2006年当時は小奇麗に収まっている。

清水用と思われるフット・ポンプ。これがあると便利だが、水の使用量も格段に増えそうだ。

ポート(ポートライト)は陸上競技場のトラック形の変形楕円型。








配電盤はまだ左舷側キャビン側壁にあり、画面手前右のコンプレッション・ポストも円い装飾型。

85年艇の仕様は内外観ともに84年艇から変わっていない。












(写真はPSC製434艇中、番数不明、1985年製 Mariah です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2013年3月23日土曜日

ソーサリートのマリア ドジャー

背景にはソーサリート特有の太平洋からの夏の霧(マリーン・レイヤー)が山を超える姿が見える。

小さ過ぎず大き過ぎず、小型艇フリッカのプロファイルにもしっくり合ったデザインのドジャー。




特別ブームを高くしたような様子は見られない。

コックピット・コーミング前部をカバーしている三角形の部分はスプレイ避けに効果があるだろう。



無論、風波の角度によってはウィンチとスターン・プルピット・レイル間のスペースからも容赦なく洗礼を受ける。

フリッカのサイド・デッキはこのように狭い。








従って特にコックピットからサイドデッキに出る時など、この位の頑丈な手摺りは必須。

フロント部のクリアー・パネルは大きく、コックピットからの視界は悪くなさそうだ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1985年製 Mariah です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2013年3月22日金曜日

ソーサリートのマリア

ソーサリートのマリアは2006年末、[2009年]、そして今2013年と約3年毎に売りに出ている。

毎回売りに出すオーナーが別人なのか、中2回は同じ人物なのかなど詳細は分からないが、今回もこの写真が使われている。当ブログでも以前掲出したと思っていたが、未だだった。

ベルヴァディア半島前を100%ジブで機帆走中のようだ。








メイン・シートはブーム・エンド式。レイジージャックやドジャーを仕込んでいる。尚、1985年製なので84年製のセレニティー同様、前後のプルピット・レイルは一段式。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1985年製 Mariah です。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2013年3月21日木曜日

セレニティー クォーター・バース・クッション考

以前書いた様にクォーター・バース・クッションは作らないことにした。

しかし、ベター・ハーフから室内の統一感を出すためにコンパニオンウェイ横のバース入り口部分だけVバースやセッティーと同じカバーのクッションを置いたらどうだろうと提案あり。

クォーター・バース入り口だけなら奥の収納物の出し入れ時にはすぐ外せる。







そこで一案が浮かんだ。

実はこのVバース・フィラー・クッション手前、テーブルとセッティー間にも船内泊時にフィラーを置きたいと考えていた。

クォーター・バース入り口用クッションを流用してこのスペースを埋め、横になれるスペースを延長したい。一石二鳥だ。





この部分のフィラー・クッションを下から支えるサポート・システムについては色々考えた末、あるアイデアに落ち着いた。詳しくは作成時(今年のセイリング・シーズン終了後)に書こう。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック

2013年3月20日水曜日

セレニティー Vバース・クッション艇内へ

完成した右舷側のクッションを艇内へ。

ようやくキャビンらしくなってきた。











全部完成までもう一息。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2013年3月19日火曜日

セレニティー Vバース・クッション 縫製など

ベター・ハーフの教授でこのクッションの簡単な部分の縫製をやらせてもらった。

仕付け糸を使わず、生地裏側からマチ針で縫い合わせの線を押さえる。















線に沿って縫って行き、近くに寄って来た針は抜いて行く。

糸は生地と共に同色の一番太いものを購入した。上糸も下糸も同じ糸を使っている。










手前開口部のフラップ上下2枚を重ね、マチ針で固定(上の列)。下列のマチ針はスナップ・ボタンを取り付ける位置をマークしたもの。


スナップ・ボタン取り付け後、フォームにフィラーを重ねスプレイ糊で固定したものをカバーの中に入れ、ボタンを閉じて完成。


(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
フリッカ・データベース

2013年3月18日月曜日

セレニティー Vバース・クッション

Vバース両舷の変形クッションのカバー生地裁断が終わった。

裏表に置いたスターボード側フォームの周辺に置いた裁断済み生地一式。







画面右端に在る生地の山はスターボード側と同時進行中のポート側クッション用カバーの裁断済み生地をまとめて置いたもの。

白いクッション・フォームの上に置いて在るのは水平部上下2枚の生地。フォームのすぐ右はカーブのあるアウトボード側の斜面部をカバーする生地。フォームの画面上部と左側は全て1枚の生地で側壁をそっくりカバーする。画面手前はフォームをカバーに入れる開口部となる所で上下2枚を重ねてスナップで留める。(実は開口部の大きい方の生地はこの写真の後多少手を加えた。)

このように側壁部と水平部を完全に分けて裁断して縫い合わせるのが図面引きも裁断も縫製も一等簡単であることが分かった。無論、開口部は通常人目に触れないところでなければならない。

(写真はPSC製434艇中295番 Serenity 関連の品物です。)
フリッカ・ホームページ

2013年3月17日日曜日

デイジー ニューズレターから

およそ2年ぶりに登場の [デイジー]

海の透明度から行ってバハマ係留時の撮影か。




古くても手入れの良い艇は見ていても気持ちが良い。

これはシュラウドに掲げたコータジー・フラッグがバハマの旗なので、明らかにアメリカからバハマを訪問した時の写真。

青い空に白い雲。程良い風で快適なセイリング。








(写真はいずれもPSC製434艇中101番目 Daisy です。)
フリッカのリグ

2013年3月16日土曜日

サルニア ニューズレターから

今日の写真はニューズレターの編集者トムがブルー・スカイズ(旧名ロウディー)を遠隔購入した後、自艇に会いに行くため艇のあるパシフック・ノースウエストの [ロペズ島] まで足を運んだ時に同島で撮影したもの。

実に綺麗にメンテされている。







ポートライトが長方形、前後のプルピット・レイルは2段式、船腹にはラビング・ストレイク装着、など1990年代建造のPSC製フリッカであることが分かるが、やはり冬季は陸揚げ保管というウィンタライズのせいだろうか、15年以上のシーズンを過ごして来た疲れを殆ど見せていない。

3/4スターン・ビュー。









1990年代の艇ではスタンダードになっていたはずのメイン(スライディング)ハッチを格納するシー・フッドは無い。シート・トラック上のカー(移動式ブロック)はさすがに80年代のものとは違いモダンになっている。

ウィンドヴェインは [モニター] ブランド。






(写真はPSC製434艇中、番数不詳の Sarnia です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2013年3月15日金曜日

レッド・ラスカル ニューズレターから

自作艇の [レッド・ラスカル] 。帆走中の初めての写真。

ヘッスル2枚のカター・リグ。メインはギャーフ・リグ。

微風だが、艇速1ノットは出ているかも知れない。



この艇はヘルムを握っているこのオーナーがビンガムの設計図を使って自作したものだが、ギャーフ・リグのブームはビンガムの元々のデザインよりも短くしたそうで、ブーム長は13'、ギャーフ(上のブーム)長は9'6"。マスト高はビンガム・デザインどおり22'8"という。

(写真はカリフォルニアの自作フリッカ Red Rascal です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2013年3月14日木曜日

ノウマッド ニューズレターから

『フリッカ・フレンズ』 写真特集号からの抜粋の続き。

本日は当ブログに過去何回も登場したMdR (マリーナ・デル・レイ) の [ノウマッド] (クリックすると本日の記事の下に過去の記事が表示される)。

メキシコのバハ・カリフォルニア、コルテズ海側の街 [ラ・パーズ]





過激な発言が目立ってアメリカ・ヤフー!グループから追い出された後、久しく音信がなかったが、計画どおり南へ航海中の模様。

艇はすっかりクルージング・モード。細かい予定消費電力の計算も行っていたが、ソーラー・パネルの数もビマイニの上にソフト型2枚、スターン・プルピット・レイル上にハード・パネル2枚、と半端ではない。

プライマリー・アンカーは [アンカー比較実地テスト] でも良好な結果を出しているロックナ。



以前は別のプライマリー・アンカーを [左舷側のバウ・ローラー] で収納していた。今回のロング・クルーズの準備の一環としてロックナ用バウ・ローラー共々新調したようだ。

(写真はいずれもPSC製434艇中054番 Nomad です。)
www.yachtworld.com キーワード欄にFlickaと入れてサーチ・ボタンをクリック。

2013年3月13日水曜日

盲目のセイラーのレスキュー

2011年12月初旬、メキシコのカリフォルニア半島沖で盲目セイラー、デニス・ハワードを救助するアメリカのコースト・ガード隊員たち。同警備艇から撮影したもの。

デニスは嵐に遭遇、ブームが破損しメインスルが中途に落ちた状態で、アンカーを打って(というより垂らして)漂流中に救助されたという。残っている視力は片目のみ、しかもストローから覗いた程の視野しかない、というから波やうねりのある海域では一人での応急処置もままならなかっただろう。かろうじてアンカーを降ろす位しかできなかったようだ。

セイルの陰にたっている一人の沿岸警備隊員の他にもまだ隊員やデニスがコックピットまたはコンパニオンウェイにいるのだろう。

その状態でうねりを正面から超えるとこうなる。





ちなみに波は斜めに切ればなんともないが、特に波長が短い場合、二人乗りで波を進行方向正面から受けると、喩え波高1m程でもこの写真のような所謂ホビー・ホーシング(ロッキング・チェアの様に前後に揺れる子供用の木馬)の状態となる。

(上の写真をもっと鮮明に見たい人は [ここをクリック] 。)

出航前のデニスは [こちら]

(写真はPSC製434艇中番数不詳、1978年製 Avalo です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2013年3月12日火曜日

バイヨ・リッチオ ニューズレターから

この艇も当ブログに既に何回も登場した。特に目新しいことはない。

しかし大人一人がコックピット・シートに座るだけでこれだけヒール(片舷に傾斜)し、トリム(バウ・スターン方向の傾き)も変わるという好例なのでポストする。

フリッカは20フィートの小型艇だから無理もない。まだ重量艇だからこの位の変化で済む。



(写真はいずれもPSC製434艇中、433番目 Ballo Liscio です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2013年3月11日月曜日

ザンジバー オーナー撮影写真

タイミング良く、ザンジバーのオーナーがアメリカのヤフー!フリッカ・グループに写真を2枚アップロードした。

新しいインフレイタブル・ディンギーを購入。

昨年夏と思われる。






ミシガン湖の観光乗船用スクーナー [マニトウ] に遭遇。







セイリングしていて大型スクーナーに遇う機会に恵まれるとその姿に圧倒される。サンフランシスコ湾にも何杯か居るが、その船足の速さは抜群だ。その帆走する美しさには正に息を呑まされる。他のどのリグも及ばない。72フィートのアメリカズ・カップ・カタマランであろうが、日本丸等のスクエア・リガーであろうが、白帆の大型スクーナーの足元にも及ばない。

ちなみに、映画や小説の挿絵(つまり創り物の世界)では海賊船というと決まってスクエア・リガーが描かれているが、体験談、目撃談などアメリカの歴史的文献を種々読むとカリブ海の海賊が乗っていたのは舟足の速いスクーナーだったことが分かる。カリブ海で遠くに見えたスクーナーが見る見る近づいて来る姿にはそれこそ息も止まる思いだったろう。

(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカのスペック

2013年3月10日日曜日

ザンジバー ニューズレターから

昨日のザンジバー。

ラダー・チーク(頬板)を白く塗ってあるのがユニーク。






ファクトリーのラダー・チークはティークではなくダグラス・ファー(オレゴン・パイン)なのでバウスプリットの様に白いペイントを塗っても決して可笑しくないのだが、他艇では見たことがない。

穏やかなミシガン湖パワー・アイランド近くを帆走中。






右舷アッパー・シュラウドにマウント(装着)したクリート。あれば何かと便利(例えばトッピングリフト用、停泊時のハルヤード用、バージーを揚げるライン用、等として使える)。 [手頃な値段] で手に入る。

無言で味わいたい1枚。








(写真はPSC製434艇中387番目 Zanzibar です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)