2015年5月31日日曜日

アラスカのテス 帆走再び

ポート・タック、メインとジブで快走中。

ウィンドワード。

風は約13~14ノットか。







畳んであるのはワイヤー・ラフのステイスルと思われる。

ルー(リー)ワード。

パフ(ガスト)が通過してしまったのか艇のヒールは少なくなった。



大洋の真っ只中と同じで他艇の姿は見えない様子。

(写真はPSC製434艇中086番 Tess です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2015年5月30日土曜日

アラスカのテス 錨泊

フリッカはトレイラーに載せて運べば各地の海は無論、この様な大河や湖も楽しむことができる。

このフリッカはアラスカ・フェアバンクス近くで帆走中の姿を [昨年12月に掲出した] テス。





今日の2枚もほぼ同じ水域で撮影されたものだろう。

白い氷の窓枠に収まったテス。









(写真はPSC製434艇中086番 Tess です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2015年5月29日金曜日

福岡のティー・カップ 清水タンク用12Vポンプの取り付け

ティー・カップではギャリー・シンクにある清水用の手動ポンプが壊れていた。現オーナーO氏はこれを機に使い勝手などを考慮の上、蛇口を捻れば水道同様に水が出てくる様、清水タンクから水を汲み上げる12V電動ポンプを装着された。

ギャリー・シンク下のスペース。

まずコイル状の通線の先にスポンジを付け、ホース内の水垢などによる配管詰まりや汚れを除去。











クォーター・バース下の清水タンク。

PSC製後期艇にはこの様にタンク内視察用インスペクション・ポートがある。タンク内の水量を簡単に目視できるようにポートのキャップも今回この様に透明なものに交換した。

(前期艇では画面右下に見えるブロンズ製の蓋の付いた注水用孔のみが有る。)


シンク下のスペース、アフト側の壁に当て板を付け、電動ポンプをネジ止め。

左下の白いホースがタンクからのホース、右の水色のホースが蛇口に繋がる。









ポンプ上部からの電線はコンロ下にある引き出し等の付いた収納ボックスの下を通り、清水タンク横(インボード側)のスペースを抜けてエンジン・ルームの左舷側壁に至る。(アイスボックスからビルジに至る排水用配管とほぼ同経路。参考までに [セレニティーの配管写真] を参照され度。)

エンジン・ルームの左舷側壁。

既存の2個の孔の中、下の小さい方の孔から出ている2本の黒い線。その太い方が当該の電線。電線は当エンジン・ルームからさらに左舷側バルクヘッド内を上に昇って配電盤に繋がる。








バルクヘッドの配電盤。

O氏はハンド・ヘルド(ハンディ・タイプ)のVHF愛用のため、艇固定のVHFは使わない。そこで固定VHF用スイッチをギャリー・ポンプ用として利用することにした。









配電盤を開けて見た配電盤裏側の配線。







画面下辺、中心より今少し右側からカーブを描いて入って来ている黒い線が今回のケーブル。そのケーブルから出ている白い線が陽極(+)線、黒い線は陰極(-)線。陽極線は下から2番目のVHF用スイッチ陽極ターミナルに接続。陰極線は左列上から2番目のグラウンディング(アース)ターミナルに接続。

コンパニオンウェイ横にあるバッテリーのマスター・スイッチをオンにし、配電盤のポンプ用(VHF用)スイッチもオンにした状態でこの蛇口を捻ると水が勢い良く出て来る。

尚、ティー・カップには海水用の手動ポンプ(画面左側)も付いている。食器等の下洗いにはシンクに張った海水を使い、仕上げには蛇口から流れ出る清水を使用。



電動ポンプの代わりにフット・ポンプも検討したがギャリー壁にペダル用の孔を開けなければならないこと、また出す水量の加減が難しいのではとの懸念から電動にした、との事。電動ポンプ利用の蛇口は水道の様に水量を微妙に調整しやすいので清水を必要以上に使ってしまう事もない。なかなか使いやすそうなシステムの完成だ。

(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup です。写真・解説提供: オーナーのO氏。)
フリッカ・データベース

2015年5月28日木曜日

セレニティー 5月23日土曜日の風 3 (Videos)

ハンターズ・ポイント南でタックして南行開始。



10.5~12ノットの風、少し順潮(連れ潮)で対地艇速4ノット。

船底塗装塗り替えを5年半やっていないのでボトムが汚れるのが早い。ダイビング・サービスにスクラッブしてもらってからも既に3ヶ月経とうとしている。またそろそろ時期だ。



ほぼ同じ風でマリーナの外まで一気に走る。重ね着をして来たので肌寒くは無かったがやはり太陽が恋しい。(ちなみにマリーナ帰着1時間後に青空となった。翌日曜日は朝から晴天。)

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2015年5月27日水曜日

セレニティー 5月23日土曜日の風 2 (Videos)

西風となる。北行続く。



オートパイロットなしの自走。



時折吹くガストが12.5ノットとなり、もっと北方で風が強さを増すと期待してメインをシングル・リーフ。この時点で西風約8ノット、対地艇速2.8ノット。少しづつフラッド・タイド(上げ潮、入り潮)= 逆潮になりつつある。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2015年5月26日火曜日

セレニティー 5月23日土曜日の風 (Videos)

この週末SF湾東西両岸を繋ぐ橋の中空港に近い一本の橋が舗装のメンテで通行止め。他の橋へ回る車でフリーウェイが大混雑することを予想し早めに出て早めに帰るスケジュールを立てた。幸い午前7~10ノット、午後12~23ノットの西風の予報。



いつもより1~1.5時間早い12:30PMに出航。マリーナのすぐ外は何と南風。針路を北東にとってSTBタック。この日も太平洋からのマリーン・レイヤーが上空の大部分を覆っている。南風4ノット、対地艇速2.2~2.3ノット、スラック・タイド(潮止まり)で潮の影響は無い。



マリーナ西にある山の切れ端辺り、0.3マイル地点で突然7.3~7.8~8.3ノットの北西風となる。ジャイブして針路約30度。

ここ2~3週間、週日を除き2:00~4:00PM頃になっても15ノット以上吹くことはない。大方4~8ノットの事が多い。出航前余程ジブの代わりにドリフターをハンクしておこうかと迷った。が万が一予報どおり20+ノットの風が吹くとセイル・チェインジが面倒なので、フルのジブとメインでがまんしてみる。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのリグ

2015年5月25日月曜日

アラスカのフリッカ

フリッカはアラスカにもちょくちょく出没する。この艇はアンカレッジの南 [シーワード] 在。1989年製なのでPSC製全434艇中の370~380番台。後期艇と言って良い。外観も90年代の艇と変わらない。

長い冬場はこの様に毎年ダブル・アクスル・トレイラーの上で過ごして来たのだろう。






無論その間エンジンや冷却水配管などから水を抜き不凍液を入れ、清水タンクなどからも水を抜いて、完全にウィンタライズ(冬拵え)した状態で春を待つことになる。

この艇はyachtworld.com で売りに出して2~3週間で買い手が付いた様だ。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名未確認、1989年製のフリッカです。)
www.yachtworld.com SEARCH ボタンの上の欄に Flicka と入力、検索するとリストアップされます。

2015年5月24日日曜日

ユニークなトレイラー

フリッカ・トレイラーの殆どは最初からフリッカに合わせて造った専用トレイラーだ。そうでなくても艇の重量や大きさに充分見合うトレイラーであればスタンド等を調整してフリッカ運搬に使える。

しかしこのトレイラーは今まで見たこともないユニークなもの。





フリッカ出荷用の木製船台(クレイドル)から車輪を外し、船台のみをダブル・アクスル(2車軸)のフラット・ベッド・トレイラーに乗せて自艇用トレイラーにしている。艇を3本のストラップで固定しているが、船台自体も何がしかの方法でフラット・ベッドに固定し、フラット・ベッドと一体化しているのだろう。

ファクトリー出荷用木製クレイドルについては [こちら] を参照され度。

(写真はPSC製434艇中、番数・艇名共不詳のフリッカです。)
フリッカのスペック

2015年5月23日土曜日

グァテマラのPSC製284番艇

今フリッカ・ホームページで売りに出ている No Name(無名)の284番艇。

ドジャーやビマイニ、ソーラー・パネルも付き、何と言ってもハルやデッキの状態も良さそう。(ただし撮影年月は不詳。)



この艇はもともとニューヨークに居たギャミンという名のフリッカだ。前オーナーのスティーヴが2005年に [ニュージャージーとバミューダ間を往復] したこともある。2009~10年頃新オーナーの手に渡った後どうなったのだろうと思っていたが、現在地はグァテマラの Rio Dulce 河にある [Relleno] という場所だそうだ。

売値は破格で交渉にも応じるという。やはり現在地が大きく影響しているのだろう。






グァテマラから艇に乗って帰るとしたら時間がかかる。デリバリー(回航)クルーに頼んでもヨット運搬船に乗せてもお金がかかる。艇の状態を自分の目で確かめようとしても現地まで飛ぶしかない。 (尚、Rio Dulce はクルージング・セイラー達には人気の場所だが、所によってはヨットを狙った強盗が出没すると聞く。数年前その様な強盗に殺されたクルージング・カップルの話も Latitude 38 で報告されていた。)

それでも確かな情報に基づいて綿密な計画を立て充分な準備をし、用心深く注意を怠らず、判断力・行動力もあり、冒険に直面しても問題の解決を楽しみながらゴールに到達する人(そもそもセイラーには以上の全ての資質が必要だ)には良い買い物になるかも知れない。例えば長期的に [グァテマラ] からカリブ海を楽しみ、パナマ運河を通って太平洋の好みの場所へクルーズすることもやろうと思えば出来ないことではないだろう。

(写真はPSC製434艇中284番目、旧 Gamine、現無名のフリッカです。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2015年5月22日金曜日

フリッカ・フレンズ ニューズレター 2015年春号 (通算63号)

1週間前、フリッカ・フレンズ・ニューズレター最新号がフリッカ・ホームページにアップロードされた。今日の2枚の写真はその中からカリフォルニアのモロ・ベイ沖を帆走する [グッ・ニューズ] のエアリアル・ショット。

今回の号にはこのグッ・ニューズ (表紙 + P32~) に加え、

1. 上架してハリケーンに備えたメキシコの [ノウマッド] に隣の艇が倒れ込んだ様子(裏表紙 + P6~)、

2. [ザンジバー] のミシガン湖クルーズ (P14~)、

3. アメリカ・カナダの運河を機走でクルーズするバミューダの [ダート] (P24~)、




註: このダートの話は昔の物語で、10年前にも当ニューズレターに2号連続で取り上げられた事がある。

4. メリーランド州在の [エトアール] のメンテの話題 (P28~)、

註: この話は今年当ブログでザンジバーの [エンジンの写真] を掲出した際細かく書かせてもらったエンジン冷却水用配管中に仕込まれているヴェント用ループに関するもの。エトアールでの分解・清掃時の様子が写真付きで良く分かる。

5. その他シリーズ連載のレッド・ラスカル造船の様子 (P10~)、

などが掲載されている。ニューズレターは [こちらからダウンロード]

***

セイルボート空撮と言えば、これまで殆ど有人ヘリか、カイト・キャム。

後者の例としては以前紹介した2006年サンフランシスコ・ハワイ間のシングルハンド・トランズパック・レースでバークリー在住のクリス・ヒューマンが撮影した [デイナ24] が良く知られている。


今日ではドローン(クァッド・コプター)の普及で一般のセイルボートの空撮写真も良く目にする様になったが、今日の2枚もそうだろう。

***

今日の写真はいずれもブロード・リーチ、もしくはラニングで、レースボートでは風を後ろから受けるこの様な走りでは、バックステイのテンションを緩めてセイルが風を孕みやすくし、クルーは全員コックピット後部に集まり艇の重心を後ろに移動させる。この艇は船外機仕様でスターンに重さ約100ポンド(45kg) のホンダ9.9 らしきエンジンが装着されているのでこういう状況ではフリッカの様な小型艇では少なからぬアドヴァンテージとなる。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、船外機仕様の Good News です。)
フリッカ・ホームページ

2015年5月21日木曜日

セレニティー 5月16日土曜日の風 3 (Videos)

南行を続ける。



8ノットの風、対地艇速2.8ノット。メインスルのみで南に向かっていた艇はずっと南へ足を延ばす気持ちは無い様でヒーヴ・ツーでもしているのかと思う程後ろでのんびりしている。ベター・ハーフが後ろを見ているのはそのセイルボートではなく風上側を通り抜けてウェイク(曳き波)を残して行くパワーボートは来ないかと周りを警戒中のため。



風12.3~12.5ノット、逆潮がきつくなって来たためか対地艇速は2.8ノットと変わらず。



と思いきや南西風13ノット、艇速3.5+ノットとなる。順潮(連れ潮)での北行時に比べ、海面の様子などから得られるスピード感は1.5~2倍位。この日はこのままマリーナのすぐ外まで直走。重い空とは反対に気持ちの良い帆走だった。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2015年5月20日水曜日

セレニティー 5月16日土曜日の風 2 (Videos)

穏やかな帆走が続く。



西風6.2~8.8ノット、艇速3.5~4.2ノット。時折ガストが来るとステイスル・ハルヤードがマストに当たってカタカタカタカタと音を立てる。見づらいが、ポート・サイド前方には南に向かっているセイルボートがいる。



ハンターズ・ポイント手前、南に向かうセイルボートを通り過ぎた時点で折り返した。逆潮となりタック直後対地艇速は1.7ノットに落ちる。(キャビン内、Vバース上の白いセイルバッグの中味はドリフター。先週末の様に風が弱い時の事も考えて家のガレージから持ち出して来た。)



そこそこの風。今のところヘッスルをドリフターに取り替えるのは無用。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・パッセージのページ フリッカ各艇の長距離航行記録を載せるページ (全6ページ、各ページ一番下の Next>> をクリック)。

2015年5月19日火曜日

セレニティー 5月16日土曜日の風 (Videos)

2:00PM近くというのに湾上にはまだ低層の雲、というより太平洋から吹き込むマリーン・レイヤーと呼ばれる霧の層が拡がっている。



5.7~6.8ノットの西南西の風(ガストは7.5ノット)、エッブ・タイド(出潮)に乗って対地艇速4.4ノット。なかなか青空が顔を出さないせいだろう、出ている艇の数が昨週末に比べ格段に少ない。



北に上り続ける。西南の風9ノット。海底の地形の影響か、此処は多少潮が遅い様だ。艇速4ノット。肌寒いのでファウルウェザー・ギアやウィンド・ブレイカーを着て帆走中。



電子ズームで撮影。東京では国立競技場が姿を消したが、サンフランシスコでは2年前までNFL の49'ers のホーム、15年前まではMLB のジャイアンツのホームでもあったキャンドル・スティック・パーク(画面左)の取り壊し工事中。今南半分が破壊・除去された状態。跡にはショッピング・センターや集合住宅が建つ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2015年5月18日月曜日

福岡のティー・カップ ラダー・ガード

[今月初頭の写真] に見えたスターン装着のバンパー、ラダー・ガード。

将来のウィンドヴェイン装着も考慮して装着されたが、当座はドックにスターン付けにしている艇のラダーを保護するのが主目的。


乗下船時に足を置くステップとしても有用。トップの管には滑り止めを貼ってある。

エンジン・イグゾースト(排気・排水口)に装着のスプレイ防止用イクステンションは古い消防ホースの再利用。




(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup です。)
フリッカ・データベース

2015年5月17日日曜日

福岡のティー・カップ ソーラー・パネル

昨日の写真で垣間見えたソーラー・パネル。装着場所はコンパニオンウェイ・ハッチ(メイン・ハッチ、スライディング・ハッチとも呼ぶ)がスライドして格納されるシー・フッドの上。

キャビントップのキャンバー(カーブ)に沿って置けるソフト・タイプ。







装着は両側にバンジー・コード(ショック・コード)を通して留めてあるだけなのでいつでも簡単に取り外せるそうだ。



バンジー・コード下部はシー・フッド下のトラック基礎部分に沿って通してある模様。ソーラー・パネルを外す時はフォアに見えるコードの結びを解いてパネルをコードから抜き、コード自体は艇に装着のまま結んでおける。

右舷側を通るパネルからの配線。

家庭用配線カバーで線を保護、かつ線が操船デッキ・ワークの邪魔にならない様に配慮。


線はバルクヘッドに開けデッキ・グランドを装着した孔から個室ヘッド内へ。







そこからヘッド後部のウェット・ロッカーを通ってコクピット・シート下のバッテリーに接続されている。

(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup です。)
フリッカ・ホームページ

2015年5月16日土曜日

福岡のティー・カップ コンパニオンウェイ・カバー

福岡・今津湾 [ティー・カップ] のOオーナーから追加の写真を戴いた。

コンパニオンウェイ・ハッチのカバー。

生地はサンブレラと思われる。






台風等強風が吹いた場合に備えて余裕を取って差し板上部15cm位まで被さる様に拵えてある。

入り口両側のティーク・トリムの上端辺りは室内にエアーを流通させるため若干の隙間がある。





この被さりがあればそこからの万が一の雨の吹き込みも防止できる。雨が降っていてもハッチを開ける時室内にハッチ端から水滴が垂れることも無いだろう。

(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2015年5月15日金曜日

フロリダの1975年製ノー’スター・フリッカ インテリア

室内写真はこの1枚のみ。

やはりデッキや室内はウェスタリーで造られたのだろう。他のノー’スター製と非常に良く似ている。




ファクトリー仕上げのPSC製フリッカでは左舷側にあるギャリーの一等フォア(Vバース側)は通常アイスボックスとなっているが、この写真、白い板(まな板)の下に見えるのは2口コンロ。[ビンガムの元々のデザイン] (リンク先2枚目)に沿っている。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数・艇名不詳のフリッカです。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2015年5月14日木曜日

フロリダの1975年製ノー’スター・フリッカ コックピット周り

コックピットはマリン合板が多用されている様だ。場所によってはその上をファイバーグラスの積層でカバーしている。

コンパニオンウェイの下辺には水を流すためのドレインが2箇所。







右舷側バルクヘッド一帯に被せたサンブレラ生地のカバーはその下にあるだろうコンパスその他の器具類を一括して紫外線から守るためだろうか。

コックピット・シート上に置いてあるのはソーラー・パネル。







下のロッカー内にチャージ・コントローラーやバッテリーがあるらしい。画面左、コンパニオンウェイ前には幅の広い立派なブリッジ・デッキがある。

コックピット右舷側後方にはモダンな1本式エンジン・リモート・コントロール(ギアとアクセルを1本で制御する)。



コックピット・ドレイン(排水口)の孔は左舷側と対になっているに違いないがトランサムから見たドレインの写真がないのが残念。

新しいカバーの下に見えるアルミ製らしき装着金具の付いた木製ティラー。






その下では木を取り入れたフィドル・ブロックが個性を発揮している。後ろのSS製パイプの造作はディンギーや海からの乗降用梯子だろうか。

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2015年5月13日水曜日

フロリダの1975年製ノー’スター・フリッカ ポート・サイド

ブロウカーの看板の850の電話エリア・コードはフロリダのパン・ハンドル(フロリダ半島の西北部からメキシコ湾北岸に沿って西へ突き出した地域)のもの。この海域は浅いので少し風が立つと波が高くなる。

デッキ上の木の造作は何代目かのオーナーが換装した様で比較的新しい。






バウスプリットもその上のプラットフォームも、ブルワークスのトウレイルも、キャビントップのハンドレイルも、恐らくスパー(マスト、ブーム)も同時に交換したのだろう。メインスルやジブのカバーも新品同様。

ハル、デッキのペイントも新しく、とても1975年製とは思えない。







良くケアーされた艇だが売りに出されたのには余程の理由があったのだろう。次のオーナーにも愛されることを祈る。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数・艇名不詳のフリッカです。)
フリッカのリグ

2015年5月12日火曜日

セレニティー 5月9日土曜日の風 2 (Video)

2:45PM位だというのにいつものゾーンに風が無い。



西風3.6ノット。順潮ながら対地艇速1.5ノットの緩行。ドリフターが手元にあれば揚げたいと思う様な風だ。

この日は結局この調子で帰ったが、マリーナに着いてランチを食べているとマリーナ内でも18ノットの風が吹き始めた。いつもより2時間遅れの風のビルドアップ。まあ、まだ5月だからこういう日もあるだろう。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカのスペック

2015年5月11日月曜日

セレニティー 5月9日土曜日の風 (Videos)

マリーナの出入り口(コンクリート壁=ジェッティーが終わるところ)は半島の山の関係で、西風の良く吹く海域(マリーナ北方約1~2マイル)の風を占うのに便利。2ヶ所共およそ同じ位の風が吹くことが多い。この日出口の風は1:30PM頃で14~15ノット。期待を持ってマリーナ出口から東に伸びるアクセス・チャネルから湾へ出た。



アクセス・チャネルから北に出ると風はいつも弱くなる。セイルはそこでホイストする。そこでの風は9~11ノット。メインスル、ジブ共にフルで、対地艇速4.1ノット。既に干潮は終わって潮が入って来つつある。若干の逆潮。干潮の前後は海水が茶色っぽい。

この辺りからもう少し風が落ち続け、北1マイル地点に到達した辺りで手の平を反した様に一転強風となるのがいつものパターン。



風が7~8ノットに落ちたところ。逆潮が幾分強くなっているせいもあるだろうが艇速は2ノットに落ちた。

サウス・ベイのメイン・チャネルを南下して行く貨物船。この海域を貨物船が航行するのは珍しい。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ホームページの歴代カバー写真

2015年5月10日日曜日

フロリダの1975年製ノー’スター・フリッカ STBサイド

雑誌に発表された当時のビンガムのデザインやノー’スター製のフリッカではフォアワード・ハッチはPSC製と異なりキャビントップではなくフォアデッキにある。

スパー(マスト、ブーム)は木製の様だ。

マストは先(上)に行く程にテイパーしている(細くなっている)円柱型。

マストを横から支えるシュラウドは各舷2本づつ。(サイドのチェインプレイトではなく、デッキ上のアイから上に伸びている2本はいずれも仮留めしてあるハルヤード。)





マスト下部の白い部分にはメインスル用のフープ(輪)が見える。ブーム・ギャローズに載ったブームは長く、トランサムよりもずっと後方まで伸びている。セイル高が低く前後に長いギャーフ・リグと思われる。

ブームがスターン後方まで伸びているのでバックステイは固定式ではなくラニング・バックステイ。






ブロックを3個組み合わせた逆V字型の使い勝手の良さそうなメインシート・コントローラー。





ポートライトは楕円形(陸上競技トラック型ではなく普通の楕円形)。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数・艇名不詳のフリッカです。)
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2015年5月9日土曜日

フロリダの1975年製ノー’スター・フリッカ

ハルはノー’スター(Nor'Star)、デッキはウェスタリー(Westerly)製と思われる。

1975年製ながら、バウにはPSC製後期フリッカの2段式プルピット・レイルが装着されている。後年のオーナーが付けたのだろう。

後方、スターン部にはブームを載せるブーム・ギャローズを設置。

バウ・プラットフォームには両舷共にアンカーが見える。






バウスプリットは太く長く、デッキ上にもグッと伸びている。バウ・プラットフォームはPSC製の様にバウスプリットの横に装着したタイプではなくデイナ24の様にバウスプリットの上に載せて装着したタイプ。

ノー’スター製ハル特有の詳細な葡萄のスクロールワーク。







設計者ビンガムはノー’スターとプロダクションの話しをする前にコンパニオンのケイティ・バークと二人でハルを造った。この詳細なスクロールワークはケイティが時間をかけて丹念に彫り込んだものだという。ノー’スターでは二人の造ったそのオリジナルのハルをオス型としてハル・モールドを造ったらしい(無論後年のPSCのモールドの様に鋼鉄製ではなくファイーバーグラス製)。

(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、番数・艇名不詳のフリッカです。)
フリッカの歴史 (History of the Flicka)

2015年5月8日金曜日

ムーアリング・ボールを吊り上げたフリッカは ISHA

去る1月に取り上げた [ムーアリング・ボールを吊り上げたフリッカ] は2010年に南カリフォルニアから2ヶ月の予定でパシフィック・ノースウェストに来た [アイシャ] (リンク先2枚目の写真)であることが分かった。

今フリッカ・ホームページの表紙を飾っているが、結局2010年以降カリフォルニアには帰っていないらしい。



今日の写真では1月の写真と比べムーアリング・ボールと海面の距離が若干縮まっている(吊り上げた位置が低い)が、いつも吊り上げた状態で係留している様だ。このボール(常設アンカー)の設置者が誰なのか不詳だが、この艇のオーナーはやはりボールの位置がショアに近いのが気になっているのではと思われる。

(写真はPSC製434艇中、番数不明 Isha です。)
フリッカ・ホームページ

2015年5月7日木曜日

セレニティー 5月2日土曜日の風 4 (Videos)

この日はオープニング・デイのせいか、サウス・ベイでもセイルボートやパワーボートが良く出ていた。



臭いガソリン・エンジンの排気煙を出しながらウェザー(風上)側を通過するパワーボート。そのウェイク(曳き波)を斜めにカットして南行を続ける。



こちらは上空を通過するコースト・ガード・ヘリコプターのルーティーン哨戒飛行。SFO(サンフランシスコ空港)内にある基地に帰るところ。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
フリッカ・ニューズレターのページ

2015年5月6日水曜日

セレニティー 5月2日土曜日の風 3 (Videos)

西風19.5ノットの帆走続く。



セレニティーはダブル・リーフのメインとフル・ジブでバランス良く、手放しで真っ直ぐ自走中(オートパイロット無し)。



風のあるゾーンの北端でタックを完了したところ。これからSTBタックで南行。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
USヤフー!フリッカ・グループ

2015年5月5日火曜日

セレニティー 5月2日土曜日の風 2 (Video)

昨日2本めのビデオから2分も経たず、メインをダブル・リーフ。



西北西からのガストは17+ノット。艇速4.7ノット。

この後ガスト19.5ノット、艇速5.2ノットと夏らしい帆走となった。

(そう言えばこの週末はSFベイのあちこちで帆走シーズン到来のオープニング・セレモニーやパレードが行われている。日本から [海王丸] も到着し、ピア30/32 に係留中の様だが今年はすぐ近くでジャイアンツの試合が行われているなど陸上交通が繁く、一般公開はされない由。)

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
今フリッカ・ホームページで売りに出ているフリッカ一覧

2015年5月4日月曜日

セレニティー 5月2日土曜日の風 (Videos)

1:30PM出航。マリーナのすぐ外、北北西の風5~7ノット。



フル・セイルズで北東に向かう。1マイル程前方、いつも風のある海域中に幾分ヒールした艇が2杯見える。そこまで少し辛抱。



風域南端に到達するや否やメインをシングル・リーフ。北西風13~15ノット。 トロールしている釣り船を避けながら北上を続ける。

(ビデオはPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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2015年5月3日日曜日

U.S. ヴァージン諸島のPSC製フリッカ

フィルム撮影らしき写真3枚。撮影年不詳。

場所は [ヒーラ] と同じU.S. ヴァージン諸島の [セイント・クロイ(サン・クロワ)]

PSC99番艇。

艇がイーヴン・キール(船首船尾方向に水平)ではなく少しスターン方向に傾いているのは大方トランサム装着の船外機(日産10馬力)のせいと思われる。




無論マストがスターン側に少し傾斜しているのは艇が帆走時多少ウェザー・ヘルムになる様に意図的に仕込んで有る所謂マスト・レイク。












ルイジアナ州ニュー・オーリンズからここまで約2000マイルを各地に寄港しながら航海、今もカリブ海を楽しんでいるそうだ。













(写真はPSC製434艇中099番目、艇名不詳のフリッカです。)
フリッカ・データベース

2015年5月2日土曜日

福岡のティー・カップ 上架時

昨日の帆走写真よりも前か後かは不明だが、上架して船底ケアー時の撮影。

スターンの外付けラダー周りには [ミスティック時代] には無かったバンパーが装着されている。


将来クルーズに出る際そこに [ウィンドパイロット] の様なウィンドヴェインも装着可能。

エンジン・イグゾースト(排気・排水)のスルーハル装着金具にはスプレイ防止用に程良い長さのイクステンション・パイプが装着されている([エスペランザ] 風)。メインスル・カバーは新作換装。ドジャーは外されている。ティーク各部はセトールでケアーされている模様。

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写真をクリック拡大して見るとトランサム右舷側のバックステイ用チェインプレイトの右側にヴェントがひとつ見える。これはエンジン(1GM/1GM10)停止後もサイフォン効果で冷却水経路を冷却水が流れ続け、水がシリンダーヘッドに浸入するのを防止する目的でサーモスタット出口とミキシング・エルボー間に設置されたヴェント・ループのヴェントそのものではなかろうか。

1984年製のセレニティーでは右舷側 [コックピット・コーミングに有る2ヶのヴェント] の中、アフト側(画面右側)のヴェントがそれにあたる。セレニティーのフォア側のヴェントはヘッドの汚水ホールディング・タンク用。後期フリッカ(1993年製)のこの艇ではそれに相当するものは何処にあるのか探してみたが、もしかしたら喫水の白いストライプの中(ライフライン用スタンションの真下辺り)に見える孔がそれなのかも知れない。

(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup です。)
フリッカのリグ

2015年5月1日金曜日

福岡のティー・カップ

九州唯一のフリッカ(旧 [ミスティック])。2年程前から2代目オーナーO氏の愛艇となって艇名もティー・カップと改められた。所は福岡の北、津屋崎辺りだろうか、それとも西の今津湾か。

スターボード・タックのブロード・リーチ。

メイン、140%ジェノア共にフル、ヒール角は約3度。



バウ・ウェイヴがハルに沿って綺麗に流れている。快走。

ポート・タック。

上の写真より少し風が立っている。7~8ノットか。






良くメンテされていてオーナーも艇も自信に満ちて気持ち良さそうだ。

(写真はPSC製434艇中421番目 tea cup、旧 Mystic です。)
フリッカのスペック