現オーナーのビル・オウヴァーマンはフロリダに在った1982年製の白いフリッカ(209番艇)を購入、2005年に大々的にリストアし、艇名をMojoとした。Mojoはセックス・アピール、自信とかの意味のある言葉で、ブルーズ・シンガーのマディー・ウォーターズの [有名な歌] で知っている人もあるだろう。ビルも無論この歌を知っていたが、これを艇名にしたのには自分の娘と息子の愛称を合わせるとMoJoとなる、というもう一つの理由もある。
そのリストアされた [モウジョウ] が売りに出されたので近影を幾つか。
この写真に見えるティークの造作は全てビルの手になるもの。
コンパニオンウェイ前にはミッド・ブーム型メイン・シート用トラヴェラーも仕込まれているが、以前の [帆走の写真] ではシートをブーム・エンドから引いていたり、[係留時の写真] でもコックピート・シート間のティークのブリッジ自体は見えるのに未だトラヴェラーが仕込まれていないようでもあるし、ミッド・ブーム型にしたのは比較的最近なのかも知れない。
これだけ本を積んだフリッカは他にはないだろう。Vバースの棚の前半分は2段式でスペースを有効活用。
STB側手前は切り込みを入れて電子レンジも搭載。小型扇風機は3台装着。棚の下のスペースも袋を並べた収納。室内全体がコウジーな生活空間になっている。
オープン・レイアウト型なので配電盤やレイダー、GPSプロッター、VHFなどのエレクトロニクスは全てSTB側クォーターにまとめてある。
今年は何故か売りに出ているフリッカの数が多く、フリッカ・ホームページ(下のリンク参照)では20艇に昇っている。フリッカ購入後6~12年位のオーナーに自艇を売りに出している人が多いようだ。歳を取り過ぎたか、生活基盤が変わったのだろうか。フリッカを買いたい人には又とない好機かも知れない。
(写真はPSC製434艇中209番目 Mojo です。)
⇒ フリッカ・ホームページで今売りに出されているフリッカ一覧