PSC製フリッカになってからはPSCロゴにフリッカのFをつけたマークがフリッカのセイル・マークになった。それも2種類あるが、詳しくは [フリッカのセイル・マーク] を参照。
今日はPSC(パシフィック・シークラフト)に先立ち、1977年頃までフリッカをファクトリーで生産していたノー’スター製フリッカのセイル・マーク。
Nor'Star (North Star)、つまり北極星の名のごとく、星をあしらったマークの中心に20フィートの20が入れてある。遠目にもはっきり分かる、なかなか視認性の良いマークだ。
写真はノー’スター製フリッカ20艇中、初期のものという。南カリフォルニアに間違いはないが、背景に山が写っていることからするとノー’スターのファクトリーが在ったサンタ・バーバラあたりと思われる。見たところ風はおそらく12-13ノット位。
PSC製マルコーニ・リグと違っているのは、同じスループでもPSC製がフォアステイがマストヘッドまで伸びたマストヘッド・スループなのに対し、このノー’スター製は、見てのとおりフラクショナル・リグということ。
PSC製に比べ、マストが高く、ブームが長い。ブームはスターンから2フィートぐらい突き出ているから、PSC製マルコーニに比べ、3フィート以上長いということになる。バックステイは当然ラニング・バックステイだ。
後ろへレイクした高いマスト。二本マストのスクーナーではないにしても、ハルやキャビンの形、バウスプリット、長いブームと相俟って、小型艇ながらバランス良く、クラシックなラインで美しくまとまっている。
尚、シュラウド用チェインプレイトはマストヘッドからの1本用、スプレッダー下からの1本用、合わせて各舷2つづつしかない。
(写真はノー’スター製20艇中、番数艇名未確認、70年代半ばのフリッカです。)
⇒ フリッカ・ホームページ