昨年11月(南半球では夏)、ニュージーランドまで飛んでノー’スター製フリッカ001号艇を購入したオーストラリアの大学3年生、リディー。それまでのセイリング経験は砂浜発着の14フィート・カタマランだけだったという。
バラストの入ったキール・ボートに乗るのは初めて。そこでこの艇のそれまでの母港のある [ベイ・オブ・アイランズ] で艇に慣れるためのセイリングを重ねた。アンカリングやムーアリング・ボールへの係留は無論、セイルのリーフも初体験だったそうだ。
それに続き南のオークランドまでの往復260マイルで経験を積んだ(復路はオークランド北東沖にあるグレイト・バリヤー・アイランド経由)。
今日の写真はNZ沿岸各地での錨泊風景。
前オーナーもフィジー、 [トンガ] その他を航海してきたオールド・ソールトなのでボブステイはアンカー・チェインに擦られないようPVC(ビニール・パイプ)でカバーされている。
バウスプリット下に弓なりに垂れ下がっているのはチェイン。
[アンカー・スナッバー] を装着した本格的なアンカリングだ。
この艇のバウスプリットはユニーク。
従来のスプリットそのものは無く、U字型のスプリットとプラットフォームが一体化されているSS製。
ポピュラーな錨泊地ではフリッカのサイズが良く分かる。
フリッカはヘビー・ディスプレイスメント(重排水量)のマイティー(強靭)な小型艇としてシングルハンド、ショートハンドのクルーズには持って来いだと思う。
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ダブル・リーフしたフル・バトゥンのメインスルで帆走中。
この艇はノー’スター製と言われているがメインにはPSC製フリッカのセイル・マークが付いている。
尚、ノー’スター製フリッカのセイル・マークは [こちら] 。
(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)