夜明けまでダブル・リーフのメインとファールしたヘッスルでヒーヴ・ツーし港外待機した後の入港。
航海中は毎日衛星電話で家族と交信。入港時には10人程の出迎えがあった。
港内に入ってセイルを降ろす。
ちなみに海外から自分の船艇や航空機でオーストラリアに入港する時は必ず入港4~10日前の期間に入港予定を当局にFax、eメール、電話のいずれかの方法で知らせることが義務付けられている。
(以前は入港前にVHFで連絡すれば良かったが、テロリスト対策として2006年に新法が成立。VHFはアメリカのように無免許で使える国もあるためトラッキングが出来ず、この連絡手段から外されているので要注意。)*
入港後はまず入国管理を行う当局のガヴァメント・ブーイーに係留して係官の到着を待つ。
この写真では青年というよりまだあどけなさの残る少年。この艇が進水して15年後に産まれた若者だ。
フル・ドジャー、リー・クロース、ブーム・ギャローズ、そして件のウィンドヴェインなどソールティーな艤装。
造りつけ観音開きのドアには差し板のように外れて艇外に流されない、仕舞い場所に悩まされないという利点がありそうだ。強固なドアで、ブロンズのポートライトも付いている。
今後トレイラーに載せ両親の家まで運び、大学卒業まで艇の手入れを続け、卒業後にグレイト・バリヤー・リーフ等をクルーズしたい意向のようだ。ソールティーなフリッカがこのような若者たちに受け継がれていくのは嬉しい。
昨日のビデオ集に加え、ハート・オブ・ゴールド購入直後からの写真を集めたアルバムも公開されている。一等下のリンク参照。
* [Latitude38の2008年3月号、Cruise Notes] によると、オーストラリアの新法施行を知らず、ヨットでオーストラリア到着の折、規定どおりの連絡をせず$2,000の罰金を課されたベルギー人カップル、また所定の方法で連絡しなかったのは 『オーストラリア領事館から間違った入国手続き情報を提供されたため』 と控訴し結局敗訴、罰金$4,000に加え裁判費用$15,000を徴収されたアメリカ人カップルもいるという。オーストラリア訪問時には注意。
(写真はNor'Star製フリッカ20艇中、001番、1975年製 Heart of Gold です。)
⇒ Heart of Gold - Richard Lawless フェイスブック NZ沿岸クルーズでは時折り家族や友人も訪れている。