リサンダのエンジンは1GM10。仮に15年間で300日しか出航していないとすれば稼動はせいぜい450~500時間だろう。
恐らく再塗装だが、錆一つ無い。黒い塗装のエンジン・マウントも然り。マウントの磨耗も殆ど無いだろう。
下の写真はコックピット・ソール(床)のハッチを外して上から見たところ。
画面右下、ミキシング・エルボーと排水ホースの繋ぎ口に注目。
エルボーの出口側にホースの直径に合わせるための金属管が嵌めてある(溶接かもしれない)。そもそも1GM10 のエルボーの径とプラスティック製ウォーター・ロック・マフラーの入り口の管の径は異なる(前者が後者より大きい)。前者に合わせると後者にクランプで留める時に余計締め込まなければならない。ホースは僅かだが変形する。
この艇ではエルボー側に径を小さくするための接続管を付け、ウォーター・ロックの管径に合ったホースを使用できるようにしているらしい。
ウォーター・ロック(肌色の物)は一見80年代のフリッカに搭載のものと同品。
しかし [84年製のセレニティーの品] と比べると少しコンパクトな新型になっている。
シャフトにはパッキング・グランドではなく、ドリップレス・シャフト・シールを装着。
(尚、ウォーター・ロック・マフラーは名前の通り海の水が艇外への排出口からエンジンに逆行しないようにロックする機能を持ったマフラー。)
(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1996年製の Lisanda です。)
⇒ フリッカのリグ