右舷側コックピット・シートの蓋を開け、ロッカーを覗く。
画面左端(フォア・エンド)はバッテリー2個分のベッド。バッテリーは換装する積もりなのか取り外してある。
興しろいのはその横の黄色いシーコック・ハンドルの付いたスルーハル。ヘッドの汚水ホールディング・タンクからの排出用らしい。ということは画面右端に覗いているトランサムのスルーハル2個はビルジ排水、エンジン排気排水、それぞれの専用ということになる。従って手動ビルジ・ポンプのホースもビルジから直接出て来ており、ビルジかホールディング・タンクかを選択するための [Yバルブ (リンク先3枚目の写真)] は無い。
しかし、コックピットの手動ポンプを使わないという事はホールディング・タンクを経由しないでヘッド(WC)のポンプを使ってヘッドから直接排出するようになっているのではないか、またスルーハルが水面下なので禁止海域でもステルス・モードで排出する輩がいるのではないか、などと心配してしまう。
バッテリー・ベッド部分のクロース・アップ。
奥の黒いホースは用途不明だが、明らかにスルーハルではない。
真ん中のバッテリー・ホウルダーは長方形のプレイトを90度回し2個のバッテリーを同時に押さえてネジ留めする。84年製にはこの仕掛けはなく、ストラップ固定式。
コンパニオンウェイの左舷側、白い計器カバーの上に見える黒い長方形のものは今まで見たことがない。一体何だろう。
両側のティーク・トリムとスライディング・ハッチに付いているボタンはサンプレラ製のコンパニオンウェイ・カバー装着用か。
Lewmar の16番セルフ・テイリング・ウィンチも機能的にはともかく、外観が少し改訂されている。
コーミング・サイドにもフック・ボタンが見える。ドジャーの端を留めるためのものだろう。
(写真はPSC製434艇中、番数不詳、1996年製の Lisanda です。)
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