ファイバーグラスのジェルコートは塗装(ペイント)と異なり、バフで磨きを掛けると光沢を再生できる。
フリッカ、フライング・フィッシの右舷、バフ前。
同、左舷、バフ後。
度重なるバフでジェルコートが薄くなったり、20~30年の紫外線によりバフしても均一の色合いの光沢が出ないようになったら、ペイント塗装でカバーするか、ジェルコートを塗布し直すか、選択しなければならない。(薄くなったり、20~30年経って劣化したジェルコートに過渡的にニューグラス2等の保護剤を塗布することもある。)
ペイント(塗料)はジェルコートより材料費は高いが塗装作業は簡単。ジェルコートは何せ塗布に手間ひまがかかるためヤードに頼むと仕上がりまでの全費用はペイントより高くつく。このため艇を長年キープする予定のない人は手っ取り早いペイントにすることが多い。
ライフはジェルコートの方が格段に長い。ペイントは10年経たない中にあちこち剥落し始めて再ペイントが必要になるが、ジェルコートは再塗布まで20年以上保つ。
(参考までにペイントについては [こちら] 。)
(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不詳、Flying Fish です。)
⇒ フリッカ・ホームページのフリッカ・データベース