保管中のマストは倒し、根元の方をバウに向けて置いてある。起倒はその方がやり易いだろう。
バウ・プルピット・レイルには [フォートレス] (又はその普及版のガーディアン)と思われるアンカーを固定。
フォートレスや [ダンフォース] はストックと呼ばれる横棒があるためバウスプリットのプラットフォームには格納できない。
しかし軽量なのでレイル・マウントが一般的。
左舷サイド・デッキ。
1985年製ながらポートはブロンズではなくプラスティック製。
これもオプションとして80年代末までは生き残っていたらしい。
イクステリア・ティークは全てベア・ウッドのまま。ティークならではのこの趣向を好む人も居る。
差し板の合わせ部分のカットが独特なのだろうか。陰影のため [ラップストレイク] のように重なって見える。
船外機はかなりの重量がスターンにかかるので艇の前後方向のトリムの調整が必要。重量機の場合、使用ポジションとリフト・アップ・ポジション間の昇降作業も辛い。また波を乗り越える際、一時的にプロペラが海中から出て空転し易い、ガソリンなので燃料消費量が多い、等の難点がある。
一方、取り外し可能なのでメンテ作業が簡単、後進を含め艇を取り回し易い、船内機に比べて安価、等が利点。また同馬力でも推進力が得られやすいようだ。
反対側からコックピットを覗いたところ。
コックピット後端に赤い燃料タンクが見える。
プライマリー・ウィンチはセルフ・テイリングではない。
この艇では少しでも初期コストを抑えるオプションを方々に採用している。新艇購入時にはリグやセイルの選択を始め、コンパス等の艤装品からギャリーのレンジに至るまでオーダー・シートに載っている全オプションを1個1個指定して行く作業が必要だった。シートに載っていない場合特別注文を付けることもできた。PSC製フリッカ全434艇。新艇のオーナー一人一人がそれぞれ、自分の経験、ボートの使い方、予算等に合わせ、オーダー・シートに向かい合って行ったのだ。
(尚、ティラーは自分の使い勝手から上下逆様にセットしてあるだけ。)
(写真はいずれもPSC製434艇中320番 Andrea C. です。)
⇒ USヤフー・フリッカ・グループ