2011年3月5日土曜日

配管: ホールディング・タンクの手動パンプアウト・ライン

ホールディング・タンクはパンプアウト・ステイションのヴァキュームだけでなく、艇の手動ビルジ・ポンプを使っても空にできる。

無論、海岸から3マイル以上離れた外洋のみでの話。(州によっては12マイル以上という海域があったり、3マイル以上でも特定海域は禁止とか地方特定の決まりがあるので要注意。)

手動ビルジ・ポンプはコックピットから操作する。

一等右、今カバーを被せてあるのがビルジ・ポンプ。


使用時はカバーを開け、ハンドルを差し込んで上下に反復させる。

T 字コネクターで分岐した管はインボード(画面左)側、コックピットとの仕切り壁に設置された手動ポンプに向かう。



しかし、ポンプに入る前に先ずこの切替えコックを通過する。

Y 字コネクションのコック・ハンドル(黒いハンドル)を写真のようにホールディング・タンクからの管とインラインにするとホールディング・タンクからの排出、左下の蛇腹風ホースとインラインにするとビルジに溜まったビルジ・ウォーター(船底アカ)の排水が可能となる仕掛け。



(尚、その上、壁に装着されているのは真ん中の黒いラインがノブを引っ張り上げると燃料供給を遮断するディーゼル・エンジン・ストッパー、左右の赤いラインはそれぞれアクセルと前進後進ギアのリモート・コントロール。)

Y 字コネクションからの黒いホースがポンプに接続。

ポンプの反対側から出た黒いホースは一度上に高く延びた後降りて来て、アウトボード側のスルーハルに接続。スルーハルはトランサムの喫水より少し高い位置にある。いずれもスルーハルからの海水逆流を防ぐための措置。






(真ん中の赤黒2色のホースはエンジンからの排気排水用。これについては後日。)

STB側トランサム外観。

アウトボード側の白いスルーハルに手動ポンプからのホースが接続されている。



ブロンズ製スルーハルはエンジンからの排気排水用。

(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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