この艇のデッキは [サリー・アン] (294番/1984年製)や [ダルシ二ア] (412番/1992年製)同様、ファイバーグラスの上にティークを張って仕上げたもの。
(艇前方、芝生へのゲートが開いている。ここが出入口か。)
サリー・アンでは2006年にキング・プランクと呼ばれる真ん中の板を張り替えた。この艇では多少傷らしきものは見えるものの、雨の多いフロリダで28年経った今でもまだ大丈夫と見える。
サリー・アンもこの艇もコンパニオンウェイ(メイン)ハッチを格納するシー・フッドが無いが、サリー・アンではハッチ全体が [ティーク製] 、この艇ではファイバーグラス製ハッチの下にプレキシ・グラス製も付けてあり、二重スライド構造になっているようだ。
尚、ダルシニアでは [シー・フッド] の上だけがティーク張りになっている。
またダルシニアもサリー・アンもフォアワード・ハッチはティーク製だがこの艇ではアルミ枠のスタンダード。同じティーク・デッキ仕様でも時代やオーナーの好みでヴァリエーションがある。
1983年製だがマストやブームは断面が正円に近い初期艇のものではなく [1984年製] と同じキニヨン製。
マスト・ステップやキャビントップ上のオーガナイザーを使ったシングルハンダーズ・パッケージのライン・レイアウトも84年艇と何ら変わりない。
メイン・ハッチの二重スライド構造は気になるところだが、ファイバーグラス製のものが言わばスライド式シー・フッドになっているのかも知れない。
(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明、1983年製のフリッカです。)
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