昨日観たデッキやコックピットも実にきれいにメンテされているが、インテリアも端正にキープされている。
1980年代中期艇の典型的なインテリア。
ヘッドは個室、コンプレッション・ポストは丸く加工されている。
クォーター・バースのクッションは取り去り、スペース全体を収納にしている。白いものはコックピット・クッション。
ギャリーもファクトリー・スタンダードのまま。棚はすぐ手が届くのでラインやラニヤード、タイ等を置くのに便利。
Vバースの棚に落下防止用のレイルは無いが、110V(陸電)の室内コンセントが備わっている。
扇風機やヒーターなどマリーナ・ライフをサポートする電化製品も。
STB側セッティー。棚にセトールの缶が見える。
さすがに四半世紀を経たバースやセッティーのクッションは全体的に疲れが見える。新装すれば居心地もグッと良くなるだろう。
個室ヘッド内部。
棚に見える青いラベルの付いた箱はファースト・エイド(救急薬品等)キット。
1984年製では黄色いバルブ・ハンドルの付いたヘッド洗浄用取水管がポンプ同様インボード側にあるが、この85年製
(*) では既にアフト側(シートの後ろ)に移動している。
ヘッド後方のウェット・ロッカーにはショア・パワー(陸電)コード、バケツなど必需品を置いている。セイル・バッグが一つも見えないが、クォーター・バースに置いてあったのがそうかも知れない。
インテリア全体一見雑然と見えるかも知れないが、さにあらず。デイ・セイリング、適時の錨泊、マリーナでの船中泊など、日常のボート・ライフを楽しむために必要な物を整理整頓して使っているオーナーたちの様子が良く分かる艇だ。すぐにアクセスできる棚だけではなく、クッション下の各収納スペース、Vバース上のドア付きスペース、ギャリーのカボード、シンクの下、等々目に見えない場所も収納物が分かりやすいように分類整理されている事が容易に想像できる。
* 後日註: この艇は1985年製ではなく1983年製であることが判明した。1984年製のセレニティーではヘッド洗浄用取水管がポンプ同様インボード側にあるが、この艇は1983年製にも拘らず1985年製以降の艇と同様アフト側にある、という事になる。何故だろう。
(写真はいずれもPSC製434艇中 268番、1983年製の Etoile です。)
⇒ フリッカ・ホームページ "What's New?" のページ
表示されるまでちょっと重いが我慢。"Amazing Whale Rescue" のリンクをクリックして、メキシコのコルテズ海で魚網(ギル・ネット)にかかった鯨を救うシーン(網をナイフでカット)、その後自由になった鯨が恩人たちに感謝するように見せる一連の動きをビデオの最後までご覧あれ。ブリーチング(ジャンプ)は40回にも及んだとの事。