アンカーは20ポンドのCQRのようだ。1985年当時も
(*) ファクトリー・スタンダードだったのかも知れない(1984年製セレニティーも付いてきたのは同じアンカー)。CQRはフリッカのバウ・ローラーとプラットフォームにうまい具合に収まる。
バウスプリットをデッキに装着しているスルーボルトは3本。当時のスタンダード。
と言っても一等前の1本はバッキング・プレイトも無く、殆ど形だけで役を果たしていない。1990年代のフリッカでは当初からこれを踏まえ、2本式とし、2本の場所も3本式の後ろ2本と言う訳ではなく、最初から2本で留めるのに最適の場所を選んで固定してある。
ボタン留めのメインスル・カバー。マストのフォアにウィスカー・ポールの一端を固定するためのアイが無いのか、カバーにアイ用のオープニングが無く、唯ボタン8個が整然と並んでいる。
イクステリア・ティークは全てセトール塗り。
バルクヘッドSTB側は風速、風向、ノット(スピード)メーター、ポート側にコンパス。インクリノメーター(ヒール角度計)はブリッジ・デッキ装着。
エンジンのダッシボードはティークのフレームとプレキシ・グラスでカバーされている。
10日程前に見たフロリダの赤いフリッカでも [自作] していたが、この艇の物も自作のようだ。
コックピット・ロッカー。
係留用の各ラインと共に、海上からの [乗降用縄梯子] も見える。
縄梯子は軽く収納にも便利。滅多にディンギーへ乗降したり、泳いだりすることの無い人の中にはこれで充分だろうと思う人が居るかも知れないが、揺れが激しく全く昇れない、ラング(足の置き場)が折れてしまった等、買った人達の評価は甚だ芳しくない。通常クリートやレイルに上部を固定して展開するらしいが、自分でテストしてみる事が肝要だ。
* 後日註: この艇は1985年製ではなく1983年製であることが判明した。
(写真はいずれもPSC製434艇中 268番、1983年製の Etoile です。)
⇒ フリッカの歴史 (History of the Flicka)