今日はコックピットを覗いてみる。
その前にトランサム左舷側を1枚。
スルーハルの孔が3個見える。喫水に近い所にあるのはコックピットからの排水口。その左上、庇の付いた大きいものは船内機の排気・排水用。中央近くにあるものはスターン・デッキ中にある収納スペース(スターン・アンカー用チェイン・ロッカー)の水抜きだろう。
上から見るとスターン・デッキ、コーミング外のサイド・デッキ、さらにコックピット・シートと方々に小型円形ハッチがあるのが分かる。
[昨日の写真] ではスターン・デッキの中心から少し左舷側にスターン・アンカー・チェイン・ロード出し入れ用のデッキ・パイプも見える。
昔の木造艇同様、コックピット・コーミングが木の厚板で出来ているので、プライマリー・ウィンチの装着も昔流。
ただし、分厚い台座の下は木ではなくSSによる頑丈な造作。
コンパニオンウェイはオフ・センターで右舷側に設置。差し板の替わりに1枚のドアが付いている。
ドアはともかく、オフ・センター方式のコンパニオンウェイは今でも中大型のクルーザーで良く見られるが、キャビン内の空間を機能的に使うためのひとつのアイデアだ。
バルクヘッド左舷側にはスクリーン付きのプラスチック製円形ポートライトが在るが、今回室内のレイアウトを見られなかったのが残念。
オフ・シーズンなのでオーナーは雨露しのぎのテントをかけ、随分長く来ていない様子。
コックピット・クッションは外してある。小型ハッチ以外にオープニングが無いところを見るとコックピット・シートの下は両舷ともバースになっているのかも知れない。
エンジンのリモート・コントロールはシングル・レバー式。ティラー、コーミングのトリミング、シートのレイルなど木の造作部は頑丈で素晴らしい。ヤンマーのダッシボードを装着した木製パネルはドアになっており、そこからチェイン・ロッカーにアクセスできる。
エンジン・アクセス・ハッチはSS又はアルミ製。
(写真はいずれもノー’スター製又はPSC製の番数不詳、1977~78年製フリッカ Munchkin です。)
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