2011年12月11日日曜日

フリッカの図面

船艇の基本デザインとなるハルのラインズ・ドローイングではないが、ブローシュアなどで紹介されているプロファイルなどの図面があったので2点ポストする。(それぞれクリックして拡大。拡大しても見えない部分についてはご容赦。)

これは目新しいものではない。ブローシュアにあった図を誰かが1組にアレンジし直したもの。

一等上は簡単なセイル・プラン付きプロファイル。ストーム・ジブ、100%(ワーキング)ジブ、ステイスル、メインスルの大きさの表示、ワーキング・ジブとメインの各セイル面積とCE(エリアの中心点)、および2枚トータル面積とそのCE、ハンク式ジブのためのタック・ペンダント等が記入してある。セイル・プランには欠かせないI、J、P、Eの数値一式も見える。





メインについては二つのリーフ・ポイントの高さと夫々のフットの長さの数値も表示。ジブについてはワーキング・ジブと140%ジブ(ジェノア)のクルーの位置が示されている。

真ん中の図はカットアウト・プロファイルで、インテリアの主要部を示す。カットアウト・エリア内に示されているのは当然全てインテリア。例えばポートライト(窓)は左舷側のものを艇の内側から観た状態が描かれている。(対して上のプロファイルではポートライトは右舷側のものを艇の外側から観た状態。)

普通のプロファイルでもカットアウト・プロファイルでも通常同型のポートライトを示すのが基本だが、このセットではカットアウトの方を敢て長方形のものとしている。陸上競技場のトラック型楕円形をスタンダードとしていた時期でも長方形がオプションとして存在したのだろう。

セット中3枚目はアレインジメント(平面図)のカットアウト。無論、設計図一式にはデッキ・レイアウト・プラン、インテリア・アレインジメント・プランなども含まれるが、これはマーケティング用なので内外を1枚で表示したもの。

以上3枚とも、フリッカに限らず新艇購入希望者に基本情報を提供するためのスタディ・パッケージ中に必ずと言って良い程入っているエレメントだ。

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さて、こちらの図面は今まで観たことがなかった。図面右下に Bluewaterboats.org の表示がある。[同団体] が資料を元に改めて起こしたのかも知れない。

タッチは設計者が手書きするプロファイルそのもの。鉛筆画きしたものの上からインディア・インク(墨汁みたいなもの)でトレイスして仕上げていた。今は(味気ない)CGにとって変わられた。

リギングの詳細に加え、ハルのプランク・ライン、バウ・プルピットのCQRアンカーまで描かれている一方、CE、I、J、P、E、その他一切の数値の表示はない。100%、140%の各ジブ、ステイスル、メインのリーフポイント2組などの描き込みはあるので、この団体で清書する時に消してしまったものと想像する。上記リンク先にある他艇の図とフォーマットを統一したようだ。

この図でもスーパーストラクチャー(デッキ上の全ての構造物)を含むデッキ・プランはビンガム・デザインではなく、PSCによるデザインを使っているが、航海灯がコックピット・コーミング先端部の上方、キャビン・サイドに装着されているのが興しろい。しかし未だここに航海灯のあるフリッカはPSC製、ノー’スター製、自作艇、カスタム・オーダー艇を問わず1艇も見たことがない。

(写真はいずれもPSCのマーケティング用図面がソースと思われるフリッカの図面です。)
日本のヤフー・フリッカ・グループ