2011年12月30日金曜日

アラミダのマンチキン バウ

マンチキンのバウスプリット本体は基本的には1本の木、又は分厚いプランクを重ねた造り。後年のPSC製のようなティークのプルピット・プラットフォームは無い。

プルピット・レイルはバウスプリット部分に留まらずフォアデッキ両舷へ長く延びている。







この艇は各所で良く考えられた特製のSS製パーツが異彩を放っているが、スプリット先端部に被せたクランズ・アイアンも例外ではない。腐りやすい木材先端の断面部をそっくりカバーして保護している。トップのフォアステイ装着部は2枚のフィンの間に渡したボルトにシャックルが付いている。

プルピット・レイルのフォアの両脚はSSプレイトに溶接。プレイトはスルーボルトでスプリットに装着。

その後ろには両舷のウィスカー・ステイの線に合わせる形でSSプレイトがもう1枚。








このアフトのプレイトはステムに装着のSS板及び2本のサポート・パイプと一体化された構造。






スプリットの根元を下から支えると共に、突き出たSSプレイト部分は足を乗せるプラットフォームとしても機能する。造り、材料共に基本的には初日に観た [トランサム右舷側] のプラットフォームと共通だ。

(写真はいずれもノー’スター製又はPSC製の番数不詳、1977~78年製フリッカ Munchkin です。)
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