2011年12月29日木曜日

アラミダのマンチキン リギング

マンチキンはスループだ。

既に見たように、スターンではプルピット・レイルを利用して2本のチェインプレイトとトラヴェラーがうまく配置され、ステイやシートが邪魔にならず、機能的なデザインとなっている。SSパイプと木の使い分けもうまい。

各舷ともにSS製 [プルピット・レイルの脚] がそのままチェインプレイトになっている。






フォアステイがマストヘッドに付けられたマストヘッド・リグ。マストもアルミ製。後年のPSC製と変わりない。

アッパー・シュラウドはマストヘッドからスプレッダーを経て真ん中のチェインプレイトへ。スプレッダーの下から伸びたロウアー・シュラウド2本はそれぞれフォアとアフトのチェインプレイトへ。このコンフィグも後年のPSC製と同じだ。



ただし、3本のチェインプレイトの間隔が後年のPSC製より1.5倍位づつ広くなっている。






さらにアフトのロウアー・シュラウドのプレイトのみ殆どダブル幅。トップ部分に孔が2つある。アフト側の1個はシャックルやブロック等を付ければ他の用に使えるかも知れない。

またフォアと真ん中2本のプレイト間にはSS板を仕込んで、ハルヤード等を仮留めできるようになっている。

左舷側も同じアレインジメント。











各プレイトともファスナーが千鳥の足跡の様に左右にずらして締めてあるが、これは無論プレイトを前後どの方向から引いても緩まないようにするための意図的な打ち方だ。

(尚、ポートライトはいずれもプラスチック製だが、雨水等が溜まらないように下部に切り込みが入っているので使いやすいだろう。)

(写真はいずれもノー’スター製又はPSC製の番数不詳、1977~78年製フリッカ Munchkin です。)
フリッカ・ブローシュア(14頁版)