フリッカのメインシートには[ブーム・エンド型とミッド・ブーム型] がある。しかし、1977~78年のフリッカはブーム・エンド型はブーム・エンド型でも、センター部分だけが2段になったスターン・プルピットの [下段にセット] (リンク先トップの写真)するようになっている。
MdRのフリッカ、ノウマッドもそのタイプ。このタイプはメインシートがちょうどヘルムズマンの首の高さにあり、邪魔になりやすい。
ノウマッドではその不都合をなくそうとバンジー・コードでメインシートのフィドル・ブロックを吊りあげている。
同時にシート自体もカラビナーで引いて吊り上げ効果を高めている。
その仕掛けの帆走中のクロースアップ。
バンジー・コードをどこから吊っているのか不明。
バックステイにヒッチしているのかも知れない。
興しろいのは風が強くなるとこのようにクリートから取った別のシートに荷重を掛け、本シートはレイジーにしている事。
このセカンド・シートのアイデアは、ブーム・エンド型シートのフリッカ全艇に共通して使える有効なブーム・コントロール法ではないだろうか。シートの角度からしてブームが浮くのをかなり抑えられそうだ。
(写真はいずれもPSC製434艇中054番 Nomad です。)
⇒ フリッカ・ホームページの歴代カバー写真