2011年3月19日土曜日

サンタモニカ湾

MdRのフリッカ、ノウマッド、サンタモニカ湾を帆走中。

風15~18ノット。メインもジブもフル。

ジブのみわずかに風を逃がしてディパワーしている様子だ。



ちなみにこの位の風で上る時はこの写真のようにルーワード(風下側)に座り、ジブを見ながら帆走すると良い。ルーワードに座ればジブのリーチが見える。

ティラーは親指と人差し指の間に入れ、またはそれに中指も添えて、首の横で軽く支えておく。ガチガチに握ってティラーと格闘しないこと。

艇は帆走しながらウェザーヘルムで自らゆっくり風に向かってヘッドアップしていく。ジブのリーチ上部を見ながらそのまま艇の動きに任せる。ヘッドアップし過ぎてジブの天辺近くがわずかにラフし始めたら、親指と人差し指の間のティラーを軽く操作してラフしなくなるまでバウを僅かにルーワードに戻す。艇速が上がって勢いが付いたらまた艇に自らのウェザーヘルムでゆっくりヘッドアップさせる。これの繰り返し。

風は分単位でパフ(一番強い風)とラル(一番弱い風)を周期的に繰り返す。上記のようにジブを見ながら軽く操舵して行けば風の変化にも無理なく対応できる。アメリカのオールド・ソールトはこの走法をまさに 『風を登る (Climb the wind) 』 または 『艇に風を登らせる (Let the boat climb the wind) 』 と表現する。

ヒール角は27~28度。












(写真はいずれもPSC製434艇中054番 Nomad です。)
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