一昨日のフリッカ、[スパーキー] 。 現オーナーのジムはスパーキーに10年以上乗ってきた。
航海灯は初期タイプでステム上部両側に付いている。
バックステイは右舷側にミニ・バンプキンで張り出したオフ・センターの1本式。ラダー両側にある孔はコックピットからの排水口。
いずれも初期PSCフリッカの特徴。
初期フリッカにはマスト・アーチ下のポスト(柱)がないので室内のオープンさが強調される。
Vバース上の収納キャビネットのドアが後のPSCスタンダードのドアより小さめ。
ポートライト(窓)は全6個とも、厚さ1/2"のアクリリック。フレームは特注の厚さ1/8"SS製。固定式。
コンロ下が引き出しではなくルーヴァーのドアになっているのもPSC初期艇の特徴。ギャリー前のカボード(棚)は独特のオープン型。
バウスプリットとキャビントップのハンド・レイルは個性的な紅色のウッド。
マホガニーにしては赤すぎるし、名前も真っ赤な [ブラッドウッド] 、それとも [パープルハート] だろうか。ファクトリー製ではなく、後で換装されたものと思われる。
スタンディング・リギングはシャックル、ピン、ターンバックル等を含み全て2007年に換装。
トレイラーも2009年にベアリング、リム、タイヤ、ブレーキを換装する等、メンテに怠りは無い。
尚、Vバース下一等手前の収納(両舷側とも)、スターボード側セッティー下の収納、いずれもそのままフタ部分を厚さ1/2"のアクリリック板でカバーし、清水タンクとし、この3つのタンクからの配管をシンク下でマニフォールドに繋いだ後、活性炭のフィルターを通し、フット・ポンプで汲み上げるようにしてあるそうだ。容量は〆て約35ガロン(約140ℓ)。スパーキーは船外機仕様なのでセッティー下の燃料供給+リターン・ライン配管の心配はない。
(写真はいずれもPSC製434艇中058番 Sparky です。)
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