写真が大袈裟な枚数になってしまったが、シンクもアイスボックスも極めてシンプルな配管になっている。
ギャリー・シンクの下。
シンクからの排水ホースは直下の専用スルーハル・コックに接続されている。無論シンクを使わない時はコックは閉じておく。
ちなみに上の2連クランプの下あたりが喫水線。
尚、以前書いたように [1980年代後半以降の艇] ではスルーハルの位置が少しアウトボード側に移動し、コック・ハンドルの方向もロンジテューディナル(フォア・アフト方向)ではなく、アスワートシップ(右舷左舷方向)になっている。
これはフォア(画面右側)のアイスボックス底部の孔に接続された排水ホース。
冷蔵用の氷が溶けて流れる。
セレニティーでは普段アイスボックスに氷は入れず、単にボトル入りの水や食料などの保管庫として使っている。2晩泊まり以上のクルージングでは氷が役に立つだろう。
ホースは一番低い部分をスターン方向へ走る。
先はギャリーの側壁。右の白っぽいホースは壁向こうのタンクからの清水供給ライン。
上の板は収納の底板。
収納は2段。上は引き出し。下は単なる収納スペースのドアで、手前に水平に開く。
ホースは底板の下を通っている。
上の写真左下端はコンパニオンウェイ。梯子と底部の板を外すとビルジにアクセスできる。下の写真は梯子と底部の板を外してそこから覗き込んだポート側。
壁の孔を通って延びてきたホースはコーナーを回って右下のインボード側へ。
尚、左側はクォーター・バース下のファイバーグラス製清水タンク(タンクがファイバーグラスのクロースとレジンでハルに留めてある様子が良く分かる)。部分的に見える左方の孔は清水供給ライン用。
コーナーを回った後はそのままビルジ方向に降りているだけ。
交差しているのは燃料の供給ラインとリターン・ライン。
右下隅の短いホースがアイスボックス排水ライン。
ホース・エンドから出た水はビルジに流れ込む。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
⇒ フリッカ・ブローシュア (8頁版)