昨日のフリッカ、レイディー・バグはオーナー手製のレイジー・ジャックを装備している。
撮影のためレイジー・ジャックを展開してみせたところ。
レイジー・ジャックを装備しメインスルをフル・バトゥンにすると、セイルをダウスしたり(降ろしたり)、リーフしたりする時、セイルがサイドに落ちたり飛ばされたりせず、ブーム上に行儀良く降りてくれる。
その反面、セイルをホイストする(揚げる)時に、バトゥンがレイジー・ジャックに引っ掛かって難儀することもある。
レイディー・バグのオーナー、ピートはレイジー・ジャックをセイルのホイスト時には格納、ダウスまたはリーフ時には展開しておけるようにすることでこの問題を解決した。
セイルを降ろした後は、このようにレイジー・ジャックを格納している。
レイジー・ジャック上部はマストに沿って格納。
下部はブームに沿って格納。
両舷ともジャック上部のラインをターニング・ブロックに通し、下に引いてマスト側面のクリートにヒッチしてあり、格納・展開はそのラインで操作する。(マストに沿って格納した部分はグースネック辺りでマストにタイしてあるのではと想像する。)
尚、参考にした資料は [This Old Boat 誌の記事] 。
註:
(1) 同記事中の写真ではターニング・ブロックをスプレッダー下面に装着したアイに提げているが、レイディー・バグではマスト側面にチーク・ブロックを付けてある。これはプロのリガーに相談し、フリッカのスプレッダーは強風下でレイジー・ジャックをサポートできる程強くないのではないかとの助言を受け容れたからだ。
(2) SS製シンブルは格納している間マストに当たり雑音の源になったりマスト・ペイントを剥落させたりする。このためナイロン製にしたが、ナイロン製は紫外線に弱くSS製程長く保たないので定期交換の要有り。
(3) ラインは3ッ縒りのダクロン・ライン(径5/16")を使用した。
フリッカは小型艇なので$100ちょっとで出来そうだ。
(写真はいずれもPSC製434艇中071番 Tern 改め Lady Bug です。)
⇒ フリッカ・データベースにある [レイディー・バグ] の紹介。