昨日見たようにビルジ・ウォーター(船底に溜まったアカ)も手動ポンプで艇外に出す。
セレニティーのビルジ。コンパニオンウェイ下からスターン方向を見たところ。水はこの蛇腹風ホースを通って排出される。
キールの内壁には地層のように、前代までのオーナー時に溜まったビルジのハイ・ウォーターマークが付いている。ホースも同様に茶色に染まっている。
茶色ということは、ビルジ・ウォーター(主にスタッフィング・ボックスのパッキング・グランドからドリップして来た水)に加え、換装前の古い1GMから漏れたオイルや軽油の層の痕跡だろう。
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見ての通りセレニティーには自動ビルジ・ポンプは付いていない。セレニティーは小生どもが購入するまで3年以上手付かずで係留されっ放しだったが、その時は真ん中のウォーターマークまで溜まっていた。(エンジンはセレニティー購入直後に新品の1GM10に換装。)
購入後の水は大体この程度。ホースの下部分で底に深さ3mm程溜まっているだけ。ホースには届かない。
また、いつもホースを使って手動ポンプで排水できようになるまでアカが増えるのを待つことはない。ビルジは手前に来るほど徐々に浅くなっているが、水が増え、コンパニオンウェイ下の手が届くような位置まで来たら、棒の先に付けた雑巾に染み込ませて取り除いている。取れる量は多くて200~300cc。水はいつも透き通っている。
このようにビルジの水を常時最小にしておくのは、増えた量が分かりやすく、スタッフィング・ボックスのナットを締め直すタイミングを判断しやすいからだ。(ビルジは毎週チェックする。)
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本題に戻ろう。
ビルジからのホースはエンジン・パンに開けられた孔(トランスミッションの斜め下)から上に出て来る。
その後ウォーター・ロック(マフラー)の横でホールディング・タンクからのホースと並んで、スターン方向へ。
ホールディング・タンクからのホースよりもさらに先からコックピット・ロッカーの中へ入って行く。
コックピット・ロッカー側に出たホース。
ビルジ・ウォーター・パンプアウト時はこのようにY 字コネクションのコック・ハンドルをビルジ・ウォーター側にセットする。
ここから後は昨日の4~5枚目の写真を参照され度。
尚、ホールディング・タンクをヴァキュームで空にする時も、Y 字コネクションのコック・ハンドルはこのようにビルジ・ウォーター側にセットしておいた方が良い。
(写真はいずれもPSC製434艇中295番 Serenity です。)
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