2011年3月24日木曜日

係留中のアイリッシ・ペニー

アメリカ最北東部 [メイン州] 沿岸は夏場の避暑地として有名だ。海岸線はこの写真のように複雑に入り組んでいる。

アイリッシ・ペニーは同州南部ポートランド近辺をホームポートにしているが、ニューヨークなど東海岸の蒸し暑い地域に住んでいる人々の中には入り江から入り江へ移動しながら夏の殆どをそっくりメイン沿岸で過ごすセイラーたちも少なくない。

見たところどうもマスト・レイク(傾斜)が古いスクーナー並みで激しすぎる気がする。






フリッカ設計上のマスト・レイクは1.75度で、マストの高さ 1' あたり 3/8" (30.5cm あたり9.5mm) スターン方向に倒れる勘定になり、キャビン・ルーフトップからのマスト高を27.9' (8.50m) とするとマストの天辺が根元より10+3/16" (26.4~26.5cm) 後ろにあることになる。

アイリッシ・ペニーでは設計どおりなのか、それより2倍位倒れているのかこの写真では何とも言い難い。もしかしたら積載物のためスターン方向にトリムが偏っており艇が水平ではないのかも知れない。

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自艇のマスト・レイクを簡単に実測するには艇のロンジテューディナル・トリムが正しいこと(艇が船首船尾方向に水平であること)を確認して、メイン・ハルヤードの先に錘(重り)を付けルーフトップまで降ろし、マストの根元から錘までの距離を測れば良い。セレニティーではおよそ10.5" (26.6cm) だった。

尚、マスト・レイクは多少のウェザー・ヘルムを産み出すために必要で、フリッカではウェザー・ヘルムが足りない場合、バウスプリット先端の [クランズ・アイアン] 上部のヒレにあるヘッドステイ装着孔2個の中、後ろの孔に装着し直すだけで帆走パフォーマンスが向上するそうだ。

(写真はPSC製434艇中、番数不明、1990年製 Irish Penny です。)
⇒ 同艇の インテリアと陸置の様子 (クリックすると本日の記事の下に各記事が掲出される)