2009年2月10日火曜日

ビルジへのアクセス

フリッカのビルジには [コンパニオンウェイ下のカバーを開けて] (リンク先、上から2番目の写真)そこからアクセスする。ただ、それだと主にコンパニオンウェイ下とコックピット下のエリアしか手や道具が入らない。そこで、ファイバーグラスのソール(床)の上に張ったティークと、ファイバーグラスそのものの両方をカットし、コンパニオンウェイより前方のビルジへのアクセス孔を作ったオーナーがいる。

思い切ったことをしたものだ。コンパニオンウェイの手前の小さな長方形の板がカットアウト。丸い孔に指を刺し込んで持ち上げる。













ビルジに置いてある灯で分かるように、ここはキールの中だから狭い。








このスペースはもともとフリッカではフォア・ピークのチェイン・ロッカーからの水がVバースの下を通ってそこに流れ込む、ビルジそのものだ。何がしかの収納スペースとして使うこともできるだろうが、乾いたものはビン、プラスチック・ケース、ビニール袋などに入れない限り、置くことはできない。

ワインとか、飲料水とか、比較的細いボトル入りの液体などには良いかも知れない。スルーハルを開けなくても良いデプス・ファインダーを置く場所としても好都合かと思う。どういう使い方をするのか気に留めておこう。

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尚、ここに孔があることで、万が一コックピットを襲ったスターンからの水がコンパニオンウェイから流れ込んだ場合、キャビンからビルジへの排水が簡単にできるという意図もあるという。(自動ビルジ・ポンプが稼動すればビルジから艇外へ排水される。)

しかし、万が一キャビン・ソールに水が溜まった場合、バケツですくってギャリーのシンク(流し)からスルーハルを通して艇外へ排水する方が、クルーが室内にいても間違いなく艇外へ排水できるので良いと思う。

(写真はPSC製434艇中、366番目 Scout です。)
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