2009年2月27日金曜日

ジブとステイスルでカッター仕様

ポートサイドからの風はどのくらいだろう。8-9ノットか。ハインド・クォーターから吹いているブロードリーチのように見える。うねりはないようだが波は1-2フィートはありそうだ。一般に写真になると海面は実際より平べったく見えるから、もう少しあるかも知れない。

純粋のカッターではないが、ツイン・ヘッドスル。フォアのヘッドスルはワーキング・ジブ、イナー・ヘッドスルはステイスル。


ステイスル・ステイがある訳ではなく、ステイスルのラフにワイヤーが入れてあるワイヤー・ラフ・ステイスルのようだ。

ステイスル用のラニング・バックステイは見当たらない。実際マルコーニ・リグのフリッカではマスト前方に付けられたステイスル・ハルヤードを通すアイが、ちょうど2本のロウアー・シュラウド(lower shrouds)の取り付け場所と殆ど同じ高さにあるので、通常のセイリングではラナーが無くても何の問題もないようだ。(ギャーフ・リグではステイスル用のラニング・バックステイも必要。)













スターン・プルピットが一段式であること、またエンジンの真上にあるコックピット・ハッチの形などから1983年以降の80年代生まれであることが分かるが、新型デッキ・モールドになってすぐの1983年製だそうだ。

この艇は、オーナーがPSC31 Mariah(PSC創業者ヘンリー・モーシラット設計)に乗り換えるため売却したが、それを後悔し、2年後同艇がまた売りに出された時、自分で即買い戻したことでも知られている。3枚式ドロップ・ボードの真ん中の一枚に付けた鳥の装飾がオーナーの愛着を物語っているようだ。

(写真はいずれもPSC製434艇中272番目 Ladre / Paradox / Ladre です。)
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