ツウィン・ジブズ、ジブの双子、つまり両舷に張ったジブ。昔からクルーザーの間で使われて来た。
スピネイカーもアシメトリカル(クルージング)スピネイカーもいらない。2枚のジブのハンクを下から交互にステイにセットして行き、一本のハルヤードで吊る。貿易風をスターンから受けるダウンウィンド・セイリングのクルージングには持って来い。この写真ではウィスカー・ポールは使っていないが、両ジブ共にポールで張り出すと、より効果的。
ポイントを変える必要に迫られたら、どちらかの1枚を反対側の舷に引き、2枚のジブを重ねる。
ハンク式のジブだから出来る、と思うのは早い。最近はファーリング・ジブでもツウィン張りができるようになった。例は [こちらを参照] 。尚、2006年のサンフランシスコ・ハワイ間のシングルハンド・トランズパック・レースでバークリー在住のクリス・ヒューマンがデイナ24で使った150%のツウィン・ジェノアズは、自分で撮影した [カイト・キャムのビデオ] に収録され良く知られている。このツウィンズもラフを共有したファーリング式だ。
(写真はPSC製434艇中058番目、1978年製の Sparky です。)
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