フリッカのハル、デッキ、リギング、エンジン、キャビン・レイアウト、インテリアの造作、などの違いや変遷についてはもう書き尽くした、と思っていた。が、まだまだ見落としがあった。
これは1993年製フリッカの室内灯。
これは1991年製。室内灯や長方形のブロンズ製ポートはどちらの艇も全く同じだ。90年代の艇はこのタイプでまとまっているようだ。
自艇が84年製なので気づかなかった。ハウス内部をティーク壁にするか白いフォーミカにするかはオプションだから、違っていても不思議はない。
84年製。ポートも楕円形。室内灯がこの場所から側壁に移動した利点は、強いて言えば、棚がフルに使いやすい、ということだろうか。
室内どこへでも照射角を調整しやすい、ということもあるかと思う。逆に室内に出っ張っている新型は、体や物をぶつけやすいから嫌という人もいるかも知れない。
この変更が改善か改悪かは別にして、どうもオーナーの変わった90年代のPSCはこのようなどうでも良いと思えるような造作を変更することによって、古いデザインのフリッカを少しでも目新しくしようと努力していたのかも知れない。
(写真はPSC製434艇中、上から順に番数艇名未確認の1993年製、同91年製、および295番目 Serenity です。)
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