フリッカのポート(窓)は通常長方形か楕円形。ノー’スター製や自作艇には円形ポートも見られるが、PSC製ではまず無い。これはPSCファクトリー・スペックが長方形か楕円形だったからに他ならない。
このPSC製フリッカのポートはまがいもない円形。
理由も時期も分からないが、以前のオーナーがオリジナルの長方形ポートから円形ものに換装したらしい。形が違うから木のコアやファイバーグラスの積層で開口部をおおかた塞ぎ、カットし直す手間が掛かったはず。それを押して円形にしたのだから、自分のフリッカを愛していたオーナーの姿が偲ばれる。
これが長方形ポート時代の同艇。ポートは黒色に見える。プラスチック製だったのだろうか。
昔から船に使われて来た円形ポートは、クラシックな雰囲気のフリッカには長方形より合っているのかも知れない。
尚、ネットでブロンズ製ポートを検索しても出てくるのは長方形か円形のみ。楕円形はなかなか見つからない。ファクトリーがファウンドリーに特注するのだろう。フリッカには楕円形ポートが似合うという人が結構多い。後期になって軒並み長方形になってしまったのは残念な気がする。
(写真はいずれもPSC製434艇中、番数不明 Vesper です。)
⇒USヤフー!フリッカ・グループ