北米で俗にパシフィック・ノースウェストと呼ぶと、一般にシアトルやカナダのバンクーバーのある地域。当地域にはフリッカを始め、多数のPSC製セイルボートのオーナーも住んでいる。毎年艇種を問わずPSC製セイルボートが集まるランデブーも催されることでも知られている。
夏のバケーション・シーズンにはヨット、パワーボートを問わず、バンクーバーのさらに北、リアス式海岸、というよりフィヨルドの多い地域へ長期クルーズに出かける人が多い。
この滝はプリンセス・ルイーザ・インレット (このリンク先ページの下にギャラリーあり) にあるチャターボックスと呼ばれるクルーザーたちのハイライト、目当てのスポットのひとつだ。
フィヨルドの深い入り江、インレットへの出入りは潮汐表を良く見てタイミングを捉えないと、ちょうどサンフランシスコのゴールデン・ゲイト同様、滞留してしまう。
プリンセス・ルイーザ・インレットはジャーヴィス・インレットという大きなインレットから奥で分かれるインレットのひとつ。インレットの両側に迫ってそそりたつ美しい山々の間を抜け、奥へ奥へと進むと一番奥まった所にあるこの滝に行き着く。到達するまでの経路は無論、ここでのアンカリングはまさに別天地に来たようで、忘れられない思い出になるという。
こちらはずっと南、シアトルの西北、サン・フアン諸島のスチュアート島。ムーアリング(常設アンカー)に係留中。
太平洋や大西洋の横断だけがヨットの醍醐味ではない。比較的近場でも海路のアクセスしかない場所を訪れるのは楽しい。いや、どんな場所でも海路でのアクセスは格別だ。
(写真はいずれもPSC製434艇中番数不明、1983年製の Volans です。)
⇒フリッカ・ホームページ