パシフィック・シークラフト(PSC)製ヨットのセイルは当然ながらどの型にもすべて例外なくPSCのマークが付いている。さらに型式により、例えばフリッカならそのマークの右側部分にフリッカのイニシャルFが入り、PSC37なら37の数字が入る。
しかし、そのマーク下部、ハルの断面の部分が、前期の艇ではこのようにアウトライン、後期の艇では塗りつぶしのソリッドになっている。
この写真のフリッカは1984年製。
これは1985年製。
ソリッドになったのはもっと後、1980年代末から90年代にかけてだろう、とこの写真を見るまで漠然と理由もなく想像していた。中には初期のフリッカでも何年か経って、セイルの新調時、新しいマークを付けてもらったりしているので、この一例だけで確定はできないが、まず85年頃からという可能性は高い。
後年セイルを新調した例。セイル番号は前々オーナーの誕生日。
(写真は上からPSC製434艇中295番目 Serenity、番数不明の1985年製 Sampaguita、および104番目 頼丸 です。)
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