内装工事を始める前にテキサスまでトレイラーに載せられた時の姿。この状態で地面からキャビントップまでの高さは11フィート。トレイラーは自作なのか、ダブル・アクスル(2軸)とは言えアンダー・サイズで安定感が今ひとつ。
実際走行時不安定なので新(現)オーナーはテキサスまで時速50マイル以下でのろのろ運転をして来たそうだ。
牽引車に接続するトレイラーのタング部分もかなり短いので艇のステム下部が当たらないよう、ピックアップ・トラックのテイル・ゲイトを外してある。
プロペラはファクトリーの2枚羽根と同じ。シャフトも直径1インチだ。
しかしジンクはシャフト・エンドの差込み式ではなく、前に在るラップ・アラウンド式。同じく自作艇のカリフォルニアのレッド・ラスカルも(3枚羽根だが) [同様のコンフィグ] 。
(シャフトエンド式は海中で1~2年経つとジンクが蝕われて真鍮の留めネジが緩むせいか、機走中ラダーをどちらかの舷一杯に切った時に脱落することがある。ラダーとシャフト間の [スペースは狭く] 、脱落時にガリガリガリッとジングがラダーを擦る音がするのでそれと判るが、ラップ・アラウンド式はどうだろう。プロペラに当たって落ちそうな気もする。)
余談だがセレニティーでは今の2枚固定翼のプロペラを推進力アップのためいつか [3枚可変翼(フォールディング・プロップ)] に変えたいと思っている。
[以前見たように] バウ・プルピットのプラットフォームは自作艇らしくユニークだ。
アンカーはSTB側がフォートレス/ダンフォース型、ポート側がCQR。
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昨日までこの艇のインテリアを見て来たが、これからイクステリアやリグの艤装を行うのだろう。今回のシリーズはこれでおしまい。尚、テキサスに移動する前のコックピットの写真は [こちら] 。
(写真は元々ミシガンで建造され、テキサスで仕上げ中の自作フリッカです。)
⇒ フリッカ・ブローシュア(14頁版)