

トランサムにある三つの孔の中、一番下、フラップの付いた孔がエンジン・イグゾーストだろうか。
一番上の写真でも下の写真でもハルのボトムにコックピット排水用のスルーハルは見当たらない。ラダーを挟んで両側にある2つの孔が排水口らしい。
それにしてもエンジン冷却水の取水口はどこにあるのだろう。

トレイラーも自作らしい。フラットベッドに H 鋼のキール受けやビーム、スタンドを溶接したようだ。

コックピットからコンパニオンウェイを経てキャビンに入る水はセイルボート沈没の大きな原因のひとつだ。これでは荒天時に水を堰止められない。このまま沖に出るのは危険だ。ブリッジデッキもなく追波などでコックピットを襲った水はいとも簡単にキャビンに入ってしまうだろう。

フォアのエンドがハウスと殆ど直角。
大きくヒールした時サイドデッキを勢い良く流れてきた海水が壁にまともに当たることになる。水をアウトボードに受け流すために斜角かカーブをつけるべきだろう。
今も売りに出ているが、バイヤーは沖に出る前にこのコーミングのフォア・エンドを改善し、コンパニオンウェイにはぜひ内側から固定できる差し板をつけて欲しい。
(写真はいずれもミシガンで建造の自作フリッカです。)
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