[2008年11月に見た自作フリッカ] の艇全体の写真が出た。
マストやブーム、スタンディング・リギングはないが、ハル、デッキ、インテリアはほぼ完成している様子。
ディーゼル船内機はウェスタービークの7馬力という。
トランサムにある三つの孔の中、一番下、フラップの付いた孔がエンジン・イグゾーストだろうか。
一番上の写真でも下の写真でもハルのボトムにコックピット排水用のスルーハルは見当たらない。ラダーを挟んで両側にある2つの孔が排水口らしい。
それにしてもエンジン冷却水の取水口はどこにあるのだろう。
コックピット・シートの背もたれ部分はハルと一体化したような個性的なコーミングになっている。
トレイラーも自作らしい。フラットベッドに H 鋼のキール受けやビーム、スタンドを溶接したようだ。
コンパニオンウェイには縦に三つ折りのアコーディオン式ドアがある。ルーヴァー式換気口が一杯ついているので通気は良いだろう。しかしこのドアはマリーナ係留中だけのものと理解したい。
コックピットからコンパニオンウェイを経てキャビンに入る水はセイルボート沈没の大きな原因のひとつだ。これでは荒天時に水を堰止められない。このまま沖に出るのは危険だ。ブリッジデッキもなく追波などでコックピットを襲った水はいとも簡単にキャビンに入ってしまうだろう。
コックピット・コーミングを上から見たところ。
フォアのエンドがハウスと殆ど直角。
大きくヒールした時サイドデッキを勢い良く流れてきた海水が壁にまともに当たることになる。水をアウトボードに受け流すために斜角かカーブをつけるべきだろう。
今も売りに出ているが、バイヤーは沖に出る前にこのコーミングのフォア・エンドを改善し、コンパニオンウェイにはぜひ内側から固定できる差し板をつけて欲しい。
(写真はいずれもミシガンで建造の自作フリッカです。)
⇒www.yachtworld.com キーワード欄にFlickaと入れてサーチ・ボタンをクリック。(この自作艇は2006年PSC製とあるがPSC製にあらず。)