この艇はオーナー・ビルダーの健康上の理由で売りに出された。自作艇らしく、いろいろなアイデアが盛り込まれている。

左舷右舷にひとつづつ付けたバウ・ローラー。アンカーをバウスプリット、ボブステイ、ウィスカー・ステイに当てることなく揚げ下げできるように配置されている。


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プルピット: アンカー・ロード(anchor rode)を船艇に引き入れるところだからプルピット。英語の pull と pit を合わせて一語にしたもので、その時 l をひとつ落としてある (pulpit)。
日米を問わず、バウにあるものだけプルピット、スターン(コックピット後部)にあるものはプルピットに対応するものということでプッシュピットという人もいるが、それは正式名称ではない。スターンの場合はスターン・プルピットと呼ぶのが正しい。
(写真はいずれもミシガンで建造中の自作フリッカです。)
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