広島・岡山県境に近い瀬戸内海のフリッカが売りに出された。1983年製だがデッキは261番艇以降の新型モールドで造られている。状態も良いようだ。
航海灯は現オーナーが付け直したらしく視認性の良いプルピット・レイルの両舷に設置されている。
その後ろに提げてあるのは銘板か。良く見るとこの艇は所々さり気無くカスタマイズされている。例えばシアーラインに沿って装着したティークのストレイク。フリーボード(乾舷)を低く見せるためこの部分にペイントでストライプを入れたセイルボートは多いが、このストレイクは昔の木造船の血を引いていて粋だ。
その効果か、プラスチック製の長方形ポートライトも収まりが良く、きれいなプロファイルを見せている。
メイン・ハッチはティーク製。さらにキャビントップのウィンチ・ベース、コンパニオンウェイ周りのトリム、ブリッジ・デッキも他のフリッカに見られないカスタムの造作となっている。
ティーク・ストレイクはトランサム上部にも仕込まれている。極め付けはトランサム装着の銘板とそのベース。
伝統的スタイルがフリッカにピッタリ。またコックピット・コーミングの上、コックピット・シート、さらに(この写真では見えないが)コックピット・ソール(床)に至るまでティーク張りという希少なフィニッシだ。現オーナーが家の建築・販売に関係していらっしゃる方のようでもしかしたらカスタマイズされた部分は知り合いの大工さんの手によるものかも知れない。
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(写真はいずれもPSC製434艇中259番、艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
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