2012年2月2日木曜日

アラミダのドリーム・キャッチャー アンカー固定のアイデア

ドリーム・キャッチャーのアンカーはブルース・アンカーだ。CQR同様プラットフォームにシャンクを載せられるが、この艇ではアンカー・シャンクの両エンドをそれぞれラインで固定してアンカーをロックしている。

クラウン側(画面左側)のエンドは [トリップ・ライン] 用の孔にシャックルの付いたラインを付けて吊り上げている。



吊り上げ用ライン(画面左端のライン)はプルピット・レイル上のブロックを通り、プルピット・レイルに沿って下に向かう。

反対側から見たところ。

プルピット・レイルの根元に注目。

(写真はクリックで拡大。)



木の台座に装着されたアイ付きキャム・クリート。台座はレイル・クランプに接合されている。

降りて来たラインはキャム・クリートに噛ませてあるのでラインを下に引っ張るとアンカー・ヘッドは上に引っ張られプラットフォームに密着して安定する。

尚、キャム・クリートの左下に一度だらりと垂れたラインはデッキ上を経由してライフラインに提げたバッグに入っている(トップの写真では大小2本のライン中、細い方のライン)。このラインは錨泊時のトリップ・ラインそのものにもなるのかと想像したが、それにしてはライン収納バッグが小さ過ぎる。ラインやフロート等を継ぎ足すのかも知れない。

一方シャンクのデッキ側エンドには、ちょうど影が差して分かり難いが、大きな楔形の木のブロックが装着してある。



ブロックにはチェイン・ストッパーではないがアンカー・チェインをラインで固定できるクリートが付けてあるようだ。これでアンカーはプラットフォーム上で安定する。

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尚、1~2枚目の写真に出ているライフラインにシャックルで掛けた太いラインは錨泊時に使うショック吸収用スナッバー。2年前の写真 [ 1 ][ 2 ] を見ると分かるが、このラインはアンカー・クラウンを通ってバウスプリット先端部クランズ・アイアンに装着したブロックを通り、デッキ方向に戻ってプラットフォームの根元を通過しライフラインに提げたバッグに入っている。

スナッバー使用時はバッグ側のエンドをフォアデッキのクリートにヒッチ、ライフラインに掛けたシャックルを外し、海底にセットしたアンカーから伸びたチェインにかけ、デッキ上のチェインを緩める。アンカーからの荷重はスナッバーを掛けたところからスナッバーに移動してクッションとなる。この艇ではスナッバーが受け継いだ荷重は全てバウスプリット前部のブロックを通過することになる。 (参考: [セレニティーのスナッパー]

(写真はPSC製434艇中261番 Dream Catcher です。)
今 Latitude38 で売りに出されている24フィート以下のセイルボート