この辺りの瀬戸内海の水は結構きれいなようだ。
PSC製フリッカのバウスプリットはホワイト・オークかダグラス・ファー製なので塗装無しでは腐食することが多い。特に日本の様に多雨の地域では交換が必要になる。
このスプリットはプラットフォームと同じティークで作り直したものなのか。
それともファクトリー製特有の合わせの線が見えるのでファクトリー・オリジナルなのか。オリジナルがペイント無しでここまで持ったとすればカバーを掛けていた、オフ・シーズンは陸置きで艇全体をカバーしていた、瀬戸内だから雨が極端に少ない、などの理由があるのだろう。
フォアデッキのクリートはセンターライン上のオリジナルの1本に加え、オーナーが1本追加したようだ。アスワートシップ方向に付け、オリジナル物と合わせT字型になっている。1本追加する場所としては参考になる。尚、ティークを多用している中で、ガナルのトー・レイルだけはティークではなくアルミニューム。
マストからコックピット前まで引いたラインはメインとジブのハルヤードだろう。
シェイファーのデッキ・オーガナイザー(一連のターニング・ブロック)もティークでカバーしてある。
コックピットのティーク・カバリング。
一度全部をベアウッドまでサンディングしてアルコール清拭し、メインハッチとコンパニオンウェイ周りのトリムのみニス、セトール、エピファン等を塗布すると見違えるようになるだろう。コーミング・トップの上も塗って構わないが、シートとソール(床)だけは安全性の点からベアーのままが最適。ニス等を塗布すると水に濡れた場合ツルツル滑って危ない。
(写真はいずれもPSC製434艇中259番、艇名不詳、1983年製のフリッカです。)
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