2012年2月1日水曜日

アラミダのドリーム・キャッチャー ダウシング・ライン

ダウシングとはセイルを降ろすこと。ダウシング・ラインはハンク式のジブその他のヘッスルをコックピットから素早く安全に降ろすためのラインだ。以前 [セレニティーのもの] を紹介したことがある。

ジブを外しセイル・ロッカーに仕舞ってあるのでハルヤード(上)とダウシング・ライン(下)を相留めしてある。

ハルヤードのシャックルにフォアステイをハグさせているため両ラインがフォアステイにピッタリ寄り添っているが、ジブがハンクしてある時は無論双方ともセイル・ヘッドに装着する。





ダウシング・ラインはフォアステイと平行に引かないと効果的ではないのでフォアステイの根元に近いバウスプリット先端部にターニング・ブロックを設置。












尚、フォアステイ足元のクランズ・アイアンにはワイヤー・ペンダントが装着してある。ペンダントは今レイジーなので上端のアイに付けたシャックルをやはりフォアステイに掛けてあるが、このシャックルはジブのタックに掛ける。これによりジブのフット(底辺)はプルピット・レイルをクリアーできる。

さてダウシング・ラインはプラットフォーム上のブロックやシーブ、さらに左舷のティーク・トウ・レイル上の一連のアイを通ってコックピットへ。












ラインが白いので分かり難いが、ティーク・レイルの上を走っているのが見えるだろうか。(写真はクリックで拡大。)



サイドデッキ上のジブ・シート用シート・トラックの横を通過、スタンションのすぐ横にある最後のアイを抜け、ライン・エンドはコックピット・コーミングの側壁(プライマリー・ウィンチのすぐ下)に装着のジャム・クリートにヒッチしてある。

ジブを降ろす時はハルヤードを解放してこのラインを引く。降ろしてからラインをクリートにヒッチすれば少なくともセイル・ヘッドを抑えているのでと突風に煽られたジブが又スルスルとフォアステイを2~3フィート昇る等ということもない。後はフォアデッキへ足を運びセイルをまとめるだけだ。

(写真はPSC製434艇中261番 Dream Catcher です。)
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